日本最大「釧路湿原」カヌーで釧路川を下り野生生物や大自然を満喫


2021.07.29

トラベルjp 旅行ガイド

日本で最初のラムサール条約登録湿地となった釧路湿原は、面積260平方kmという日本最大の広さを持ち、国立公園にもなっています。
釧路川はこの湿原の東側を緩やかに流れ、ここをカヌーで巡ると釧路湿原のシンボルとも言えるタンチョウやオジロワシ、更にはエゾシカやキタキツネなど多くの野鳥や動物にも出会え、両岸に広がる自然のままの湿原風景を眺めるにも最適。
釧路川をカヌーで巡る楽しみをご紹介します。
スタートは塘路湖から
カヌーのスタートは釧路からJR釧網本線の列車に乗って30分程の所にある塘路(とうろ)駅から。可愛らしい無人の駅舎が出迎えてくれます。
釧路湿原でカヌーの営業をしている会社は数社ありますが、会社によって集合場所やカヌーの発着地、コースなど様々ですから、ご希望に合った会社を探してお申し込み下さい。
今回は塘路湖から岩保木(いわぼっき)水門迄のロングコースについてご案内します。
塘路駅近くにある会社の事務所で乗船の手続きをしてから、車で直ぐそばにある塘路湖のカヌー乗り場へ移動します。
一般的なカヌーはガイドを入れても3人乗り程度ですが、写真でご覧の様に5~6人が乗れる大き目のものを使用している会社もあります。大きなカヌーは幅が広く安定性が良いので、初めてでちょっと不安な方や、家族やグループで一緒に乗りたい人にはお薦めです。
会社によって一人参加が可能な所や、二名以上が条件、或いは相乗りOKなど様々ですから、ご利用する人数やカヌーの経験度合いなどによって運行会社を選ぶと良いですね。
どのカヌーでもガイドが同乗し、釧路湿原に関する様々な話や、カヌーから眺められる動植物について詳しく案内してくれますから、楽しさも倍増です。
釧路川本流へ
塘路湖をスタートしたカヌーは釧路川の支流であるアレキナイ川に入り、釧網本線の鉄橋を潜り抜け、釧路川本流へと向かいます。
カヌーはパドルを漕ぎながら進みますが、釧路川はゆっくり流れていて、ラフティングの様な急流もありませんから、両岸に広がる景色をゆったりと眺めながら行く事が出来ます。
釧路湿原を流れる釧路川は太古からの自然のままの姿が保たれているので、所々で川に倒れ込んでいる樹木などにも遭遇します。原始の世界に踏み込んでいるワクワクする時間でもありますが、木の枝にぶつからない様に気を付けてカヌーを進めて行きましょう。
こういう場所ではガイドさんがしっかり安全確保してカヌーを操船してくれますから安心です。
釧路湿原には700種以上もの植物、哺乳類39種、鳥類約200種、魚類38種、昆虫類約1100種と、実に多くの動植物が生息しています。
カヌーで釧路川を下って行くと、両岸の木々に止まる野鳥の姿を見たり、鳴き声を聴く事が出来ますが、ガイドさんがその都度色々説明してくれます。
写真はサギ類では日本最大のアオサギです。この鳥は日本各地に分布していますが、比較的じっとしている事が多いので、写真を撮るには良い被写体ですね。
釧路湿原で見られる野鳥たち
翼を広げると2mを超すオジロワシ。北海道の北東部で少数が繁殖し絶滅危惧種に指定されていますが、鋭い嘴と精悍な目つきは猛禽類の特徴を遺憾なく発揮していて、そのカッコいい姿は絵になります。
釧路川の川岸近くの樹上に巣があり、ガイドさんがその場所を教えてくれますが、上手く見られると良いですね。
北の大地の大自然を象徴するタンチョウ。春先にいわゆる求愛ダンスを経て結ばれるつがいは一生連れ添うと言われていて、その仲睦まじく白と黒のコントラストが絶妙な端正な姿を間近で見られるのは、カヌーで川下りをしていればこその感激の瞬間です。
勿論このタンチョウも動物園で飼っている訳ではありませんから、見られるかどうかはその時次第、上手く出会えたらラッキーですね。
塘路湖をスタートして約2時間、カヌーポート細岡に到着して、ここでちょっとトイレ休憩。トイレはここから約300m程の所のJR細岡駅にあります。
カヌーのコースには今回ご紹介する釧路湿原と釧路川の魅力をいっぱい楽しめるロングコース、塘路湖からカヌーポート細岡までの定番スタンダードコースの他、アレキナイ川往復コース、冬季にはカヌーとタンチョウ観察コースなど、各社で様々なコースが用意されていますから、季節や好みに応じてご希望のコースをお選び下さい。
ゆっくり流れる釧路川を下って行くので、ロングコースでもパドルを漕いで筋肉痛になる心配はありません。
カヌーから見られる動物たち
カヌーポート細岡を出発して釧路川を更に下流へ。釧路湿原には前述の通り多くの野鳥や動物が生息しているので、カヌーで川を下りながらあちこちでその姿に出会う事が出来ます。
中でもエゾシカは近年その数を増やして来たので、大概見る事が出来ます。ちょっとカメラ目線のエゾシカに会える事を期待してカヌーを漕いで行きましょう。
エゾシカと並んで多く見られるのがキタキツネです。写真はそのキタキツネの子供ですが、こちらを見つめる姿がちょっと心細そうでもあり、胸をキュンとさせられますね。
塘路湖からカヌーポート細岡付近まで、釧路川周辺は湿地に強いハンノキの林が多く見られますが、下流に進むに従って樹木が減って湿原が広がる風景が多くなって来ます。
野鳥のさえずりとパドルを漕ぐ水音しか聞こえない、大自然に包まれた至福のひと時をたっぷり味わって下さい。
ゴールは岩保木水門
塘路湖から約3時間半、カヌーポート細岡から約1時間半で、今回のカヌーのゴール地点、岩保木水門に到着です。釧路川はここから下流が1931年に完成した人工河川の新釧路川となり、ほぼ直線に近い形で釧路へと流れ太平洋に注いでいます。
岩保木水門から見た釧路川と釧路湿原。遥か彼方まで続く湿原にその広さを改めて感じます。
カヌーを下りた後はカヌー会社の車で出発地の塘路まで戻りますが、希望によっては最寄り駅までの送迎も可能です。但し釧網本線の列車は運転本数が少ないので、列車の時間をよく確認の上お申し出下さい。
この写真は細岡展望台からの眺めです。ポスターやガイドブックで多く使われている、いわゆる「釧路湿原」の代表的な風景が目の前に広がっていて、釧路湿原の広大さを実感出来る素晴らしい展望台です。
眼下には少し前カヌーで下ったばかりの釧路川が緩やかに蛇行して流れています。
通常スタート地点の塘路駅まで戻って解散ですが、その日の予約状況などにより、可能であればこの細岡展望台に寄って釧路市内まで送迎してくれる事もありますから、ご希望の方は申し込みの際お問い合わせ下さい。 

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塘路
place
北海道川上郡標茶町
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