鮮やかサルスベリ!京都・梅小路公園「朱雀の庭」


2018.08.16

トラベルjp 旅行ガイド

京都水族館、京都鉄道博物館のオープンに続き、2019年春にはJR新駅開業が予定されるなど話題が続く京都・梅小路公園。見所が多い梅小路公園内には、伝統を生かしつつ斬新な様式を取り入れた池泉回遊式庭園「朱雀の庭」があり、四季折々に美しい景色を堪能できます。特に夏は色鮮やかに咲くサルスベリの花が必見。百日紅とも書き花期が長いことが知られるサルスベリは、例年7月下旬から9月上旬まで見ることができます!
注目が集まる梅小路公園
「朱雀の庭」があるのは京都駅の西方に位置し、多くの見所が集中する梅小路公園の中。梅小路公園は2012年の京都水族館や、2016年の京都鉄道博物館のオープンに続き、2019年春にはJR新駅開業が予定されるなど話題が続くエリアです。
朱雀の庭は、梅小路公園の中にある三角屋根が斬新な建物「緑の館」の二階が入り口となっています。この緑の館の前にも数本のサルスベリの木がありますが、やはり圧巻は「朱雀の庭」へ入ってからの光景です。
美しいサルスベリ
朱雀の庭の特徴はなんと言っても、入ってからすぐに目に入るこの「水鏡」と呼ばれる池の光景です。水鏡はインド産の黒御影石を池の底に使用し、そこへわずか1センチほど水を張ることによって景色がくっきりと移りこむように工夫されています。
夏はこの水鏡の周囲に咲く百日紅の赤やピンク、秋は紅葉が映り込み、必見の美しさ!また、例年秋の紅葉の時期にはライトアップも行われています。
サルスベリは百日紅とも書き、花の咲く時期が長く、かなりの期間楽しむことができます。京都ではその年の気候にもよりますが、例年7月下旬頃から咲き始め9月上旬まで見頃が続きます。また、木の幹はすべすべとして木登り名人の猿でも上手く登ることができず、手足を滑らせてしまうというのがその名の由来とされています。
水と緑の光景
朱雀の庭は巧みな高低差を生かした庭園となっており、庭園内にはいくつかの橋が架けられています。こちらはその1つ、松風橋。橋の東側には屋根とベンチのある見晴台もあります。
こちらは朱雀の庭東部に設置された滝で、落差は約6メートルあり、京都市内では最大規模のもの。この滝からいく筋もの野筋(のすじ)と呼ばれる水路や池が形成されます。水の音と緑の光景も爽やか。
朱雀の庭は見事な水路があちこちに巡らされ、遊び心のある飛び石も配されています。
山の光景
朱雀の庭内には築山が配され、背の高い木があり、周囲のビルやホテルなどを上手く隠しています。ただ注意して見て頂くと、垣根のような並木の隙間から、京都タワーや京都の代表的な光景・東山が見える場所もあります。ぜひ探してみて下さいね。
写真は、築山と野筋がバランスよく構成されている朱雀の庭の東部から西方を見た光景です。右側の建物は休憩所、左側の大きな建物が朱雀の庭の入り口ともなる緑の館です。緑の館には京野菜レストラン梅小路公園も入店し、綺麗な眺めを楽しみながら食事をすることができます。
時には野鳥の姿を見かけることも。
「いのちの森」へ
朱雀の庭の東部には「いのちの森」があり、楓林橋を渡って行く事ができます。もともとは貨物の駅があった「いのちの森」は、ビオトープ(生息空間)の再生を目指してつくられました。回廊や水路の周辺に豊かな自然が広がり、木陰も多く、秋には可愛いどんぐりもたくさん落ちています。
「いのちの森」で見ることができる多種多様な植物の多くは名札が付いていて、聞いたことはあっても実際目にすることの少ない植物も興味深く見ることができます。また、森の中を巡る回廊の柵には楽しいニュースやクイズの掲示もされています。
「朱雀の庭」の庭園美も素敵ですが、「いのちの森」の中はガラッと雰囲気が変わり、自然に近い光景や、案山子が置かれるなど、田舎の里山の風景が再現され、京都駅から近いことを忘れてしまいそうになります。 

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梅小路公園
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4.0

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place
京都府京都市下京区観喜寺町56-3
phone
0753522500
opening-hour
24時間[朱雀の庭・いのちの森]…
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