はじめての岐阜城観光なら古い町並みが残る川原町も一緒に


2020.11.13

トラベルjp 旅行ガイド

標高329メートルの金華山山頂にそびえる岐阜城。斎藤道三や織田信長が天下への足がかりと考えたこの城を、庶民は見上げながら暮らしていました。
今や岐阜城は、観光地として誰でも、しかもロープウェーで行け城下を眺めることができます。城下の川原町では、格子戸のある古い町並や土産物店、ご当地グルメが待っています。
岐阜県を代表する観光スポット「岐阜城」と「川原町」を散策してみませんか?
ロープウェーで3分、徒歩約8分で天下を制す岐阜城へ
JR岐阜駅から岐阜公園までバスで約15分(片道220円)。標高329メートルの金華山の頂きに建つ天守までは、岐阜公園から歩いて1時間程度の山登りですが、ロープウェーを使えば3分で中腹まで一気に進み、そこから徒歩約8分で岐阜城に到着です。
山城好きなら歩いて登城、旅先では取りあえず高いところに登りたい派なら一気にロープウェー。ハイキング気分でも楽しめる山城です。
<ぎふ金華山ロープウェーの基本情報>
料金(往復):大人(12歳・中学生以上)1,100円、子ども(4~11歳)550円
営業時間:シーズンによる(公式サイトを参照ください)
発車時間:平常時15分間隔、混雑時10分間隔
ロープウェー駅を降りれば、目の前には「ぎふ金華山リス村」があります。人懐っこくかわいいリスたちへ餌やり体験もできるので、お城より動物好きの子どもたちに喜ばれています。山登りはきつくなってきた年配の方も、ここまでなら楽しめます。孫のお守りをしてもらっているうちに天守へ向かうなど、3世代で楽しめるスポットです。
<ぎふ金華山リス村の基本情報>
料金:4歳以上200円
開村時間:9時30分~16時30分
お城が好きという人は、天守へ。岐阜城は復興天守ですが、こんな場所によく建てたものだと、きっと感じることでしょう。
天守内は、展示室になっています。織田信長ファンを名乗るなら一度は訪れないといけない場所です。天守とは別に岐阜城資料館もあるので、齋藤道三や織田信長の世界を楽しみましょう。
<岐阜城の基本情報>
入場料(岐阜城資料館と共通):大人(16歳以上)200円、子ども(4歳以上~16歳未満)100円
開館時間(通常):
3月16日~5月11日 9時30分~17時30分
5月12日~10月16日 8時30分~17時30分
10月17日~3月15日 9時30分~16時30分
展望最高!天守はもちろん、新しくなったレストランからも
天守の最上階は展望フロアです。回り縁になっているので天守に吹く風を感じながら、絶景を楽しめます。「美濃を制する者は天下を制する」の言葉があるように、確かに全てを手に入れたかのように感じてしまう眺めです。
写真は、後ほど紹介する古い町並みが残る川原町を見た風景です。長良川のこちら側に、屋根瓦がある建物が集まった一角が見えます。
岐阜城には、絶景を望みながら食事ができる展望レストラン「ポンシェル」があります。ロープウェー駅からもすぐ近くです(少し階段有り)。
天気が良ければ、ガラス戸を開け放ち開放的で気持ちのいいレストランです。ここでは、定食や丼などのメニューがそろっています。一番人気は「信長どて丼」880円。豚ホルモンと牛すじを、赤味噌とみりんなどでじっくり煮込んだ「どて」を丼にした逸品です。
他にもカフェコーナーがあり、ドリンクやかき氷などがあります。ウッドデッキのテラス席もあるので、心地よい風を感じながら、城下や山々を眺められる絶好の休憩スポットになっています。
<展望レストラン「ポンシェル」の基本情報>
営業時間:10時~16時(通年)、屋上閉鎖16時45分
定休日:年中無休
格子戸のある古い町並み川原町を散策
天守は、今の世だからこそ誰もが登れますが、当時の多くの人にとっては下から眺めるだけのもの。岐阜城下の川原町に住む人たちも、山の頂に立つ天守を仰ぎ見ながら、商売にいそしんだことでしょう。
写真は、町から見上げる岐阜城。
