土肥桜は、伊豆市の土肥温泉周辺だけで見られる門外不出の桜で、河津桜よりも早咲き。2019年に第4回を数える「土肥桜まつり」は、日本一早い桜祭りで知られる沖縄と同時期の開催なので、日本一の早咲き桜を名乗っています！
土肥桜は知る人ぞ知る桜の品種ですが、桜祭りの開催により近年知名度が急上昇中。特におすすめの花見名所５箇所を、北からルート順に紹介します！
万福寺の土肥桜は満開が一番早い！
土肥桜は、日本でも有数の早咲き桜。毎年12月下旬から蕾が膨らみはじめ、1月上旬から土肥温泉各所で咲き始めます。中でも開花・満開の時期が早いのが、万福寺の土肥桜です。
万福寺の場所は、写真右下の「地図を見る」をクリックすると、撮影場所の詳細地図が表示されます。
万福寺の土肥桜は見頃時期が特に早く、例年1月下旬が最盛期。他の場所が咲き揃うのを待っていると、真っ先に散り始めます。
とはいえ、染井吉野のように一気に散らないので、見頃を過ぎても十分に花見を楽しめます。よって、万福寺の土肥桜が満開になったというニュースを見てから訪問するのがおすすめ。この記事の写真は2月上旬の撮影で、まさにその頃に撮影したものです。
万福寺の土肥桜は、本堂の前に一本あるだけですが、なかなか立派で見応えがあります。一本なので短時間でも十分楽しめる、気軽に訪れたい花見名所です。
土肥桜まつりのメイン会場！松原公園には土肥温泉の足湯も
土肥桜まつりのメイン会場は、土肥温泉の中心部にある松原公園です。土肥温泉のバス停もあり、バスから降りればすぐに会場です。
広い公園を取り囲むように土肥桜が植えられ、見頃時期にはピンク色のノボリも設置。下向きに控えめに咲いてるので、下から見上げるように花見をしましょう！
土肥桜には、濃いピンク色と薄いピンク色の二種類の桜があります。こちらは、薄いピンク色の土肥桜。この時期、他の場所では桜は咲いていないので、メジロも群れでやって来ます。
メジロは一般的には梅とコラボするものですが、土肥桜は梅と同時期の早咲きなので、珍しいメジロと桜のコラボを常時見る事が出来ます！
松原公園には、土肥温泉の足湯もあります。桜が多い場所から道路を隔てた向かい側にありますが、目の前にも土肥桜が一本あり、足湯しながら花見出来ます。
土肥桜の原木は必見！丸山スポーツ公園
土肥桜の原木は、丸山スポーツ公園にあります。国道沿いの駐車場から見下ろせる場所にあるので、開花状況も一目瞭然。咲いているのを確認してから、降りて行きましょう。
土肥桜の原木は八木沢の佐藤病院にあったのですが、道路整備の際に丸山スポーツ公園へ移植されました。原木というだけあり、一番の大木です。2007年には「伊豆土肥桜」として品種登録済み。この地域独自の早咲き桜は、門外不出です！
土肥桜の桜並木！恋人岬は一番のおすすめ
土肥桜の花見名所で、一番のおすすめは恋人岬。観光名所の恋人岬は駐車場から西側へ歩いて行きますが、土肥桜は南側に坂道を降りていきます。ピンク色のノボリが目印です。
恋人岬の土肥桜は、写真のように桜並木になっているので、見応えがあります！ここでも濃いピンクの桜と、薄いピンクの桜があり、この写真では、手前の２本が薄いピンク色。道路の両側が斜面になっており、谷間のようになっているので、日光が真上から降り注ぐお昼前後がおすすめです！
恋人岬の土肥桜は、横にも並木が広がっています。朝に行くと、舗装道路の桜並木は半分日陰ですが、横の並木は写真のように日光に照らされ見頃です！
恋人岬の土肥桜は富士山とコラボ！
恋人岬には、駐車場の裏手に「幸福地蔵」展望エリアがあります。晴れた日には富士山まで一望する展望台で、四季折々の草花も咲いています。ちなみに幸福地蔵は、京都の鈴虫寺から公式に譲り受けた分身で、伊豆屈指のパワースポットでもあります。
「幸福地蔵」展望エリアにも土肥桜があり、富士山とコラボします。ただし、ここの土肥桜は見頃時期が遅め。土肥桜まつりの開催期間終了後でも花見を楽しめます！
