超絶絶景!山梨県・草スベリルートで南アルプスの北岳にチャレンジ


2018.07.26

トラベルjp 旅行ガイド

山梨県南アルプス市にある北岳(3,193m)は、日本で二番目に標高が高い山!でも草スベリルートなら登山初心者でもチャレンジでき、南アルプスのすばらしさを享受できます。頂上からは3000m越えの山々がいくつも眺められるうえ、登山口までのアクセスも万全。清潔感のある山小屋で宿泊し、翌日山頂を目指せば、あなたも南アルプスの夏季だけに与えられた超絶絶景を、その目で確かめられるでしょう。
北岳は広河原バス停より登山開始!JR甲府駅から季節運行のバスで
日本で富士山の次に標高が高い南アルプスにある北岳は、難易度の高い山でしたが、JR甲府駅から季節運行されるようになったバスで、かなり手軽な山へと変わりました。北岳登山口となる広河原バス停までは約2時間!山頂までの標準時間は6時間半で、一般的には途中の山小屋に泊まり、山頂を目指すことになります。山小屋から山頂の往復時間は約6時間なので、下山後も山小屋に宿泊するのがベストです。
今回は北岳に一番登りやすい「草スベリルート」を経て、山頂までのルートを紹介します。(写真は広河原バス停)
アルプス登山には険しいイメージがありますが、今回のルートで宿泊する「白根御池小屋」まではさほど険しいところもなく、ルートも迷うところはありません。ルートの分岐にはしっかり道標もあり、夏季にはたくさんの登山者が往来するので不安も少ないでしょう。
大樺沢二俣方面と白根御池方面の分岐が最初の分かれ道。登山になれた方は大樺沢二俣方面へ行きますが、今回は白根御池方面を目指します。ここはとても重要ですから間違えないようにしましょう。
白根御池小屋はとってもきれいな女性向けの小屋!
樹林帯を登って約3時間ほどで白根御池のほとりの「白根御池小屋」に到着します。数年前にリニューアルしたこの小屋は清潔感があり、女性に配慮された山小屋です。というのも、女性スタッフが多数いて、大変きれいに管理されています。トイレも水洗なうえに南アルプスの天然水はいくらでも汲み放題!山頂アタックベース拠点としては最適な場所です。
すぐ後ろには北岳の山頂が眺められ、森に囲まれた静かな環境はとても癒されます。食事も女性を意識した山小屋離れしたお膳などが提供され、ランチタイムやティータイムの営業もしています。公衆電話も用意され、携帯電波も通じますので、不便さをあまり感じさせないでしょう。
ここで一泊して、翌日早朝から北岳山頂を目指します。早朝の出発なら、ゆっくりなペースで山頂を目指せます。
小屋から1分も歩けば白根御池があります。小さな池ですが、天候が良ければ北岳を映しこむ素晴らしい景色が楽しめます。
また、白根御池小屋ではテント泊もできるようになっています。テント泊への食事の提供だけも行っているので、上手に利用するテント泊の方々も多く見受けます。
草スベリルートで山頂を目指す。ルートを動画で紹介!
白根御池のほとりにルートの分岐があります。これを草スベリルート方面へ右へ登っていきます。左に行けば大樺沢二俣方面で、こちらは大樺沢の大雪渓が楽しめるところですが、初心者にはお勧めできません。石の混じる少し急な道を山頂方向に登っていきます。
樹林帯から出て視界が開けると、山の斜面いっぱいにお花畑が広がります。高山植物の花が咲き乱れるほとりを登るのは、女子心にはたまらない楽しみ!足元には十分注意してお花を楽しみましょう。
北岳には固有の品種「キタダケソウ」をはじめ、この時期ならではの多種の花が楽しめます。
ここでは北岳草スベリルートを1分の動画にまとめました。ぜひご覧ください。
森林限界を超えると、景色が一変!岩稜帯ならではの壮大な視界
小太郎尾根分岐の道標が現れると森林限界を超え、アルプスの荒々しい山容が目に飛び込んできます。それまでとは違い小さな石や大きな石が入り混じるルートに代わってきます。道標は北岳を目指してください。
途中大きな岩肌を登る個所も登場しますが、三点支持でしっかり登れば問題ないレベルです。鎖も用意してあり、ほかの急峻なアルプスの岩肌に比べればかなり穏やかなルートです。
北岳の山頂直下に「北岳肩の小屋」があります。ここは山頂アタックの拠点として一番近いですが、初心者が一気にここまで登ってくるにはちょっとハードルが高いです。もちろん宿泊もテント泊もできますが、山小屋としての快適さは白根御池小屋に軍配が上がるでしょう。
北山頂がすぐそこに迫るここで、少し休憩を入れるのが得策。有料トイレや飲料の補充などもでき、ここでもかなりのアルプスの眺望が楽しめます。
富士山に一番近い山「北岳」!3000m級の山々の眺望は必見!
日本で二番目の標高がある頂上からは、富士山3,7776mをはじめ、間ノ岳3,189m,仙丈ケ岳3,032m,農鳥岳3,025m,中白根山3,055mと5山の3000m級の山々が眼前に迫っています。さらに甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、小太郎山などがひしめき、まさに南アルプスの象徴として北岳はあります。
山頂までは尾根筋を歩き、最後は岩稜帯を登っていきますが、ルートを外れなければ危険な個所はありません。岩に緑や赤でペイントされた矢印などを目安に登れば、肩の小屋から山頂までおおよそ1時間弱で登頂できるでしょう。
雪渓や山肌などアルプスの景観は非日常の美しさを見せてくれます。山頂の天候は変わりやすいので、あまり長時間の滞在はお勧めしません。無理なく白根御池小屋まで再びたどりつけるように、余裕のある計画を練って下山しましょう。詳細なルートは関連MEMOのヤマレコをご参照ください。
北岳登頂ルートには有名な難所がいくつもありますが、草スベリルートは安全を担保でき、登山初心者でも十分楽しめるルートです。くれぐれも雨具や、ヘッドライト、トレッキングポール、非常食など万全の準備でチャレンジして下さい。
北岳草スベリルートなら、登山初心者でも南アルプスのすばらしさを体感できます。白根御池小屋に宿泊するプランなら、女子でも楽しめるアルプス登山になるでしょう。事前に天候やルートの確認をして、夏山アルプスを楽しんではいかがでしょうか? 

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北岳
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甲府
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山梨県甲府市丸の内
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