秋に咲く桜?愛知「川見 四季桜の里」で紅葉と花見を一緒に愛でよう


2020.09.19

トラベルjp 旅行ガイド

愛知県豊田市の小原村。一見、何の変哲もない山間集落なのですが、秋になると、目を疑うような光景が広がります。なんとそこには、紅葉と桜が織りなす色鮮やかな絶景が!実は、この小原村は年に二回開花することで知られる稀有な桜「四季桜」が約1万本も植わる村。毎年11月中旬になると、桜の満開と紅葉の最盛期が重なり、言葉を失う鮮烈な景色を作り上げます。今回はその代表スポット「川見 四季桜の里」をご紹介します!
四季桜とは?春と秋の二回咲く交雑種
桜とは通常、春の風物詩として語られます。葉が散っていた枝に、ポツポツと花が咲いていく光景は、まさに1年の始まりの象徴と言えるでしょう。
しかしながら、実は桜の祖先と言われるヒマラヤザクラ(ヒマラヤ原産の桜)は秋咲き。それが日本に伝わる過程で、春咲きに変異したと伝わっていますが、ある時何らかの原因で本来の秋咲きへと戻った。その桜の一つが今回紹介する「四季桜」と考えられています。
その中でも「四季桜」の最大の特徴は、一年で二回花をつけるということ。しかも春のほうが花弁は大きいが、咲く花の数は少ない。一方で、秋のほうが花弁は小さいが、咲く花の数は多い、という傾向が見られます。
今回紹介する愛知県・小原村の「川見 四季桜の里」では、例年、四季桜が満開になる時に、同時に紅葉も最盛期を迎えるため、そんな稀有な景色を眺めに、全国から人が訪れるようになりました。
四季桜と紅葉の共演が美しい!「川見 四季桜の里」
それでは早速「川見 四季桜の里」の見所について、幾つかの観点からご紹介。まず一つ目は、定番である駐車場から眺めたこの景色です!
なんと桜と紅葉が交互に織りなし、山肌を彩っています。優しいピンク色に鮮烈な赤が組み合わさり、普段まず見ることのない珍しい光景です。紅葉の色が強いものの、どちらかと言えば、主役になっているのは桜!圧巻の存在感を放っています。
花は一つ一つ小さいのですが、桜の木の数が多く、なんと約1200本!これは小原村にある四季桜の中で、一番の密集度です。「さくら山」全体に、四季桜を植樹したことで、このような奇跡的な景観が作られました。
そこまで意図して作り上げたのか分かりませんが、花見と紅葉狩りを一度にできる!こんな贅沢な秋の楽しみ方は、全国的に見ても小原村以外に例がありません。
このプレミアムな体験こそ、秋の小原村が日本全国から注目を集めている理由です。
紅葉に心洗われたいなら「川見さくら山」ハイキング
しかしながら、桜ばかりに目が行きがちですが、紅葉もちゃんと楽しむことができます。そのためには、先ほど下から眺めていた「川見さくら山」へハイキングをしてみましょう!実は山頂まで軽い遊歩道が整備されており、約30分程で一周することができます。
「さくら山」の名の通り、さぞ桜に囲まれたハイキングが楽しめると思いきや、近づいてみると花弁が小さい四季桜。そのため、数は桜に比べたら劣るものの、鮮やかな紅葉へ目を奪われます。
太陽光に照らし出され、真紅に輝く葉はなんとも言えない美しさ。秋らしい染み入る情緒を感じながら、歩いていきましょう!
隠れた魅力!色のコラボレーションを探すのが楽しい
そんな「さくら山」ハイキングですが、ぜひ探して欲しいのが、コラボレーションの構図。中々難しいのですが、紅葉の隙間を覗いていると、時折複数の色彩を一緒に一枚の写真へ納めることができます。
赤、黄色、ピンク、そして緑。同時にここまで多くの色を見られる場所は中々ないでしょう!
またそうしたコラボレーションの構図が見つけられなかった人は、「さくら山」の北東部の斜面へぜひ行ってみてください!するとそこには赤い紅葉・四季桜・カラマツの黄葉・杉の緑と複数の色が一列に並んだ景色が見られます。
もちろん四季桜と紅葉の二つが醍醐味なのですが、実はその二つ以外にも様々な色が組み合わさる!これこそ「川見 四季桜の里」の隠れた魅力と言えるでしょう。
食欲の秋だから!散策ついでに名物「五平餅」も忘れずに
このように、全国でも他に事例がなく、紅葉と桜を両方楽しめる「川見 四季桜の里」。ここでしか見られない景色も素晴らしいですが、食欲の秋なので(笑)、ぜひご当地グルメも一緒にいかがでしょうか?
実は、秋のシーズン。公園の麓では、三河名物の五平餅を購入することができます。香ばしく甘辛い味は病みつきになる美味しさなので、ぜひ一度散策のついでに食べてみてくださいね。 

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川見四季桜の里
place
愛知県豊田市川見町
opening-hour
[四季桜まつり期間中]9:00-16:…
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