豪快な滝に大規模な甌穴群!宮崎県都城・関之尾滝でクールダウン


2018.07.30

LINEトラベルjp 旅行ガイド

宮崎県都城市にある関之尾滝は、日本の滝百選に選ばれた滝です。また滝のすぐ上にある甌穴(おうけつ)群は世界有数の規模で珍しいため、1928年国の天然記念物に指定されています。都城一の景勝地ともいわれる、夏の夜はライトアップも行われ、悲恋伝説もある関之尾滝と甌穴群に出かけてみませんか。
豪快な大滝に男滝と女滝!関之尾滝
関之尾滝は、宮崎市で太平洋に注ぐ大淀川の支流・庄内川にある滝で日本の滝百選に選ばれています。幅40m、落差18mある大滝(写真)と、木々の間から流れる男滝、女滝から成り、男滝は大滝の右側に、女滝は大滝より少し下流の右側。このうち天然の滝は大滝のみで、男滝は北前用水路を建設する際、余水吐きとして、女滝は北前用水路の水を落下させて下の用水路で受け取るために造られました。
北前用水路は明治時代に関之尾滝の少し上流で取水し、下流に農業用水を提供するために作られた水路で、滝へ向かう道の途中で見る事が出来ます。余水吐きとは、大雨の時などに用水路をあふれさせないために、一部水量を川に流すためのものです。
駐車場から整備された遊歩道を進むと、女滝横に大滝を眺める展望台があります。関之尾滝・大滝のそばには吊り橋(写真)がかけられていて、展望台から道を下りると行けます。また駐車場から展望台までの遊歩道はバリアフリーで、透水性の舗装がされていますので、展望台までは足の不自由な旅行者も安心して向かう事が可能。吊り橋は頑丈で人が一人乗っても大きくは揺れません。
なお夏の夜には大滝のライトアップも実施されます。
駐車場から展望台へ向かう道中には、川上神社(写真)があります。現在の社殿は1962年の建立。出水神様(でみじんさあ)と取水事業に功績があった島津久理、坂本源兵衛、前田正名を祀っています。毎年9月に家内安全、五穀豊穣、水難除けを祈願する出水神祭があり、現在は商売繁盛、縁結び祈願に訪れる人もいます。
江戸時代、地元の人が滝の下に堰(せき)を設けて新たに開墾した水田に水を引いたこと、さらに滝の上にある岩肌に穴を掘って出水神様を祀ったのがはじまりで、出水神様は九州で最も古い水神様といわれています。
数千個の甌穴群!関之尾の甌穴
関之尾の甌穴群(写真)は関之尾の滝のすぐ上流にあります。甌穴とは河底や河岸の岩石面上に出来る円形の穴の事です。約34万年前に加久藤カルデラ(現在のえびの市)の噴火で出来た凝結凝灰岩に霧島山系からの清流が流れ込み、長い歳月をかけて小さな石や岩石の破片が回転して川床の柔らかい所が削られて出来ました。
幅80m、長さ600mにも及ぶ甌穴群はフランスにあるホンデスールより大きく世界一といわれ、1928年には国天然記念物に指定されています。
なお甌穴群は川の中にあるので、写真のように水量が多い時は甌穴群の一部が隠れます。また甌穴群の途中には水量が多すぎなければ渡る事が出来る橋があります。
甌穴群の近くは関之尾緑の村として整備されており、テニスコート、バンガロー、夏季限定のプールがあります。(テニスコートなどを利用する際は関之尾緑の村まで)
関之尾滝に伝わる悲恋物語から「お雪さんの盃流し」
関之尾滝には悲恋伝説があります。約650年前、都城島津家初代領主の北郷資忠(ほんごうすけただ)が家臣を連れて花見を行いました。領内一の美女だったお雪という腰元が呼ばれ御酌をしましたが、あまりの緊張でこぼしてしまいます。お雪はこの醜態を恥じて朱塗りの盃を持ったまま滝壺に身を投げてしまいました。
お雪にはその時経幸(つねゆき)という恋人がいて、経雪はお雪の死を悲しみ、滝のそばに来てはお雪の名前を呼び続けました。そして槍の先で岩にお雪への想いを込めた一首の歌を残して行方不明になります。経幸の想いに応えるかのように毎年名月の夜になると、朱塗りの盃が滝壺に浮かびあがってきたとの事です。
関之尾滝にはお雪と経幸の2人を偲んで、恋人同士で男滝、女滝に酒を流すと2人は必ず結ばれると言い伝えられています。2人を偲ぶ伝統行事として、現在は荘内商工会主催で「お雪さんの盃流し(写真)」が7月下旬に行われています。
「滝の駅せきのお」で土産に休憩を!
全国でも珍しい「滝の駅せきのお」が駐車場内にあります。都城の地場産土産が多く販売されているほか、マンゴーなどのアイスクリームもあります。建物内には休憩スペースもあり、アイスクリームをゆっくり味わうには最適です。
「滝の駅せきのお」にしか売られていない限定土産は、関之尾滝かすてら饅頭(写真)。餡の甘さはひかえめの饅頭です。 

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関之尾の滝
place
宮崎県都城市関之尾町
phone
0986373405

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