広島・五日市の珍スポット!「観音神社」頭にお皿がある狛犬!?


2019.01.24

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広島市佐伯区五日市にある「観音神社」は仏教の仏さまの名がついた珍しい神社名ですが、狛犬もとっても珍しいお姿をしています。その頭にご注目!頭頂部がなんとペコッと凹んだお皿状の形をしているのです!頭にお皿といえばそこに水を湛えた河童が知られますが、こちらの狛犬はなぜ凹みを持ち、そこに何を入れていたのでしょうか?地域で伝わるその不思議な信仰に迫ります。
旧観音村の村社を起源に持つ観音神社
広島市の西の端、廿日市市との境にある佐伯区五日市坪井にある「観音神社」は、住宅地の中にあり保育園と公民館に隣接する人々の憩いの場です。
古くからこの地域に点在した小さな村々にあった24のお社が、明治時代に合祀され、まず「四宝(しほう)神社」となりました。その後、明治22年にはその村々も合併し四宝神社を村社とする「観音村」が誕生しました。しかし、戦後の急速な都市化により昭和30年(1955年)、周辺の村とさらに合併し観音村は消滅、五日市町となり今に至ります。
その4年後、四宝神社は近隣の高山神社と合併し、この地で「観音神社」として再スタートを切ったのです。観音村はおよそ70年の歴史を閉じましたが、名はこの神社に引き継がれ、地域の人々の心の拠りどころとなっています。
社殿は平成14年に御鎮座1100年の記念事業として修復、境内の整備等も行い、現在に至っています。
参道に向かい合う凛々しい狛犬
坪井公民館と坪井保育園の間を通り、鳥居を抜けると坪井児童館の敷地に入ります。遊具のあるグラウンドを正面にして右折すると、石灯籠がずらっと並ぶ参道が見えてきます。
その石灯籠の両脇には、神社の入り口を見守るように一対の狛犬が鎮座しています。
参道に向かって右にいるのが、口を開けた阿形の狛犬。足が太く、胸を反らした立派な体格に、大きめに作られたお顔が存在感を増し、毛足が短くトリミングが行き届いたように見えるので上品さも感じられます。額に刻まれたシワが深く眉尻を上げ、かっこいいですね。
そして反対側、参道左に鎮座するのが、口を閉じた吽形の狛犬。尻尾をピンと上げ、こちらも凛々しいお姿です。
この一対の狛犬は観音神社の前身である四宝神社から遷されました。
小銭を載せられた頭頂部の窪みの正体は?
こちらの阿形の狛犬、頭頂部をよく見るとペコッと窪みがあり、そこに小銭が載せられています。
反対の吽形にも凹みがあります。上から見るとちょっと河童に見えてきますね。この凹みは一体何のために作られたのでしょうか?
こういった石造物には時折盃状の穴を持つものがあり、「盃状穴(はいじょうけつ)」と呼ばれています。主に手水鉢や灯籠の基壇に見られ、子供が遊びで石を打ち付けた名残として出来たもの、信仰的な理由で作られたものなど由来は様々です。
「観音神社」の狛犬の頭頂部は信仰により出来たもの。昔、人々はこの狛犬の頭に米、あわ、きびなどの穀物を置いて指先で擦り、家族の幸せを祈願していたと伝わっています。地域の人々の願いを一身に受け、狛犬の頭頂部は徐々に窪みが深くなっていったのですね。
ちなみに、頭頂部に盃状穴を持つ狛犬は非常に珍しく、民俗学的にも注目をされています。
最新パワースポット!ハート石の「結宮」
神社に訪れたなら、本殿ならびにこちらへのお参りもお忘れなく!
近年、心願成就のパワースポットとして人気急上昇中なのが、境内にある 「結宮(ゆいのみや)」。恋愛成就、良縁を始め仕事や学校など様々な御縁を結んでくださる神様が祀られています。
お社の手前に小さなハート型の石がありますが、こちらは結宮の下から見つかりました。この上に立って結宮にお参りすると、素敵なご縁に恵まれれそうですね。
家内安全、心願成就…地域の人々の心の拠り所「観音神社」
いかがでしたか?
観音神社は今でも地域の方々の心の拠り所。お正月の初詣、厄除け、七五三、夏祭りや秋祭りなど季節の節目、人生の節目に多くの方がお参りに訪れています。
これまでに何万回とそこに穀物を擦り付けることで自然と窪みが出来た狛犬の頭も、多くの人々に愛された証なんですね。
ぜひ皆さんも、ちょっと珍しい「観音神社」の狛犬に会いに行ってみてください! 

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観音神社
place
広島県広島市佐伯区坪井1丁目32-9
phone
0829223350
no image

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