水と巨岩とミステリー!日光「憾満が淵・化け地蔵」が じわじわ人気


2018.08.02

トラベルjp 旅行ガイド

世界遺産の地日光の知る人ぞ知るスポット「憾満が淵・化け地蔵」が最近じわじわと人気。緑と静寂に包まれる「慈雲寺」の山門をくぐると、そこは別世界。荒々しくも美しい急流・大谷川の小渓谷を、約70体の地蔵が並ぶ「化け地蔵」まで少々歩きます。川霧が立ちこめる渓谷と、数えるたびに数が異なると言われる地蔵群は、ミステリースポットとしても有名。水の流れとミステリアスなお地蔵さまにゾクゾクっと涼みに出かけませんか。
西参道バス停から徒歩約10分、化け地蔵
日光のシンボル神橋は、日光開山の祖・勝道上人が日光山を開くとき、大谷川の急流に行く手を阻まれ神仏に加護を求めると、深沙王が現れ2匹の蛇を放ち、その蛇が橋になったという伝説を持っています。その逸話の急流を彷彿とさせる、大谷川の小さな美しい渓谷とミステリアスな地蔵群「憾満(かんまん)が淵と化け地蔵」が、じわじわ人気。
「憾満が淵・化け地蔵」は、東照宮や神橋からも徒歩でアクセスできる位置にありながら、メインストリートから離れているため、静寂の日光に出逢える手軽なお散歩コース。スタートは含満公園。駐車場もありますが10台ほどしか駐車スペースがないので、ハイシーズンには大きな駐車場に車を置くことをお勧めします。
憾満ヶ淵へ向かう途中、慈雲寺への参道左側に建つ赤いお社は、聖徳太子が祀られている「西町太子堂」。
緑の林に囲まれた慈雲寺の山門は、静寂につつまれ、ひっそりと佇んでいます。慈雲寺は、承応3年に憾満ヶ淵を開いた晃海大僧正の創建。阿弥陀如来と師の慈眼大師天海の像が祀られています。
憾満が淵・化け地蔵へ渓谷沿いを歩く
こちらは慈雲寺本堂。当時の建物は明治35年9月の洪水で流失し、現在の本堂は、昭和48年に復元されました。
ここからは、渓谷沿いに右手に大谷川の急流を眺めながら歩きます。
白い水しぶきが上がる急流、エメラルドグリーンの静かな川面、岸壁を流れ落ちる小さな滝・・・。フォトジェニックな撮影ポイントがたくさんあり、カメラ好きにはたまらないコースです。
巨岩と水の流れがフォトジェニック!
憾満が淵の巨石は、数万年前に男体山が噴火したときに流れ出た溶岩によりでできた石。そのかつての溶岩の上を滑るように、時に淀みながら流れる渓流は、荘厳な美しさをたたえています。ここはまた、不動明王が現れる霊地として、古から大切にされてきました場所でもあるのです。
「憾満が淵」という名前は、 水の流れの音が不動明王の呪文のように聞こえたところから、僧晃海が、呪文の一句「憾満(かんまん)」をとって「憾満ヶ淵」と名付けたと伝えられています。憾満が淵は、その音の響きから含満ヶ淵とも呼ばれています。
この写真は「霊庇閣(れいひかく)」。承応3年の慈雲寺創建の折り、晃海大僧正が建立したもの。あずまや造りの護摩壇で、対岸の不動明王に向かって天下泰平を祈り護摩供養を行いました。当時の建物は流失し礎石のみになっていましたが、昭和46年に輪王寺によって復元されました。対岸の不動明王像は今は失われています。
霊庇閣からの眺めは、ことさら美しくフォトスポットとなっています。
化け地蔵の対岸、少し上流には「弘法の投筆」と呼ばれる巨岩があり、その絶壁には、弘法大師が筆を投げ「かんまん」の梵字を刻んだ、と言われています。かつてはこの岩の上に2m余りの不動明王の石像があったと言われています。
慈雲寺・霊庇閣・不動明王の石像があった往時は、このあたりは参詣や行楽の人々でにぎわい、松尾芭蕉も奥の細道行脚の途中に立ち寄っています。
お地蔵さんのミステリーとは・・・
化け地蔵は正式名を「並び地蔵」といい、慈眼大師天海の弟子約100名が「過去万霊 自己菩提」のために親地蔵と石地蔵を刻んだものと言われています。もとは100体ありましたが、明治35年の足尾台風の時、大谷川が氾濫し、かなりの数のお地蔵様が流れてしまいました。現在の並び地蔵は、その後、地元有志の協力で復元安置されたもの。
並び地蔵が、通称「化け地蔵」と呼ばれるようになったのは、「お地蔵さまを数えて歩くと、行きと帰りに数えた数が違う」からです。洪水にあったり風化が進んだりで、ずいぶん崩れたものもあり、どれを数えるかで数が違うのだ・・・とは思っても、いざ数えた数が違うとゾクゾクっとしてしまいます。暑い夏には背筋が寒くなるのも心地よいかも!?
皆さんもぜひ、お地蔵さんの数を数えてみてくださいね。
それでは憾満が淵と化け地蔵の動画をどうぞ!
憾満が淵という名前は、 不動明王の真言(しんごん)の最後の句から「かんまん」の名がついたといわれています。憾満が淵は「含満が淵」とも呼ばれることもあります。
グルメスポット「含満の茶屋」そば団子は外せない!
慈雲寺へ向かう参道の入り口には「憾満の茶屋」。手打ちそばや日光ゆばの煮物、そして和スイーツやアイスクリームも美味しいので、ぜひ立ち寄ってみてください。
イチオシはそば団子。蕎麦の香りと歯ごたえ、味噌の香りが病み付きになる美味しさです。蕎麦粉は栃木県の高原一帯に産する玄そば。また、限定20食の手打ちそばは早い者勝ち!日光の名水を使って打つ、千歳にして力強い蕎麦は、ぜひ味わっていただきたい美味しさです。
そして嬉しいのは、日光に来たら絶対食べたい「日光ゆば」の含め煮を500円というお手軽な値段で味わえること。ちょっと小腹がすいた時にもオススメ!
スイーツは、アイスクリームから和スイーツまで揃っています。こちらはクリームぜんざい。甘さが絶妙の小豆と濃厚なアイスクリームが旅の疲れをも吹き飛ばしてくれます。他にもソフトクリームの上に爽やかなベリーとベリーソースが添えられた「ミックスベリーサンデー」や、甘酒も美味しいですよ。
日光は、王道の観光はもちろん、この「憾満が淵と化け地蔵」や「滝尾神社」のようなひっそりとした史跡を歩くお散歩もステキです。この二つのスポットを巡る史跡探勝路は「もうひとつの日光」として、実は隠れた人気スポット。「神橋~滝尾神社」と、憾満が淵からさらに寂光の滝へ抜ける「憾満が淵~寂光の滝」のコースがあります。時間がある方はぜひ寂光の滝へも足を伸ばしてみてくださいね。 

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慈雲寺本堂
place
栃木県日光市日光
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憾満ケ淵(含満ガ淵)
place
栃木県日光市匠町8-28
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