忘れられぬ1枚!思い出をすき取る!埼玉「和紙の里」紙漉き体験


2018.12.17

トラベルjp 旅行ガイド

埼玉県東秩父村にある「和紙の里」は、道の駅として使われる半面、四季折々の草花などを取り入れた「紙漉き体験」を行っています。さらに手漉き和紙の製造見学、地場産農産物の販売、手打ちそば・うどんの手打ち体験など興味深い催し物が盛りだくさん!紙漉きを体験し、忘れられぬ思い出の1枚をあなたもその手で漉きあげては!? 記事内では紙漉き体験の様子を動画でも紹介しています。
東秩父村にある「和紙の里」は道の駅
埼玉県で唯一の村「東秩父村」には、県道11号線沿いに道の駅「和紙の里(わしのさと)」があります。ここは地場産直売所やフードコートなどがあり、日々多くのかたでにぎわっています。
バスターミナルとして小川町や白石方面への乗り換え拠点になっていて、ハイキングコースの起点にもなっています。
和紙の里に広がる庭園には、四季の草花が設えてあり、約1300年の歴史がある手漉き和紙を見学、さらに手軽にできる「紙漉き体験」が用意されています。
木造で高い天井を持つこの建物には、様々な手漉き和紙製品が飾ってあり、伝統工芸品として現地販売も行っています。
東秩父村界隈は、江戸時代に本場和歌山県の「細川紙」に代わり、「武州細川紙」として紙漉きが隆盛を極めました。東秩父村のマスコットとして「わしのちゃん」の前掛けに「細川紙」と描かれているのもそのためです。
「紙漉き体験」は彩りを添える四季の草花の採取から
紙漉き体験の受付を済ませたら、庭園内の四季の草花などを摘み取ります。春なら桜、初夏には新緑の葉、秋には紅葉と、四季折々の草花でこれを漉き込めば艶やかな手漉き和紙に仕上がります。
採取のポイントは形が良く、色彩が鮮やかなものを選び出すこと!そして様々を組み合わせれば彩りも良くなります。またシックに同色系でまとめる大人の手作り感も素敵かもしれません。
草花を採取したらさっそく紙漉きに入ります。日差しや気温でどんどんしぼんでしまいますので、ここは手短に行います。
一気に漉きとり、草花をのせる!動画でも紹介
こうぞを溶かし込んでいる水を攪拌してから、一気に漉きとります。前後左右にゆすって水分を除去します。
圧搾してさらに水分を除去し、採取した草花を自分の好みで並べていきます。この時脇から5mmほど離しておくのがコツ!
ここでは和紙の里での紙漉き体験などの様子を1分の動画に収めました。ぜひご覧ください。
伝統工芸が脈々と受け継がれる和紙の里
和紙の里の紙漉き体験はだれでも参加できます。伝統工芸を手軽に体験できるのも、まさにこの地がその技を受け継いできているから。それを支えている機械も立派ですね。
職人さんが漉く和紙はかなり大きめ!均等な厚みに仕上げるのは熟練した経験があってのことです。
自分で漉いた和紙は、東秩父村村長の手紙とともに自宅に送られてきます。体験した当時よりも落ち着いた色合いが、和紙の風合いにとてもあっていて、親しい方への親書や年賀はがきにも使える出来ばえになっています。
江戸時代の紙漉き農家家屋を移築!見学も可能
和紙の里内には、江戸時代の紙漉き農家の家屋を移築保存しています。土間に入って家屋内を見学すると、紙漉きがいかに家業であったことかをのぞかせてくれます。
土間の隣にある囲炉裏では、日に一回火がくべられます。これはかやぶき屋根などをすすで保護するためで、欠かせない日課!昔は生活していればこれが勝手に行われていたので現代での保存がいかに難しいかを考えさせられます。
さらに手打ちそばの名店「すきふね」も、手打ちそばやうどんを提供しています。というのも、和紙の里では手打ちそば体験やそば打ち実習も行われているのです。
ここのそばは白い色の更科系で、のど越しも良く美味!さらに野菜の天ぷらの野菜のおいしさは、地場産であるからこそ。山里の風景とそばのマッチングは、やはり日本の原風景を感じさせます。
山里の原風景を思わせる「和紙の里」での素敵な紙漉き体験は、忘れられぬ思い出になること間違いなし。そしてかつての暮らしを垣間見て絶品そばを堪能する東秩父村は、とても彩り深い風情があります。家族連れでもカップルでも笑顔が絶えない楽しさがいっぱい。あなたもぜひ「和紙の里」に出かけてみては? 

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東秩父村 和紙の里
place
埼玉県秩父郡東秩父村大字御堂441
opening-hour
9:00-17:00
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