紅葉と菊のオブジェの競演!静岡「三島楽寿園菊まつり」


2020.11.13

トラベルjp 旅行ガイド

三島市民や観光客から愛される皇室ゆかりの庭園「三島市立公園 楽寿園」では第68回菊まつりを2020年11月30日まで開催しています。
2020年のテーマは「首里城」。2019年に惜しくも焼失した首里城の復興を願い、首里城をはじめ、守礼の門などを約8000鉢の色鮮やかな菊で表現しています。
11月中旬からは園内のモミジが色づき、赤や黄色、緑の美しい紅葉のコントラストを楽しむことができます。
皇室ゆかりの歴史ある庭園
三島市立公園・楽寿園は明治維新で活躍した小松宮彰仁親王の別邸(楽寿館)として明治23年に造営されました。昭和27年7月からは三島市立公園となり、四季折々、多くの人に愛されています。
邸宅である楽寿館内の見学は1日6回、所要時間は約30分です。見学には係員が同行し、館内は写真撮影禁止となっています。
庭園と一体化するように構成された楽寿館は明治期の代表的な建造物であり、内部には210面に及ぶ襖絵や杉板戸絵、天井画など他では見られない貴重な文化財もあります。
今回のテーマになった沖縄県にある「首里城」は2019年に残念なことに焼失しました。遠く静岡県三島市から、復興の願いを込めて作ったというオブジェは高さ4メートル超えのビッグサイズです。
赤を基調にした沖縄独特の色づかいの建物部分以上に、来園者の目を引くのが屋根や庇部分に配置された菊の花です。凛々しく咲く様子は神々しく見えますね。
人気の記念写真スポット「守礼門」
黄色の菊で飾られた朱色の門「守礼門」は人気の撮影スポットになっています。門横に配置された懸崖菊が満開になると、一段と豪華さもUPします。
風に揺れ、可憐な姿を見せてくれるのが、視線の高さにある菊たちです。ピンク、白、黄色、赤など色とりどり、多種の花が植えられています。
夜間ライトアップで幻想的な世界
菊の花の見ごろに合わせ、2020年11月7日~11月15日の期間は営業時間を延長し、「夜菊鑑賞」を行います。昼間見る菊とは違う、幻想的な夜菊の世界を楽しむことができます。
※午後5時~9時(入園は午後8時30分まで)。入園無料
園内では「第68回東海菊花大会」も同時開催中です。大菊をはじめ、懸崖菊、盆栽菊など愛好家自慢の菊が展示されています。栽培相談や販売も行われています。
溶岩の間からの湧水「小浜池」
国指定天然記念物である「小浜池」は約1万年前の富士山の噴火で流れ出た溶岩「三島溶岩流」の間からの湧水でできています。そのため、池の水位は毎日変化し、訪れるたびに違う表情を見せてくれます。
※小浜池の水位は楽寿園のホームページで確認
枯渇気味の年が多かった小浜池ですが、2020年7月には9年ぶりに満水となりました。小浜池のほとりにたたずむ旧小松宮別邸「楽寿館」が水面に映る姿は美しく、満水時にしか見られない貴重な風景です。
園内には小浜池をはじめ、せりの瀬、はやの瀬など天然池泉が湧き出す様子を間近で見ることができます。市内を流れる源兵衛川は小浜池を水源として流れています。
川には遊歩道も整備され、川のせせらぎを聞きながらの散策が楽しめます。運が良ければカワセミが見られるかも?!
12月上旬まで楽しめる紅葉
夏でも涼しいといわれるゆえんは、園内にあるモミジをはじめたくさんの樹木。駅徒歩3分で森林浴ができるなんてこんな幸せなことはありませんね。
園内のモミジは11月中旬から徐々に色づき始め、12月上旬まで楽しむことができます。おすすめは楽寿館や正門付近。赤や黄、緑の美しいコントラストを写真に収めようと毎年、多くの人が訪れます。 

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三島市立公園楽寿園
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4.0

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place
静岡県三島市一番町19-3
phone
0559752570
opening-hour
[夏(4/1-10/31)]9:00-17:00[冬…
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