壱岐牛の産地・長崎県壱岐島で肉三昧!壱岐牛グルメスポット


2020.12.11

トラベルjp 旅行ガイド

壱岐牛(いきぎゅう)は、壱岐生まれの壱岐育ち。それを壱岐島で食す。長崎県の玄界灘に浮かぶ壱岐島は、肉好きにとって憧れのグルメ旅スポットです。
その美味さは、全国の優秀な和牛を一堂に集めて優劣を競う大会で日本一に輝いた実績があり、年間900頭ほどしか出荷されない希少さと相まって、食通の間で人気の和牛(黒毛和種)なのです。
壱岐牛の美味さの秘密を産地・壱岐島で人気のお店とあわせて紹介しましょう。
壱岐島生まれ壱岐島育ちの「壱岐牛」
壱岐牛は、5年に1度開催される全国の優秀な和牛を一堂に集めて優劣を競う「全国和牛能力共進会」で、食肉処理した肉質を審査する「肉部門」で日本一を獲得した名和牛。歴史をひもとけば、鎌倉時代の文献に『筑紫牛(壱岐牛のこと)に優ぐるものなし』と記されています。この時は、食用ではなく牛車を引く駿牛(すんぎゅう)としてですが、その存在感が他を抜きんでていた証でしょう。
島内の遺跡からは、紀元2~3世紀初頭と推定される牛骨や牛歯が発見されているように、古くからこの壱岐島(いきのしま)で生息し、連綿と育てられてきた和牛のなかの和牛です。食用としては、全国銘柄牛となる子牛の隠れた産地となっていましたが、近年になり肉牛を育てる肥育生産に力を入れてきた結果、日本を代表するブランド「壱岐牛」として確立しました。
食すなら島内が一番。島の飲食店や旅館、民宿などで、壱岐牛料理が味わえます。もちろん、お土産や進物としても喜ばれる逸品です。
壱岐島では、壱岐牛を余すことなく活用されています。
写真は、壱岐牛の角を使ったアクセサリーやボタンを制作している「工房 如月」での一枚。ここで作られたものが、島内の神社の御守りや、バッグ・革小物製品のボタン、アクセサリーとして使われています。
壱岐牛が美味い理由は歴史と島にあり!
壱岐牛の美味さの秘密は、島内で受け継がれてきた血統による柔らかい肉質と霜降り具合にあります。
壱岐島の豊かな自然が牛のストレスを軽減するうえ、潮風を受けて海のミネラルを多く含んだ牧草が豊かであること。長崎県で2番目の広さとなる平野での麦作・稲作も独自の配合飼料生産に寄与しています。島内特有の飼育環境に加え、島で生まれて島で育つ牛へとそそがれる生産者の愛情が、美味しい壱岐牛を育てているのです。
美しい霜降り、赤身のうまみと驚くほど柔らかな食べごたえ。脂が口の中で溶けて広がる味わいに、食通が惚れ込むのも納得です。
壱岐牛と名乗れるのは、厳正な審査をクリアしなければならず、年間900頭しか出荷されない希少さにも人気があります。
島の産直店であり土産物購入店として観光客に人気の「アグリプラザ四季菜館」では、牛を一頭買いし手頃な価格で販売しています。写真はバックヤードの加工風景。精肉コーナーには、壱岐牛が普通に並んでいます。
壱岐島の2大もてなし料理のひとつが、壱岐牛のすき焼き(もう1つは「ひきとおし」と呼ばれる鳥鍋)。親類縁者が集まる席には欠かせないご馳走の中心に、壱岐牛があります。
それでは、観光客におすすめの壱岐牛グルメスポットを3店、紹介しましょう。
ガッツリ食べたい壱岐牛ステーキ「壱州牛のうめしま」
子牛の繁殖地であった壱岐で、肥育生産のパイオニアとして知られる「梅嶋牧場」の直営店に「壱州牛のうめしま(味処うめしま、ミートショップうめしま)」があります。壱岐牛の魅力を知り尽くした牧場直営の精肉店であり、各部位の個性を大切にする壱岐牛料理の人気店です。
一番のおすすめメニューは、「オリジナルステーキセット」(2200円税込)。モモ肉の中で最も柔らかいラムシン(ランプ)・マルシン(シンタマ)を使用しているから、一口一口肉の味が口の中いっぱいに広がります。壱岐市との共同企画メニューの「うめしまランチ」(1500円税込)は昼限定の人気メニューです。
<味処うめしまの基本情報>
住所:長崎県壱岐市芦辺町箱崎中山触2604-86
営業時間:11時30分~14時30分(ラストオーダー)、17時30分~21時30分(ラストオーダー)
定休日:水曜日
電話番号:0920-45-3729
アクセス:芦辺港から徒歩1分
壱岐牛バーガーをガブリと「モカジャバカフェ大久保本店」
明治時代初期に海産物問屋として建築された木造二階建て住宅を改装し、2008年にカフェとしてオープンしたのが「モカジャバカフェ大久保本店」。大久保本店の名は、当時の屋号をそのまま利用したもので、店内には海産物問屋らしい立派な床の間が目を引きます。落ち着きがあり、居心地のいい店です。
この店でオススメしたいメニューが「壱岐牛バーガー」(1050円税込、ドリンク別)です。パティは、つなぎをほとんど使わず壱岐牛100%の店内手作り。ショウガの風味を利かせた自家製ジャポネソースで仕上げた和風バーガーになっています。ボリューム満点で価格も手頃とあって、島民にも人気のバーガーです。
<モカジャバカフェ大久保本店の基本情報>
住所:長崎県壱岐市勝本町勝本浦359
営業時間:
月~水・金 11時~15時、17時~20時
土日 11時~22時
変更になる場合があるため、事前確認をおすすめします
定休日:木曜日(祝日、GW、夏休みは除く)
電話番号:0920-42-0500
アクセス:勝本町漁協 観光案内所から徒歩10分
絶品カレーパンの中からゴロッと壱岐牛「パンプラス」
日本カレーパン協会が「いま1番美味しいカレーパンはどれだ?」を合言葉に開催しているカレーパングランプリで、2018年に金賞を受賞したのが「Bakery&Restaurant パンプラス」の「日本初壱岐牛カレーパン」(1個800円税込)。イベントで1日に2440個も売れた実績があり、通販でも人気の商品です。
生地は薄くサックサクの食感。中にはたっぷりのカレー。希少な壱岐牛がゴロッと入っていて、かぶりついた瞬間に美味さがわかります。
約60種類のパンを焼いていますが、人気は観光客には「日本初壱岐牛カレーパン」、島民の間では「塩パン」です。イートインスペースが店内・屋外にあるので、いろいろ食べたくなる店です。
<パンプラスの基本情報>
住所:長崎県壱岐市郷ノ浦町釘山触628
営業時間:公式ページを参照
定休日:公式ページを参照
電話番号:0920-40-0195
アクセス:郷ノ浦港から車で約10分 

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味処うめしま
rating

4.5

50件の口コミ
place
長崎県壱岐市芦辺町箱崎中山触2604-86
phone
0920453729
opening-hour
月・火・木-日11:30-15:00(L.O…
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長崎の玄海・壱岐の島に幻の名牛あり。 歴史の中からよみがえった味の芸術。 牧場直営壱岐牛レストラン。

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更新日:2024/04/19

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