コンシェルジュがナビゲート!「奈良 蔦屋書店」で好奇心の扉を開く


2021.06.08

トラベルjp 旅行ガイド

「奈良 蔦屋書店」は、奈良県コンベンションセンター内の観光振興を目的とする公共施設として2020年4月にOPENしました。奈良県産材の吉野杉を使ったこだわりの内装で、お気に入りの本とゆったりと充実した時間を過ごす事ができます。
今回は、専門のコンシェルジュによる商品案内やフェア、お土産の販売など、「奈良 蔦屋書店」の本屋にとどまらない魅力と見どころを紹介します。
コンセプトは”文化に囲まれ、毎日、好奇心の扉を開く場”
「奈良 蔦屋書店」は”文化に囲まれ、毎日、好奇心の扉を開く場”をコンセプトにしたライフスタイル提案型書店です。
書籍や雑貨、常設したアートギャラリーに展示するアート作品やイベントを通じて、奈良の歴史や文化を「学ぶ」だけではなく、新たな発見や驚きを生み出す提案を行っています。
店内には、奈良で1716年に創業した麻織物の老舗・中川政七商店の売り場が2ヵ所あります。書籍や雑貨を含めた商品から感じる奈良の「文化」と、毎日来ても新しい発見があるように、店内では、“変化”を重視しています。
変化を体感できるのは、大きく商品・売場・企画の3つ。
商品は、書籍・雑貨・文具などがあり、毎日、新しい商材が店頭に並びます。
売場での変化は、定期的に変わるフェアと毎月変わる植栽。フェアでは、あるテーマに沿った書籍と必要であれば雑貨等を組み合わせた生活提案を行っています。植栽は季節に合ったものに入れ替えられ、日々彩りの変化を楽しむことができます。
企画での変化は、定期的に変わるPOP UP SHOPと毎日の様に行われるイベントです。POP UP SHOPとは、期間限定で出店される店舗のこと。
POP UP SHOPは地元奈良のお店はもちろん、普段手にとる機会が少ないブランドショップなど幅広くセレクションされています。またコミュニティの輪を広げるようなワークショップやトークイベントが日々開催されています。
「奈良 蔦屋書店」は、いつ来ても変化と驚きがあり、まさに新しい好奇心の扉を開く場となっています。
専門コンシェルジュが雑貨・書籍を選定!アドバイスも
書籍は、奈良県最大級の16万冊あり、洋書は雑誌・書籍共に県で一番充実しています。もちろん、奈良に関係する古事記や日本書記、仏教関連の書籍なども数多く取り扱っています。
一般的なジャンルの他に、特に力をいれているのが「食」「くらし」「旅」「人文」「アート」「キッズ」の6つです。蔦屋書店では、6つのジャンルごとに、そのジャンルに詳しい専門のコンシェルジュを1名づつ配置しています。
専門コンシェルジュは、書籍の買い付けだけでなく雑貨の買い付け、フェアでの商品提案も行っており、常に担当ジャンルに関する最新情報にアンテナをはっています。
そのため、探している本についてだけでなく雑貨の提案、いろいろな悩みや困りごとへも、アドバイスがもらえます。
例えば、子育てで悩まれている方が、知育玩具などの雑貨とともに関連する書籍を提案してもらえたり、奈良を旅行する方が、より知識を深めるために関連書籍を提案してもらったり。
専門コンシェルジュへの相談は、店頭で可能です。
「内装の意匠」登録第一号!こだわりの内装デザイン
店内は「本の小部屋」と呼ばれる本棚で囲まれた小部屋が連続する空間で構成されており、コンセプトの“文化に囲まれ、毎日、好奇心の扉を開く場”を象徴しています。小部屋を管理するのは、専門コンシェルジュ。
この内装デザインは、2019年の改正意匠法から2020年に「内装の意匠」部門で「羽田空港 蔦屋書店」の内装と共に、国内で初めて登録されました。
(※意匠法とは、量産可能な物品のデザインを保護する法律です。2019年に意匠法が大幅に改正され、建築物や内装のデザインについても保護の対象となりました。)
特徴的な内装の他にも、建材にもこだわりが見られます。
店内にあるベンチや、2階につづく階段横の壁に使われているのは、吉野杉です。吉野杉は、奈良県の吉野林業地帯でとれる杉で、美しい人工林・国内ベスト3の「日本三大人工美林」の一つとして知られています。吉野杉の植林は500年前の室町時代から始まったと言われ、等幅に流れる美しい年輪が特徴です。
店内にあるトイレなどのサインにもこだわりがあります。
「奈良 蔦屋書店」ではできるだけ最小限にさりげなく配置。これは来店されたお客様に、「自宅にいるような気持ちでゆったりとくつろいで過ごしてほしい」という配慮からです。
1階と2階には合わせて200席があり、併設店のスターバックスでコーヒーを購入すれば、座席に座って購入前の本を読むことができます。
まるで美術館!アートを感じる本屋さん
店内には、アーチストの作品が常時展示されていて、まるで美術館にいるような錯覚を覚えます。中でもひときわ目を引くのが、現代美術家の名和晃平さんの鹿のオブジェ。この作品は、鎌倉~南北朝時代の春日神鹿舎利厨子(かすがしんろくしゃりずし)からインスピレーションを受けて制作されました。
春日神鹿舎利厨子(かすがしんろくしゃりずし)は、武甕槌命(たけみかづちのみこと)が鹿の背に乗って影向した様子を表現した彫刻。鹿は、背に舎利を乗せており、舎利は武甕槌命(たけみかづちのみこと)を表しています。
2階にある天平ギャラリーでは、定期的に企画展が開催されています。
(※写真は2020年10月24日(土) - 11月23日(月)に開催された「奈良 蔦屋書店 興福寺フェア」です。)
お寺公認の仏像・お土産も販売!
秋篠寺の技芸天像、円成寺の大日如来坐像、聖林寺の十一面観音像がお寺公認で販売されています。3つのお寺は奈良にあり、それぞれの仏像には由緒があります。
秋篠寺・技芸天は、諸芸成就・福徳円満の功徳を持つ技芸に秀でた天女です。芸能関係者や芸術家からの篤い信仰を集め、その姿は国内で唯一伝わる技芸天像として知られています。
円成寺・大日如来坐像は、運慶の最初期の秀作です。運慶は鎌倉時代を代表する天才仏師として知られています。運慶の作品は、東大寺南大門の金剛力士像など奈良の寺院で目にすることができます。
聖林寺・十一面観音像は、ミロのビーナスとも比較される仏像彫刻の優作です。米国の東洋美術史家フェノロサが魅了され、秘仏の禁が解かれたことでも知られています。
他にも、店内では奈良のお土産も販売。中川政七商店では、コーヒーのお供になる焼き菓子や、ここだけのサービスとして鹿の刺繍サービスを提供しています。 

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奈良 蔦屋書店
place
奈良県 奈良市三条大路1丁目691-1
phone
0742350600
opening-hour
朝08:00-夜11:00
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