島根「本石橋邸」お殿様も滞在した歴史ある建築は必見!


2020.12.05

トラベルjp 旅行ガイド

島根県出雲市平田町にある「本石橋邸(ほんいしばしてい)」は、国の登録有形文化財に指定されている歴史ある建築物。座敷と茶室、庭園が一体となった邸内は、他ではなかなか見ることができない貴重な施設となっています。この地方特有の出雲流庭園も見逃せないポイントになっているので、ぜひ一度足を運んでみてください。
江戸時代の面影が残る街並み
江戸時代、水路を利用した物資の運搬により、木綿の集散地として栄えた平田地域。「木綿街道」と呼ばれる川沿いの一帯には、歴史的価値の高い建物が残されており、当時の面影を垣間見ることができます。
平田地域は、城下町として発展した松江から出雲大社へと向かう参詣道として賑わいました。松江藩主が宿泊する本陣(ほんじん)としての機能も持っており、街を歩くとなまこ壁や格子窓の連なる町屋が目に留まり、江戸時代にタイムスリップしたような感覚に浸れます。
松江藩主も滞在した豪華な建物
古い町並みが残る街道でひときわ目を引くのが、木造2階建の「本石橋邸」です。木綿問屋や魚問屋として財を成した石橋家の本宅として建てられた施設となっています。
記録によると江戸時代の宝暦年間(ほうれきねんかん:1751年~1764年)に完成したとされているので、270年ほどの歴史がある貴重な建築物となっています。
本石橋邸は、切妻・妻入り(山形の屋根で家の短い辺の部分に玄関がある構造)の建物で、外壁には漆喰が塗り込められています。これによって、外観を美しく見せると同時に耐火性にも優れ、火事などから家を守る効果を発揮。
屋内は茶室や座敷と庭園が調和した出雲地方特有の様式になっており、10畳の奥座敷は松江藩主も利用した豪華な内装となっています。違い棚や床の間を備えた格式ある書院造りを基本としながらも、柱には杉の皮を削り残したオシャレな手法が取られています。
主屋に繋がる茶室は、中央に中板を配した三畳中板と呼ばれる様式。ここには茶室と聞いてイメージする「にじり口」がなく、東と南の二面に障子を設け、北側には丸窓を配置した開放的で明るい雰囲気となっています。
床の間には、松江藩の藩主であり茶人としても有名な松平不昧(まつだいらふまい)の掛け軸が飾ってあることからも、この場所がいかに特別な場所であるかが分かります。
出雲流庭園は必見
古風な家屋の佇まいと見事に調和しているのが、こちらの日本庭園。「出雲流庭園」と呼ばれる様式で、水を使用せず岩や砂などで表現した枯山水と、樹木や苔、石灯籠などで構成された露地庭園の特徴を融合させた、この地方独特の庭園となっています。
本石橋邸の庭園は、びっしりと敷き詰められた飛び石の数の多さと大きさに特徴があります。なかでも特に大きな中央の扇形の石は、明治時代に石橋家の尽力によって、鉄道のトンネルが開通したことに感謝し、地元の漁協関係者が送ったものだと言われています。
住民からの信頼も厚かった石橋家のエピソードを聞くと、庭園に飾られた石も違った趣で鑑賞できるかもしれません。 

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木綿街道
rating

3.5

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place
島根県出雲市平田町841
phone
0853622631
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