山の上から濃尾平野を見渡す絶景!岐阜の隠れ名寺・行基寺


2020.11.13

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岐阜県海津市南濃町の山腹にある行基寺。元は奈良時代に行基が開山したと言われており、その後、尾張徳川松平家の菩提寺として再建されたお寺です。最大の魅力は名古屋方面や遠くは日本アルプス連峰まで見られるほどの絶景が広がっていることです。これ程の歴史と眺望を誇りながらも、まだまだ知る人ぞ知る隠れ寺。参拝客も少ないためゆっくりと景観を楽しむことができます。今回はそんな古刹の見所をご紹介します。
養老山脈の中腹に佇む行基寺
行基寺があるのは、岐阜県海津市南濃町。養老山脈の中腹にあります。国道258号線から山道に入り、1キロほど進むと三門が見えてきます。
南濃町は岐阜県の南端にありますが、東は長良川、木曽川を隔て愛知県、南は三重県に接しており、実は近隣県からもアクセスの良い場所。プチトリップ先としてもぴったりです。
国道258号線を進むと「行基寺」と書いた看板が立っているので、西の山道へ進みます。急勾配の山道なので、本当にこの道で大丈夫か?と一瞬不安になる方もいるかもしれませんが、すぐに石垣が見え広い無料駐車場があるので、頑張って登って行きましょう。
尾張徳川家の流れを受け継ぐ高須藩松平家の菩提寺
行基寺は元々、大仏建立のために諸国を行脚していた行基によって開かれた寺です。その後、元禄年間(約300年前)の終わり二代目藩主徳川光友公の次男である松平義行公が美濃高須藩の藩主として封ぜられたとき、松平家の菩提寺として再建されたという歴史があります。
美濃高須藩は、尾張徳川家の支藩で尾張藩に後継者が途絶えた場合に相続人を出す役割がありました。高須藩は三万石の小藩でしたが、御三家を除けば将軍家筆頭家紋という家柄で、江戸城における格式もとても高く、大名と同格でした。
入口門や各書院の襖などに入る徳川の家紋がその歴史を物語っています。
行基寺には回廊式庭園もあり、拝観料400円で中を見学することも可能です。
明治維新に至る160年間、一般庶民の登山参拝は禁止されていました。その昔、藩主たちだけが見ていた眺望は素晴らしく、各書院からは濃尾平野はもとより南は知多半島、北は日本アルプス連峰まで眺めることができるので、ぜひ見学してみてください。
本堂、大書院、小書院、苔庭などが拝観可能。書院はお殿様との対面場所であり、とても豪華なのでぜひ見てほしいポイントです。
行基寺は一説には、緊急時には高須藩の城としての機能を有していたと言います。そのためか、寺というよりは城郭の色合いが濃く、随所に徳川家の家紋が施されているなど、見どころも満載です。
最大の魅力は各書院からの眺望
ぜひ見てもらいたいのが、各書院からの眺望です。
書院の窓が解放されており、眼下に濃尾平野はもとより、南は知多半島、北は日本アルプス連峰を眺めることができます。
山の上なので視界を遮るものはなく、静けさの中に佇んで景色を見る時間は最高です。
松平家の菩提寺となった際に作成された回廊式庭園があり、こちらは書院東側に広がる景色です。庭には煩悩の数と同じ百八個の飛び石が並んでおり、その絶妙なバランスを楽しむのも乙です。
藩主の間として使われていた小書院横も腰を下ろして景色を楽しみたいポイント。秋の紅葉が綺麗な時期はこちらの窓から写真を撮る方も多いです。
静寂な苔庭に響くししおどしの音を楽しんで
書院西側には、自然の岩肌を生かした枯山水の庭園があります。苔庭になっており、岩肌をしたたり落ちる滝もあります。
こちらは、中庭のようにぐるっと建物に囲まれた造りの静かな庭園で、ししおどしの音が響き渡っています。静寂に包まれながら、自分を見つめる時間を持つのにもぴったりな場所です。
四季折々の顔も楽しむことが出る「行基寺」
2020年は残念ながら中止になってしまいましたが、毎年、中秋の名月の夜間にお月見夜間拝観が行われています。幻想的な雰囲気の中、濃尾平野に浮かぶ月を眺める時間を楽しむことができます。
2021年は9月21日に開催予定。※天候等により中止の場合もあり。
紅葉が綺麗なお寺としても知られており、境内や書院からきれいに色づいた秋の木々を眺めることができます。歴史のあるお寺と紅葉のコントラストは美しく、毎年カメラを抱えた参拝者が多くいらっしゃいます。
春には桜、初夏にはあじさいやさつきなど、四季折々の花々を眺めることができるのも嬉しいポイントです。
足しげく通い、日々移り変わる景色に想いを馳せるのも、「行基寺」の楽しみ方のひとつです。 

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行基寺(月見寺)
place
岐阜県海津市南濃町上野河戸
phone
0584550031
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