比叡山延暦寺の東塔巡り!心震える根本中堂「不滅の法灯」の魅力


2020.11.25

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日本仏教の母山ともいわれる天台宗の総本山「比叡山延暦寺」は比叡山一山を境内とし、東塔、西塔、横川の三つの寺域があります。東塔地区にある総本堂「根本中堂」にて開創以来1200年以上も灯し続けられている「不滅の法灯」は有名ですね。
お釈迦様の教えを表現したお堂とも言われ、その意味を知れば心が震えます。それは“高さ”が重要な意味を持ちます。では、比叡山延暦寺の東塔地区の見所を紹介しましょう。
比叡山延暦寺東塔地区に響く平和な鐘の音
比叡山は京都府と滋賀県の県境で南北に連なり、ここには日本仏教の母山ともいわれる天台宗の総本山「比叡山延暦寺」があります。そのスケールは比叡山一山を境内とし、東塔、西塔、横川の三つの寺域内に点在する約150の堂塔の総称となります。
アクセス方法は、ドライブウェイ、ケーブルカーやロープウェイになりますが、全てを一度に巡るのは大変ですので、まずは延暦寺発祥の地でもある根本中堂のある東塔地区から足を運んでみては如何でしょうか。
東塔地区の見所は、根本中堂をはじめ、比叡山国宝殿、文殊楼、大講堂など。参拝の目安としては約1時間です。少し離れた阿弥陀堂、法華総持院東塔へ行く場合は更に30分以上かかると思っておくと良いでしょう。
大講堂は、僧侶が法華経の講義を開き、お互いに問答して勉強する学問修行の道場で、4年ごとに行われる「法華大会(ほっけだいえ)」でも知られています。尚、現在の大講堂は山麓の坂本にあった東照宮の讃仏堂を移築した国の重要文化財になります。
大講堂の前庭には「平和の鐘(開運の鐘)」があります。参拝者に人気のこの鐘は、吉川英治『新平家物語』で印象的に登場します。
それは大講堂に集まった僧兵たちの様子と共に山中にこだまする迫力ある鐘の音の描写で、現代の私たちが撞くゴーンという音とは大きく違います。参拝客が次々と撞く鐘の音はどれも穏やかで、今の時代が平和な世であることが改めて分かります。
「大講堂に集まれいっ」誰かは知れぬが、どこかで、雲を呼ぶようにどなっている。-ごうん、ゴウうん、ごうウウン… (吉川英治『新平家物語』より)
延暦寺の総本堂「根本中堂」へ
延暦寺では東塔・西塔・横川にそれぞれ中心となる仏堂を「中堂」と呼んでいますが、この東塔地区の「根本中堂」は延暦寺の総本堂となります。
伝教大師最澄が788年に創建した一乗止観院が元で、織田信長による比叡山焼き討ちの後に、慈眼大師天海が時の将軍 徳川家光に進言し1642年に再建された国宝です。
2016年より約10年かけて行われている「根本中堂の大改修」では、拝観を中止にすれば早く進むそうですが、参拝される人々の思いを大切にし、どのように修復されているのかを間近で見られるよう「修学ステージ」を廻廊の内側に設けています。
1200年以上も灯し続けられている「不滅の法灯」
この根本中堂は、2500年前のお釈迦様の教えを表現したお堂です。仏様は通常、高い位置にあって見上げるのが一般的ですが、ここでは、参拝者がお参りする床の高さと、仏様が祀られている床の高さが同じになっています。
経の文句で言えば、山川草木悉有仏性(さんせんそうもくしつうぶっしょう)とあるように、生きているモノ全てが仏になる素質を持つことから、“平等”を“同じ高さ”で表現しています。ただし、地続きではなく、間に3mの掘り下げた空間は仏になるまでの険しい道のりを意味し、真っ暗な世界に輝く法灯は正しい道標となります。
また、本堂の頭上には「花天井」があり、枯れることのないお供えの花、当時としては珍しい南瓜の絵も見られます。修復期間中は、この写真のような伽藍全体は見られませんが、拝観する度に美しく蘇ってゆく変化を楽しみましょう。
厳かな雰囲気に包まれた堂内には、伝教大師が自ら刻んだと伝わる本尊薬師如来(秘仏)が祀られています。薬師如来の前には黄金色で菊の紋が入った六角形の灯籠が3つ、これが開創以来1200年以上も灯し続けられている「不滅の法灯」です。
薄暗い本堂で気持ちを静め「不滅の法灯」を見つめていると、その途方もないスケールに心が震えてきます。
石段の上に建つ文殊楼!これが根本中堂への正式ルート
根本中堂の前にある石段を上がったところにある楼門は、比叡山の総門の役目を果たす「文殊楼」です。現在はケーブルなどが整備され便利になりましたが、本来はびわ湖方面から表参道を通り、山を抜け、この楼門から根本中堂へ行くのが正式なルートになります。
楼上には学問の仏様として崇拝されている「文殊菩薩」が祀られています。
根本中堂と文殊楼を結ぶ石段の景色は風情があって素敵です。この石段は勾配が少し急ですので、慌てずにゆっくり歩いて登りましょう。
ちなみに、この石段は全て小豆島から切り出されたもの。よく見ると所々に「山」の文字が見つかります。当時は「山」と石に掘るだけで全て比叡山延暦寺に届いたのだとか。
つまり「山」は「比叡山延暦寺」を示す固有名詞。そう考えると、比叡山延暦寺のスケールの大きさを改めて感じますね。
びわ湖を望む絶景の中でもご利益を!SNSで話題の梵字ラテ
延暦寺会館内にある「喫茶 れいほう」では、SNSでも話題となった“梵字ラテ”が人気です。この梵字ラテはカフェラテ、抹茶ラテ、キャラメルラテ(期間限定)の3種類あり、注文時に自分の干支を伝えればOKです。
この「梵字」とは仏様を表す文字の事で、様々な功徳を与え、災難から救ってくれると言われています。雄大なびわ湖を一望できる景色の中で、自分の守護尊の梵字を体に取り入れご利益を得る!まさに開運ラテ。ここは比叡山延暦寺を散策する際は絶対に立ち寄っておきたい場所と言えるでしょう。 

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延暦寺
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4.5

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place
滋賀県大津市坂本本町4220
phone
0775780001
opening-hour
【東塔地区】[3-11月]8:30-16:…

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