山門、庭園、三重塔!歴史ある青森県南部町「法光寺」を散策しよう


2020.11.10

トラベルjp 旅行ガイド

青森県三戸郡南部町の曹洞宗の寺院「法光寺」は、地元でもその美しさで知られる景勝地です。朱色の月見橋から山門に至り、その正面が本堂となります。本堂裏手にあるのが国の有形文化財に登録されている法光寺承陽塔。それは見事な三重塔で、見逃すわけにはいきません。
他にも調和のとれた日本庭園や紅葉に染まる稲荷神社付近を含め、その魅力をたっぷりと紹介します。
月見橋から山門の美しさ
曹洞宗の寺院「法光寺」の山号は、山門下にある池の白連華からきており「白華山」となります。その池にかかるのが美しき月見橋。季節ごとに異なった草花や樹木が彩を添え、池の色と合わせて見事な景観を見せる場所。
橋を渡ると石段があり、その先は「白華山」という額が掲げられた堂々たる山門となるのです。
山門では、東方持国天、西方広目天、南方増長天、北方多聞天と四天王が守護しており、その迫力に圧倒されることでしょう。
日本における四天王信仰の歴史は古いものがあります。大阪の寺院ではその名称そのものが「四天王寺」となっている和宗の総本山があり、その建立は聖徳太子とされているほどなのです。
法光寺とは
社伝によると法光寺の最初は平安時代とされています。その後、鎌倉時代中期になり、時の鎌倉第五代執権・北条時頼(1227年~1263年)がこの地を訪れた際、夢想軒の庵主の玉峰捐城和尚(ぎょくほうえんじょうおしょう)に宿と食事のもてなしを受けたお礼として、七堂伽藍の寺院として建立したとされます。なお、北条時頼の埋葬地は神奈川県鎌倉市にある明月院です。
法光寺は中世になると付近を統治していた南部氏と深いつながりができます。その後、江戸時代に入ると南部八戸藩領曹洞宗25か寺を統轄する寺として法光寺が信仰の拠点にもなるのです。
本堂内は美しい彫刻がなされていることからも、実際に入ることをお勧めします。寺院としては珍しい赤や青の色使いは、他の地域ではあまり見ることがありません。信仰の場であることを忘れず、心静かに参拝をするようにしましょう。
日本庭園も美しい
本堂の横から日本庭園に行くことができます。
決して大きなつくりではないのですが、限られた中での配置が見事な調和を見せている必見の場所です。
秋になると、樹木は様々に色づくので、紅葉シーズンの参拝もお勧めです。
三重塔の大きさ日本一!承陽塔
本堂の裏手、庭園のさらに奥側にあるのがその大きさ日本一といわれる三重塔「承陽塔」です。
この塔は法光寺第三十世西有禅師が明治15年に発願したのが最初です。しかし実現には至らず、その後昭和24年に高さ約33m、幅約8mで竣工したのです。
承陽塔の承陽とは、一般的に「道元」として知られる曹洞宗の開祖のことであり、この塔は大師の遺骨と日本最古の仏舎利を祀る場所となっているのです。国の有形文化財に登録されたのは平成29年6月のこと。それ以来、参拝を兼ねた観光客が全国から来るようになっています。
見事な景観を眺めながら、静かな時間を過ごしてみてください。
紅葉の中の稲荷堂
承陽塔の右側にあるのが稲荷堂です。紅葉のシーズンは落ち葉を踏みながら進んでください。
この稲荷堂は、稲荷神社としては世界的に有名な京都伏見の稲荷神社からの御霊分けとなります。青森県でも伏見稲荷と同様の参拝ができますので、祈願をしてみてはいかがでしょうか。
戻り路は直進し、本堂側に抜けることができます。自然豊かな法光寺内で、歴史と自然の豊かさを感じながら、素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
最後に青森県南部地方の見どころについてです。隣の三戸町城山公園の「三戸城跡」は見どころ多数。八戸市まで行くと縄文時代の国宝がある「是川遺跡」、海辺を散策したい方は「種差海岸」がありすぐ近くには運気上昇の「蕪嶋神社」も。少し足を延ばした新郷村にはミステリースポットの「キリストの墓」が!詳細は下記の関連MEMOのリンク先をご覧のうえ、旅行の参考としてみてください。 

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法光寺
place
青森県南津軽郡藤崎町大字藤崎字村元3
phone
0172752244
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