大分で彼岸花を観るなら竹田「七ツ森古墳」


2018.09.22

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秋の訪れを告げる彼岸花。大分県の名所「七ツ森古墳」は、2反ほどの敷地内に20万本の彼岸花が群生しています。
秋晴れの田んぼに色づく明るいイメージとは対照的に、鬱蒼とした古墳跡を赤く染める風景は、曼珠沙華という名にふさわしい幻想的な雰囲気です。
七ツ森古墳の彼岸花は9月中旬からが見頃
交通量の多い国道から少し入ったところに広がる彼岸花の群生地帯は、周囲に建物もなく、しーんと静まりかえっていて、神秘的というよりもどこか危うい美しさのようなものを感じます。古墳(=お墓)というロケーションが、そういう雰囲気にさせるのかもしれません。花公園や桜、紅葉の名所とは全く違う光景に心を奪われてしまいます。
七ツ森古墳には、彼岸花が見頃を迎える9月中旬を過ぎると多くの鑑賞客や写真愛好家で賑わいます。混雑する場所では、お互いが気持ちよく鑑賞できるよう気をつけたいものです。長時間同じ場所から動かなかったり、カメラの前を何も言わずに横切ったりしないようにしてくださいね。
敷地内には人ひとりが歩けるほどの細い通路が設けられています。周囲も足場は狭く、うっかり通路部分から植え込みへ足を踏み入れないよう気をつけてください。接写した写真を撮る場合は、望遠レンズを持参しておくと便利です。
雨や霧の天候がさらに美しく魅せる
七ツ森古墳の敷地内は、大きな樹木で覆われており日陰のゾーンが多いです。その為、よく晴れた日は陰日向がはっきりしてしまうので、写真を撮りたい方には曇りの日がお薦めです。雨降り後には、水滴の付着した繊細な花弁が見られ、私のような素人カメラマンでも素敵な写真を撮ることができます。
花の色やカタチを強調するには、バックに暗い色を配置するとうまく写すことができます。真上から撮ってみたりするのも面白いですね。
私が訪れた日は辺りが霧に包まれていて、とても幻想的な風景でした。雨が降ったり、やんだりするたびに背後の白い霧が動き、彼岸花の赤さが一層際立って見えます。お彼岸前後の天候は安定しないものですが、あえて小雨や霧の日を選んで出かけてみるのも良いかもしれませんね。
古墳史跡としても貴重な七ツ森古墳群
七ツ森古墳群は、その名の通り7基の古墳があったと云われていますが現存するのは4基(円墳2基、前方後円墳2基)のみです。古墳時代前期に造られたとされ、豊肥地区で最も古い畿内型古墳で昭和34年(1959年)に国の史跡に指定されています。
毎年9月中旬頃から10月上旬にかけて見頃を迎えますが、開花状況などの詳細情報は、本文末尾の関連MEMOのサイトにてご確認ください。
七ツ森古墳は国道57号線沿いにあり、探しやすいスポットです。隣接して駐車場やトイレも整備されています。
お食事やお買い物は、2kmほど離れたところにある「道の駅すごう」がお薦め。地元で愛されている丸福食堂の唐揚げやご当地ソフトが味わえるほか、新鮮な高原野菜を中心に特産品や加工品が並んでいます。 

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七ツ森古墳群
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大分県竹田市
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