日本最北の空港「稚内空港」を利用して北海道宗谷地方へ行こう!


2018.11.17

トラベルjp 旅行ガイド

日本最北の空港「稚内空港」は稚内市街から日本最北端の地・宗谷岬へ向かう途中にある道北の空の玄関口です。レストランや売店は、地元食材を使ったメニューや土産品が充実。また展望デッキや展望台からは、見通しが良ければ稚内市街や宗谷湾を眺めることができます。稚内空港を利用した北海道宗谷地方の旅へ出かけてみませんか。
稚内空港の概要
稚内空港(写真)は稚内市街の東、国道238号に近い場所にある空港。定期便を運航しているのはANAのみで、東京(羽田)を結ぶ便が1日1往復(夏季は2往復)、札幌(新千歳)が1日2往復です。ターミナルビルは1階に航空会社カウンター、到着ロビー、2階に土産店、レストラン、出発ロビー、3階が屋外へ行ける展望デッキ、4階が屋内展望室という造りです。
稚内空港を発着する定期直行路線バスは稚内市街方面(JR稚内駅やフェリーターミナルなど)のみであり、残念ながら宗谷岬(写真)方面へは通常、途中で乗換が必要です。稚内市街に寄らず、宗谷岬・猿払方面、豊富方面へ向かう場合は、タクシーやレンタカーをおすすめします。
レストランAIRPORTは地元食材メニューが充実!
空港内唯一のレストランAIRPORTは、北側に窓(写真)があり、搭乗通路の向こう側に滑走路や飛行機、宗谷湾を眺めながら食事が可能です。メニューには一般的な軽食、定食、デザートが揃っていますが、地元食材を使ったメニューもあります。
まずおススメするメニューは、稚内でとれたオオナゴを使った1日30食限定の「おおなご蒲焼丼(写真)」。他に「おおなごフライカレー」もあります。
稚内は標準名が「イカナゴ」と呼ばれる魚の水揚げが日本一。イカナゴは見た目がサンマに似た細い魚で、稚内周辺海域では通常のイカナゴの成魚より大きくなるため「オオナゴ」と呼ばれます。これまではハマチなどの養殖魚のエサとして大半が道外に出荷されてきましたが、脂たっぷりで、DHAなども豊富なため、稚内・宗谷の名物グルメとして開発中です。
2番目におススメするメニューは、「カニポテトコロッケ(写真)」と「カニポテトコロッケカレー」。カニポテトコロッケは、稚内市勇知地区で栽培されていた幻のブランドじゃがいも「勇知いも」にズワイガニが入ったコロッケです。
他にも稚内でとれたホタテを使った帆立ラーメン(塩・醤油)、「宗谷の塩」を使った「宗谷の塩ラーメン」といった地元メニューがあります。
売店ANA FESTAは稚内土産が勢揃い!
稚内空港唯一の売店であるANA FESTA稚内空港店(写真)は、北海道全般の土産も取り扱っておりますが、地元稚内・宗谷の土産も揃っています。また稚内は酪農が盛んな地域でもあるため、稚内牛乳も販売中ですし、稚内牛乳を使ったスイーツ・アイスクリームもあります。
稚内土産として有名なのは御菓子司小鹿(こしか)が販売中の「流氷まんじゅう」。宗谷岬の流氷をイメージしたまんじゅうですが、餡は使っておらず、スポンジケーキにホワイトチョコレートでまるまるコーティングしたものです。また「りんぞう饅頭」などの姉妹品もあります。
稚内空港でANA FESTA店員がおススメする土産は、同じく小鹿が販売する「稚内北緯45°モッチリーヌ(写真左)」と「稚内フロマージュ(写真右)」。これらは稚内市内では小鹿本店、稚内空港、副港市場「稚内牛乳」のみの限定販売です。
「稚内北緯45°モッチリーヌ」は稚内牛乳をしっかり炊き上げたカスタードと、十勝産クリームを合わせて北海道産米コが入ったモチモチの生地で出来た菓子。また「稚内フロマージュ」は稚内のノンホモ牛乳(均質化していない牛乳)と函館・北海道乳業のリュクスチーズを使ったおいしいフロマージュです。
見晴らし良好!展望デッキは3階!屋内展望台は4階!
稚内空港は同じターミナルビルの中に屋外型の展望デッキが3階に、すぐ近くに4階屋内展望台があります。展望デッキは航空ファンには残念なことに高いフェンスがありますが、大半のカメラレンズが通るカメラ穴があるので、飛行機の撮影は十分可能です。
屋内展望台(写真)からも景色を眺められます。特に風・雨・雪や寒暖を避けて景色を楽しみたい見学客には最適で、望遠鏡やジュースの自販機、椅子・テーブルもあります。ただ撮影するときはガラス反射に注意してください。
展望デッキ・展望台共に北側は滑走路、飛行機、宗谷湾のほかに、見通しが良ければ稚内市街や宗谷岬の手前近くまで見えます。また西側には声問大沼、東・南側には宗谷丘陵も眺めることが可能。 

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稚内空港
place
北海道稚内市声問村
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