石田三成ゆかりの地!滋賀県・醒井楼で旬の贅沢が味わえる三成めし


2020.11.07

トラベルjp 旅行ガイド

滋賀県米原にある知る人ぞ知る隠れた名店「醒井楼」をご存知でしょうか。琵琶湖の北東に位置し、北陸自動車道の米原ICから車で約10分。マス養殖発祥の地の醒井養鱒場に近い山間にあります。
マス料理や、旬の山菜、精進料理が味わえ、石田三成とも関わりある松尾寺が運営する醒井楼は四季折々の風情が楽しめるお店。それでは、三成ゆかりの米原の地で旬の素材を活かした絶品「三成めし」を紹介しましょう。
醒井楼は山間の隠れ家!知る人ぞ知る滋賀の名店
天下分け目の関ヶ原の地から中山道を西に進んだ地にある醒井は、古来より交通の要の地点として栄え、湧水が豊富で、水が美しいことで知られています。近隣には石田三成の生誕の地があり、車で30分も走れば三成の佐和山城跡に到着します。
この醒井の山間に隠れ家のようにひっそりと佇む知る人ぞ知る滋賀の名店「醒井楼」があります。マス料理などの渓流魚をはじめ、旬の山菜、精進料理で有名なこの店の石田三成に想いを馳せた「三成めし」が美味しいと評判です。
日本の魅力をギュッと凝縮!貴賓室のようなお部屋
三成めしとは、彦根、米原、長浜市内の飲食店などが、石田三成をテーマに考案したもので、石田三成のエピソードにちなんだ料理である事が特徴となります。そのように聞くと洒落の効いたユニークな料理がイメージされますが、醒井楼に関して言えば、素材の質はもちろん、料理の質の高さに驚かされます。
自然に囲まれた中に凛とした風格、店内にある各部屋からは四季折々の風情、日本の魅力がギュッと凝縮したお部屋もまた魅力的です。
極上握り飯&炭火ニジマスの塩焼き!三成「三種の俵めし」
この醒井楼で食べられる“三成めし”は3種類あります。それは三成三種の俵めし・三成マス親子丼・三成マス戦国御膳で、手頃に食べられるのは三成「三種の俵めし」でしょう。
マスのほぐし身、甘露煮の砕き身、大根の菜飯の3タイプの味が楽しめる俵型にぎりめし。山の湧水で育った近江米を使った弾力ある口当たりはシンプルに見えて豪快な味わいです。あら汁は赤出汁には麩が渦巻いて見えます。これはマス料理だけにマスマス広がりますようにといった縁起をかつぐ意味もあるそうですよ。
やはり特筆すべきは炭火でしっかり焼かれたニジマスの塩焼きでしょう。川魚の塩焼きと言えば、日本各地で古くから見られる素朴なご馳走ですが、醒井楼は一味違います。
焼き立てのアツアツで竹串に刺して出されたニジマスの塩焼きは、身は肉厚でふっくらと焼きあげられ、塩加減も調度良く、程よくジューシー。思わず「焼き魚ってこんなに美味しかったっけ?」と言葉に出てしまう味わいです。
旬の素材が味わえる!三成の「マス戦国御膳」
この醒井楼でしっかりと食べたいと言う方には、三成の「マス戦国御膳」は如何でしょうか。端麗に配された膳は、どれも隙が無く、旬の素材がもつ力強さ感じます。
例えば、清流に咲く花「梅花藻(バイカモ)」の酢の物は珍しい一品。滋賀県米原の醒井地区にある地蔵川のバイカモの群落は有名ですね。
ほうば味噌焼きには、マス、山の椎茸、山の銀杏といった土地の素材が使われています。そう言えば三成の宿敵、徳川家康は焼き味噌を食べて健康を維持していたと言いますが、土地の名産と戦国を感じるバランスの良さを感じます。
(※季節に応じて、お膳の内容は変わる場合がございます)
思わず「おぉ!」と声に出してしまうのがニジマスのお刺身です。食感の弾力はすぐに馴染む柔らかさで、脂がのった口当たりは心身に調和するアッサリ感。まさに二度見する味わいと言った感じでしょうか。
このお刺身、見た目はサーモンですがニジマスです。とは言え、サーモンとニジマスは同じサケ科サケ属。共に白身魚ですが、エビやカニなどの甲殻類を食べることで殻に含まれた色素で身が赤くなるそうですよ。
和漢の学問に通じた三成の父は松尾寺に日参し、松尾寺の書物60巻を読み上げ、「三成にも読ませたいので再度貸出を願いたい」と願い出たとか。そんな旨の書状(古文書)が今に残されています。ちなみに、この醒井楼は松尾寺が運営しています。
石田三成ゆかりの地である米原で、歴史を感じ“三成めし”を食すのは、実に赴きがあります。 

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醒井楼
rating

3.0

1件の口コミ
place
滋賀県米原市上丹生醒井養鱒場上ル上丹生2054
phone
0749540120
opening-hour
[飲食店]11:30-17:00(夜は要予…
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