列車を降りれば、そこは海。島原鉄道「大三東駅」で映画のような旅を


2020.09.29

LINEトラベルjp 旅行ガイド

ガタンゴトンと列車に揺られ、到着したのは小さな無人駅。ホームに降り立つと、目の前に広がるのは、穏やかな青い海。列車が過ぎ去れば、耳に届くのは波の音だけ。そして頬をなでる、一筋の海風……。
そんな映画のワンシーンのような「旅」を味わえるのが、長崎県を走る島原鉄道の大三東(おおみさき)駅です。「日本一海に近い」ともいわれるフォトジェニックな駅へ、あなただけの幸せを探す旅に出ましょう。
そこは、まるで映画の世界
一両編成の列車に揺られ、ふと車窓を見ると、眩しいほどの青い海。ほどなくして到着した無人駅で、思わず列車を降りてみる。ホームに降り立った旅人の前に広がるのは、どこまでも穏やかで雄大な海……。
まるで映画のオープニングシーンのような、そんな情景を味わえるのが、長崎県を走る島原鉄道の大三東駅です。ホームの向こうに青い海が広がる光景は、まさに映画の世界のよう。この駅を訪れた旅人は、誰もが映画の主人公のような気持ちになれるのです。
大三東駅をフォトジェニックにさせているのは、なんといっても海への近さ。海に近い駅は日本各地に数あれど、これほどホームと海が近接した駅は珍しく、「日本一海に近い駅」といわれるほど。屋根や柵もないため、まるで海の上にホームが浮かんでいるかのような、幻想的な風景が広がります。
島原鉄道・大三東駅とは
島原鉄道は、諫早市の諫早駅と島原市の島原港駅を結ぶ、黄色い列車がトレードマークの鉄道。島原への観光の足として、また地元住民の足としても親しまれています。
そんな島原鉄道の無人駅のひとつが、島原市にある大三東駅。上り下りの列車とも、朝夕は1時間に2本ほど、昼は1時間に1本ほどが停車。島原駅から3つめなので、島原観光にプラスして立ち寄るのにもぴったりです。
大三東駅の外観は、どこにでもありそうな、ごく普通の無人駅。駅前には国道251号線が走り、駅周辺には住宅街や簡易郵便局などがあります。
そんな大三東駅ですが、駅舎をくぐれば、目の前に広がる果てしない海に思わずびっくりするはず。駅舎側が上り(諫早方面)ホーム、海側が下り(島原港方面)ホームで、どちらのホームからも美しい海を眺められます。
日本一海に近い駅
大三東駅のすぐ向こうに広がるのは、雄大な有明海。沿岸では海苔の養殖がみられ、天気が良い日には対岸に熊本・阿蘇の山々を望みます。
耳を澄ませば、聞こえてくるのは静かな波の音だけ。そして頬をなでゆく、優しい海風……。その抜群の開放感こそ、「日本一海に近い」といわれる大三東駅の魅力です。
有明海は干満差が日本一大きい海。その干満差は5~6mといわれ、大三東駅からは、干潮時には遠浅の干潟を、満潮時には豊かな水を湛えた海を望みます。どちらも美しい風景ですが、お目当ての風景があるなら、事前に潮位表をチェックして行くのがオススメです。
海側のホームに立てば、ホームと海がまさに隣り合っていることに気づくはず。ホームのすぐ真下にまで波が打ち寄せ、のんびりと佇んでいるだけで穏やかな気持ちになってきます。
幸せの黄色いハンカチ
大三東駅の風景を鮮やかにしているのが、海側のホームの一角にたなびく「幸せの黄色いハンカチ」。眩しいほどの黄色いハンカチに書かれているのは、心に秘めた願い事や大切な人へのメッセージ……。
実はこれ、願い事などを書いた黄色いハンカチを掲げ、後に神社へ奉納して幸せを祈願する取り組み。地元の人々や観光客が様々なメッセージを残しています。
青く輝く海をバックにたなびく黄色いハンカチは、見ているだけで幸せになってくる光景。黄色いハンカチは、ホームの待合室に設置されたガチャガチャで手に入るので、思い思いのメッセージを書いてホームに掲げましょう。
海側のホームの待合室には、駅ノートも置かれています。大三東駅を訪れた感想や旅の思い出話などを、メッセージやイラストで残していくのもいいでしょう。
誰かを待つ、1基のベンチ
大三東駅でひときわフォトジェニックなのが、海側のホームにぽつんと置かれた、1基のベンチ。「OMISAKI」の黒文字が刻まれているベンチは、記念撮影ポイントとしてもぴったりです。
青い海を背景に、まるで誰かの到着を待つように、静かに佇むベンチ。誰か……、それはきっと、黄色い列車に揺られ、この駅でふらりと降りる、新たな旅人です。
大三東駅は、ホームに降り立った誰もが、映画の主人公のような気持ちになれる駅。そして誰もが、自分だけの「物語」をいま生きていることに、そっと気づかせてくれる駅なのかもしれません。 

大三東
place
長崎県島原市
no image

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