会津若松「末廣酒造」野口英世ゆかりの酒蔵を見学しよう


2014.09.16

LINEトラベルjp 旅行ガイド

福島県会津若松市は古くから酒どころで知られ、昔から人々に守られ受け継がれて来た酒蔵がいくつもあります。
今回はそんな会津の酒蔵のひとつ、嘉永3年(1850)創業・末廣酒造さんの酒蔵見学をご紹介いたします。
歴史的価値の高い嘉永蔵
見学できる末廣酒造の酒蔵は、嘉永蔵と呼ばれる江戸時代の建築物です。
創業当時の面影を色濃く残した建物は、そこだけ時間が止まったように昔から変わらずたたずんでいます。
時間の流れで飴色に変色した木造の建物に、大きな苔玉が吊されているのが目を引きます。
肉眼ではなかなか確認しにくいかもしれませんが、この苔玉の上の方、屋根には怖い顔をした鬼瓦がにらみをきかせているんです。
この鬼瓦、今ではもう作るのが困難なのだとか。
嘉永蔵は、建物自体に歴史的価値が高く、1994年には「美しい会津若松景観賞建築物」、1998年には「会津若松市歴史的景観指定建築物」に指定されました。
江戸・明治・大正時代と各時代の伝統的な建築物が連なる姿は、日本酒が飲めない方も必見です。
当日OK、予約は不要、見学料も無料!
嘉永蔵にて、毎日朝の9:00から30分おきに酒蔵見学がおこなわれています。
(最終案内受付は16:30)
ありがたいことに事前の予約や申し込みは不要なので、見学がスタートする時間の少し前にホールへ集まっていればOKです(ただし団体の場合は予約が必要)。
見学の時間はだいたい30分程度。
設備の写真撮影は可能ですが、動画や人物を撮影する事はできませんのでご注意ください。
観音開きの漆喰の扉をくぐると、夏でもひんやりとした気温に保たれた仕込み蔵に足を踏み入れます。
美味しい酒作りには、まず原材料から。
実際の玄米と精米したお米を見比べながら、ガイドさんが末廣酒造で使用している酒米の説明をしてくれます。
普段あまり目にする機会のない日本酒の原材料ですが、種類や製法の豊富さに驚かされます。
長時間熟成の大吟醸の寝床
酒作りに使われる釜やタンクを見学しながら進むと、薄暗い空間の中にお酒がズラリと並んでいる場所に出ます。
これらは20~30年前に作られた大吟醸で、古酒として長期間寝かされている途中です。
長時間熟成の古酒はとても貴重。
そのため購入することはできますが、少々値段もお高めとなっています。
酒蔵に併設されているカフェでは、この古酒を味わう事ができますので、興味がある方はぜひお試しください。
「これが日本酒?」と驚くような美しいベッコウ色の、深い味わいのお酒です。
長時間熟成の大吟醸の寝床
酒蔵を抜けて2階に進むと、コンサートホールや昔の主人が実際に住まいにした部屋があります。住まい部分は天井が低くなっていますが、これは3階があるため。
100年も前に木造で3階建ての住宅を作り、実際に住んでいたのですからすごいですよね。
続く大広間では、幕末の会津藩主・松平容保や将軍徳川慶喜、野口英世の書を見ることができます。
末廣酒造は、野口英世が父と仰いだ小林栄氏の娘の嫁ぎ先で、英世の母がたびたび訪れた場所でもあります。
もちろん英世自身も帰国したおりに嘉永蔵で書を書くなどしており、その時に撮った写真も残されているんです。
酒蔵見学をしていたはずなのに、いつの間にか歴史の一幕を覗いているような気分に。
なんだか不思議な感覚です。
見学の締めくくりはお酒の試飲で
見学の最後に待っているのは、お待ちかねの日本酒の試飲です。「伝承山廃 純米末廣」から「大吟醸 舞」、最近話題のスパークリング日本酒、会津の梅をつけ込んだフルーティーな梅酒など数種類の試飲ができ、気に入ったお酒があればその場で購入することができます。
ちなみにこの試飲コーナー、酒蔵見学者でなくても無料で試飲ができるので、時間がない方にもおすすめ。
試飲で物足りなければ蔵に併設されているカフェでお酒を楽しむ事ができますが、飲み過ぎて他の観光に影響が出ないようお気をつけください。
いかがでしたか?
嘉永蔵にはこのほかにも「寅さん」で知られる映画の撮影監督・高羽哲夫の記念館(無料)も併設されているので、映画好きの方もぜひ立ち寄っていただきたい場所です。
底冷えのする会津の冬。
雪深い土地でも人々の心と体を温め、人の和を繋いできた末廣酒造の日本酒。
会津に訪れた際にはぜひ嘉永蔵に立ち寄って、全国新酒鑑評会5年連続金賞受賞の日本酒をご堪能ください。
 

末廣酒造嘉永蔵
rating

4.0

20件の口コミ
place
福島県会津若松市日新町12-38
phone
0242270002
opening-hour
9:00-17:00[喫茶]10:00-18:00

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