今や長良川鵜飼で有名な川原町ですが、その昔は長良川の水運を生かした川港を抱える商業地域。荷を運ぶための水路が整備され、鰻の寝床とも呼ばれる長屋が建ち並んでいました。
町は長良川流域の特産品を扱う問屋が多く、大層賑わったようです。「美濃を制する者は天下を制する」といわれたのは天守からの眺めではなく、長良川をはじめとする水運と東山道(中山道)の陸運を担う物流の要衝だったことに由来します。
現在の川原町には、電柱がありません。格子戸のある古い町並みを大切に守りながら、長良川流域の商品を扱う土産物店「長良川デパート」や伝統工芸などを扱う店が軒を連ね、観光客を楽しませてくれています。
古い町並みで出会う伝統の技「岐阜和傘」
古い町によく似合うのが、着物と和傘ではないでしょうか。近年は華やかな和傘が登場し、注目度も高まっています。
写真は、昨年(2019年)に話題となった桜和傘(奥)と2020年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』にちなみ桔梗をイメージして制作された桔梗和傘。美しい紫のグラデーションが絶妙です。大ぶりで男性が使っても映えるように作られています。
これらの和傘を販売、レンタルしているのが全国的にも珍しい和傘の専門店「和傘CASA」です。今も残る町家を利用した「長良川てしごと町家CASA」内で営業されています。
和傘は戦後間もない頃に最盛期を迎え、年間2500万本もの生産数がありましたが洋傘にシェアを奪われ、現在では数千本までに落ち込みました。そのうち約7割が岐阜で作られています。
岐阜の加納地区が主な生産地で、かつては武士の小遣い稼ぎ(内職)でもありました。材料となる美濃和紙やゴマ油(エゴマ)、傘の開閉部の部品である「ろくろ」などが長良川流域で作られていたため、岐阜で全ての材料がそろっていました。いまでは、ろくろ職人が1人だけになってしまい、後継者の育成に力を入れています。
和傘の用途も本来の雨の日はほとんどなく、歌舞伎や芝居などの舞台や花見会場、結婚式の前撮り写真など、小道具としての利用が主流になりました。
CASAに来店される人の多くが「雨の日に使っても大丈夫ですか?」と聞かれるとか。ここで扱っている岐阜和傘は、江戸時代から続く伝統を守り作られているため、本来の目的である雨傘として使えるものばかり(日傘は別)。日常使いしたいという来店者も多くおられます。販売価格の主流は1本3万~5万円。
<長良川てしごと町家CASAの基本情報>
住所:岐阜県岐阜市湊町29
営業時間:11時~18時
定休日:火曜日、水曜日
電話番号:090-8335-9759(和傘CASA)
長良川名物の鮎を使った絶品鮎ラーメン「川原町泉屋」
川原町でランチをするなら、長良川名物の鮎料理はいかがでしょうか?
川原町泉屋は、創業1887(明治20)年の老舗料理店。鮎料理を中心に岐阜名物の製造・販売に心血を注がれています。
人気のメニューに「鮎らーめん御膳」2,310円があります。
前菜には、鮎の骨を練り込んだグリッシーニや鮎のリエットをのせたバケットなどの洋風のものから、鮎の熟れ寿しやアミエビの佃煮などが並びます。お酒好きなら、ちょっと1杯頂きたくなるようなものばかりです。
メインの鮎ラーメンは、開きにし炭火で炙った鮎が丸々1尾入っています。鮎の背骨もこんがり焼かれパリパリと食べられます。
鮎のほぐし身も入っていますが、こちらは最後まで残すのがおすすめの食べ方。麺を食べ終わった後のスープをご飯にかけ、残して置いた身を入れれば、鮎のスープ茶漬けの完成。この締めの1杯が食べたくて、また来たくなる逸品です。
<川原町泉屋の基本情報>
住所:岐阜県岐阜市元浜町20
営業時間:
鵜飼開催期間中11時30分~14時、17時~19時30分
鵜飼開催期間外の夜営業は予約制
定休日:水曜日 ※冬季休業有り
電話番号:058-263-6788 

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ぎふ金華山ロープウェー
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