北海道・摩周湖が誇る神秘の絶景!「神の子池」に見る宇宙


2020.09.17

トラベルjp 旅行ガイド

かつての火山活動が作り上げた荒々しい大地と、美しい自然景観が見られる阿寒摩周国立公園。その中で"神秘の池"と呼ばれるスポットが存在するのはご存知でしょうか?その名も「神の子池」。とても小さな池ですが、眺めれば、底まで透き通った、魅惑のコバルトブルーの水面に心を奪われます。北海道旅行の際に一度立ち寄って欲しい、知る人ぞ知るパワースポットです。
透明度が日本一!阿寒摩周国立公園の顔「摩周湖」
北海道の中でも数多くのカルデラ湖が集中する道東。その中で、一番有名なのが「摩周湖」でしょう。透明度は世界でも一級を誇ると言われ、迫力と荘厳さを備えたこの湖は、多くの観光客を魅了してやみません。
また有名な演歌・霧の摩周湖でも主題となっているように、霧が発生しやすく、水面を望めないことも多いため、一度は晴れた姿を見たい憧れの場所にもなっています。
今回紹介する「神の子池」は、そんな摩周湖の伏流水が流れ込み、形成されたと考えられる池。元々、摩周湖はカムイト=神の湖と言われていたことから、その子となる存在として、このように名付けられました。
これまであまり有名な池ではなかったものの、近年その池の水面があまりに美しいと話題を呼び、道東のパワースポットとして次第に認知されるようになりました。
オフロードの先に!ミステリアスに佇む「神の子池」
それでは「神の子池」について詳しく紹介していきましょう!まずアクセスについてですが、神の子池は摩周湖の裏側、いわゆる裏摩周に位置しています。摩周湖第一展望台や第三展望台のある表側のエリアからは少々迂回することが必要です。
そして道道1115号線を走っている傍ら、神の子池という標識が現れるので、それに従って林道を進みましょう!基本的に未舗装路ですが、かなり整備されているので、心配ご無用です。
駐車場へ到着すると、そこには「神の子池」を一周できるように木道が設けられています。摩周湖がもたらす伏流水のせせらぎが心地よく、入口から思わず深呼吸したくなる癒しの空間となっているのがポイント!午前中であれば、霞がかかっていることもあり、それも良い味を生み出してくれます。
そして木道を進むこと2~3分、少し開けた場所へ到着したら、ようやく「神の子池」へ到着です。
なんとそこには、コバルトブルー色を見せる不思議な池の姿が!水が青いというより、まるで池の底自体が色を帯びているよう。水深が5mもあるとは到底感じられないほど、圧倒的な透明度を備えています。
さすが日本有数の透明度を誇る「摩周湖」が作り上げた場所。"摩周ブルー"と讃えられる伏流水がもたらした天然の芸術作品と言えるでしょう。
「神の子池」の楽しみ方!心の琴線に触れる宇宙を探そう
美しい池だと感動し、写真を数枚撮影しただけで帰ってしまう観光客の方が多くいらっしゃいますが、それでは勿体ない!「神の子池」の醍醐味は、その水面が作り上げる絵画的風景です。
池を一周する木道を歩きながら、池を覗くと、少しずつ面持ちを変えていきます。水色の光り方、倒木の入り方、そして緑の映り込み方。こうした様々な要素が重なって、思わず息を呑む瞬間を見せてくれるのです。
波紋ができれば、なおいとをかし。周囲の静けさの中へ染み渡り、緑と水色の境界線が溶け、そして交じっていくような絶妙な色彩が描き出されます。さながらそれは、水面の中にミクロな宇宙が展開しているよう!
そして最後、光の反射を入れると、より一層コバルトブルーの輝きが際立ちます。宝石のようにキラキラと照らされる光景は、まるで心を浄化してくれているよう。
ポツンと佇む「神の子池」。一見、景色変化に乏しいように感じますが、実は見入るほどに、その繊細な美しさを視覚的に感じ取ることができるはず。これこそ「神の子池」を鑑賞する醍醐味と言えるでしょう。
なお底に沈んでいる倒木ですが、いつ訪れても見ることが可能です。実はこの池の水温は年間を通して8度ほど。その低い水温が菌の繁殖を抑え、倒木を腐敗させずに保存しているのです。まさに「神の子池」は悠久の自然を感じさせるパワースポットでもあります。
刹那の宇宙!道東の秘池「神の子池」を鑑賞しよう
摩周湖が作り上げた神秘の池「神の子池」。そこには、かつて見たことがないほど圧倒的に透明で、色彩と美しさに富んだ水鏡が待っています。単純に鑑賞するだけだと、やや単調になってしまいますが、水面を様々な角度から覗き込めば、刹那の宇宙を感じることができるでしょう。
ぜひカメラの望遠レンズや双眼鏡を持って、北海道旅行の際に訪れてみてください。 

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摩周湖
place
北海道川上郡弟子屈町
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