お花見シーズンが1か月!茨城「常陸風土記の丘」の桜は三度満開に!


2019.03.25

トラベルjp 旅行ガイド

春を感じると、俄然楽しみになるのがお花見。満開の桜並木を散歩したり、仲間とわいわいお花見したり、楽しいことがいっぱい! ですがこの時期はちょうど年度替わり。卒業や入学、引越や移動でばたばたして桜のピークを逃しそう!なんてことありませんか? そんなときはぜひ茨城県石岡市の「常陸風土記の丘」へ。ソメイヨシノに枝垂れ桜にボタンザクラと次々に咲いて、約1か月桜が楽しめます!
3種の桜が次々に咲く「常陸風土記の丘」
「常陸風土記(ひたちふどき)の丘」のある石岡市は茨城県の真ん中あたり、霞ヶ浦の北西で、筑波山の東側に位置しています。古来より集落が発達した土地で、多くの旧石器・縄文~弥生時代の遺跡が発掘されており、「常陸風土記の丘」には古代~近世の住居を復元展示した「古代家屋復元広場」もあります。ちなみにここでは、2019年公開の話題の映画『翔んで埼玉』のロケも行われました。
広大な敷地内にはキャンプ場や野球場もある余暇活用施設の「常陸風土記の丘」ですが、春になると大勢の花見客が詰め掛けます。こちらは広い敷地内に約500本の桜が植えられ、ソメイヨシノに始まって、枝垂れ桜にボタンザクラと、時期をずらして次々に咲き、約1か月の間、桜が楽しめるのです。
春先、先陣を切って咲くのはソメイヨシノ。例年3月下旬~4月上旬から、ふれあい広場や金山池北側を中心に、淡い桜色の花が咲き誇ります。
枝垂れ桜並木が一番のみどころ!
ソメイヨシノが散り始めるのと入れ違いに、枝垂れ桜が満開になります。枝垂れ桜は、園内南側の、金山池周辺を中心に植えられています。金山池に架かる金龍橋からは、池の両岸に連なる桜並木を見ることができます。
金山池沿いの遊歩道は両側が枝垂れ桜並木になっていて、満開時はまさに桜のトンネル! 桜が美しい「常陸風土記の丘」でも、一番の人気スポットです。
ソメイヨシノに比べてピンク色が濃い枝垂れ桜は、ふわふわと柔らかく風になびいて、この上なく華やか。桜のトンネルを歩いていると、天空から桜が降ってくるようです。
思わず見惚れる枝垂れ桜の華やかさ
金龍橋の周辺には枝垂れ桜がたくさん。素朴な色合いの木橋は桜ともよく調和して、橋自体がとても絵になります。
金龍橋の上からは、桜のすだれ越しに下を歩く人を見ることができます。橋の下に立って、橋の上から写真を撮ってもらう人も。桜越しに、フォトジェニックな写真が撮れますよ。
「常陸風土記の丘」では、毎年3月下旬頃~4月下旬頃の約1か月の間「さくらまつり」が行われ、桜の開花期には21時までライトアップも実施されます。ピンクのレースのような枝垂れ桜がライトアップされる姿は幻想的で、昼間とはまた違った美しさ。
桜リレーのアンカーは愛らしいボタンザクラ
「常陸風土記の丘」のさくらまつりの最後を飾るのがボタンザクラです。枝垂れ桜がピークを迎えたころに咲き始め、枝垂れ桜の花が落ち始め寂しくなってきたころに満開になります。金山池の東側、枝垂れ桜並木の東側の一段高くなったところにはボタンザクラ並木があります。
大きな八重の桜は、花が密集してボンボンのよう。白い花弁に中央がピンクの花や、全体が濃いピンク色など、多彩な色を楽しめるのもボタンザクラの魅力です。儚げなソメイヨシノ、華やかな枝垂れ桜、可愛らしいボタンザクラと、それぞれに魅力があり、何度も通いたくなります。
大きな獅子頭の前にあるふれあい広場にもボタンザクラがたくさん。
ちなみに、この獅子頭は高さが14mもあり、日本一のスケールを誇るもの。展望台にもなっています。石岡市では毎年9月中旬に3~4日にわたり「常陸國總社宮例大祭」、通称「石岡のおまつり」が行われます。このお祭りには欠かせない「幌獅子」には大きな獅子頭が付いており、獅子頭は石岡市のシンボルともいえるものなのです。
有料エリアは静かで桜も見ごたえあり!
園内の中央付近にある「古代家屋復元広場」「鹿の子史跡公園」は有料エリアですが、せっかくですからぜひ入場してみてください(入場料:大人310円、子ども150円)。
「古代家屋復元広場」では、古代の竪穴式住居や鎌倉時代の茅葺屋根の民家、江戸時代の曲屋(まがりや)など、様々な時代の住居が復元されています。映画『翔んで埼玉』のロケが行われたのもここ。こちらでは、これまでに様々な作品のロケが行われていますが、この再現度なら納得です。中に人形が置かれている住居もあり、なかなかリアルでぎょっとすることも…
さらに奥にある「鹿の子史跡公園」にも見事な桜が咲いています。有料エリアは人も少なめ。静かに桜を楽しみたいならおすすめです。
「鹿の子史跡公園」には、常磐自動車道路建設の際の調査で発掘された遺跡の一部が復元されています。住居ブロック・工房ブロック・官衙ブロックの3つが再現されて、まさに一つの集落のよう。
古代の建物が並ぶ中、庭木のように桜が咲いて、古代の村にタイムスリップしたような不思議な感覚が味わえます。ほかに、発掘された文化財が並ぶ展示室もあります。
広い園内全体にたくさんの花が咲き、とても見ごたえのある「常陸風土記の丘」。ソメイヨシノを追いかけて枝垂れ桜が、その後にボタンザクラが咲き、約1か月の間、いずれかの桜の美しい姿が楽しめます。
美しい桜をのんびり楽しみたい方も、花見をしそびれてしまった方も、まだまだお花見し足りない方も、「常陸風土記の丘」でたくさんの桜に包まれてみてはいかがでしょうか? 

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石岡市 常陸風土記の丘
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place
茨城県石岡市染谷1646
phone
0299233888
opening-hour
[3-10月]9:00-17:00[11-2月]9:…
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