富士山の間近に聳える大展望の峰~絶景の静岡越前岳へ登山


2019.01.19

LINEトラベルjp 旅行ガイド

越前岳は富士山の南麓に位置する静岡県の山。富士山の眺望は素晴らしく、50銭紙幣に描かれた富士山のロケ地になったほど。標高1504メートルの山頂までは、2時間ほどあれば登頂可能。富士山の眺望を満喫できる越前岳の登山、裾野市の十里木高原から登る最短ルートをご案内します。
越前岳の十里木高原登山ルート
越前岳の展望地の一つ、十里木高原展望台から眺める富士山。間近に聳える大迫力の美しい山体。神々しい冠雪の白化粧、特徴的な宝永火山の噴火口。目を凝らせば、五合目から伸びる富士宮ルートの筋も見える距離。越前岳ではこのような眺望の登山道が続きます。
富士山の南麓、越前岳を含む山塊が愛鷹山。日本二百名山の一座で、富士山の眺望とアシタカツツジが自生する山として知られています。最高峰は愛鷹山塊の中でも眺望に優れた、富士山の裾野に接する標高1504メートルの越前岳。山頂近くの富士見台は、昭和13年発行の50銭紙幣に描かれた富士山のロケ地です。
ご案内する越前岳の登山ルートは北麓、裾野市の十里木高原から登る最短ルート。越前岳から北へ伸びる尾根を登っていくルートで、2時間ほどあれば登頂できます。登山口は標高約870メートル、国道469号線に面した十里木高原駐車場の中。登山口から始まる長い階段は、電波塔が見える位置、十里木高原展望台まで続きます。
ここは十里木高原展望台、登山口から続く階段を登り切ったところ。登山口からの移動時間は、登り約10分、下り約5分。この展望台からの富士山の眺望は、越前岳の頂上一帯に劣らない素晴らしいものです。
なお、本記事の移動時間は筆者が実際に要したもので、訪れる方の体力や体調、天候などによって変わるので目安程度にご参考ください。
馬ノ背見晴台~越前岳の中腹にある展望地
十里木高原展望台から先は、馬ノ背見晴台まで続く区間で、山道の傾斜は概ね緩め。そして山道の周囲は展望が開けているので、振り返れば常に富士山の姿が。越前岳の十里木高原登山ルートの序盤は、まるで富士山を背負って登るような眺望の区間です。
ここは馬ノ背見晴台、標高約1099メートル。十里木高原展望台からの移動時間は、登り約20分、下り約15分。眺めが良いベンチのある広場で、小休止にはぴったり。ここにはアセビの木があり、3月下旬頃から白い花を咲かせます(写真奥の常緑樹)。
馬ノ背のしばらく先からは、本格的に登山道らしい雰囲気に。自然林に覆われた尾根を登る山道となり、山頂付近まで急坂が連続します。
馬ノ背の先から山頂までは、特に危険個所はありませんが、冬期(12月~3月)に訪れる場合にはご注意を。積雪していることが多い区間のため、軽アイゼンは必携です。
平坦地と登山ルートの後半
ここは登山ルート後半の平坦地と呼ばれる地点。標高は約1300メートル。馬ノ背からの移動時間は、登り約30分、下り約15分。この先も急坂が続くので、息が上がっていれば休憩しておきましょう。
ちなみに、越前岳でアシタカツツジがよく見られるのは、平坦地の付近から山頂の主稜線上にかけて。赤紫色の美しい花は、例年では5月下旬頃から咲き始めます。
ここは平坦地から少し登った先、標高約1390メートルの地点。山の斜面が西側に崩れて開けているため、富士山の眺望に優れた展望地が自然と出来上がっています。木々に覆われた登山ルートの後半で、特に開放的な気分となれるところでしょう。
登山ルートのご案内から少し逸れますが、お勧めの登山時期について。まずは3月下旬から4月上旬。富士山の冠雪は厳冬期に劣らない量の美しい状態。そして麓では桜の花も楽しめます。次は5月下旬から6月上旬、アシタカツツジの開花時期です。
なお、3月下旬になっても軽アイゼンは必携。写真は平坦地から先の登山道の様子。雪は麓では融けていても、このように山頂一帯では積雪していることがあります。
越前岳の山頂~駿河湾と愛鷹山塊の展望地
ここは山頂の手前にある勢子辻分岐。山頂までもう一息、あと10分ほどの登りで到着します。平坦地からの移動時間は、登り約25分、下り約15分。
勢子辻分岐の右は、西へ伸びる尾根を下って勢子辻へと至るルート。山頂へは直進して、東へ伸びる主稜線を登っていきます。
ここは越前岳の山頂、標高1504メートル。勢子辻分岐からの移動時間は、登り約10分、下り約5分。北側は写真のように木々に塞がれていますが、南側には駿河湾や愛鷹山塊への大展望が開けています。そして山頂近くの東尾根には、富士見台という展望地が。
越前岳の山頂から南側に開けている大展望。眼下に広がるのは、愛鷹山塊の呼子岳と位牌山やそこへ続く尾根。山塊の奥には、駿河湾と富士市の市街地(写真)を見下ろすことができます。天候に恵まれれば、市街地の建物や幹線の輪郭は明瞭となり、駿河湾も群青に輝いて見えることでしょう。
越前岳の富士見台~お札の図案のロケ地
山頂で駿河湾の眺望などを楽しみつつ一息入れたら、富士山の展望地である富士見台へ向かいましょう。山頂の分岐から東の主稜線へ。富士見峠や黒岳まで伸びる登山ルートを辿ります。分岐の目印は標識と、この可愛らしいお地蔵様。
越前岳の山頂から東の主稜線上にある富士見台。山頂からの移動時間は片道20分、往復で約40分。標高は約1423メートル。山頂から大きく下った後、最後に小さな峰を越えた先にあります。途中で尾根が細くなっているところを通過するので、足元にご注意ください。
この富士見台は、かつて写真家の岡田紅陽氏が富士山を撮影した地。その写真は昭和13年発行の50銭紙幣の図案となりました。富士見台から望む富士山の姿は、越前岳の他の展望地よりも端正な輪郭に映る印象です。5月下旬になれば、アシタカツツジの花と富士山を重ねて眺められることでしょう。
以上、越前岳の登山のご案内でした。十里木高原からの登山ルートは登頂が最短時間。道中では富士山の大迫力で美しい山体を間近に望める、素晴らしい展望地の連続。そして山頂では愛鷹山塊と駿河湾を見渡すことも。低山でも短時間で絶景が連続する贅沢な登山を、越前岳で満喫してみませんか。 

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越前岳
place
静岡県富士市
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