まるでジャングル突入!?館林市つつじが岡公園「花ハス遊覧船」


2018.07.23

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群馬県館林市といえば、「猛暑!」と多くの人が答えるでしょう。館林市は緯度としては南方ではないにもかかわらず、夏はフェーン現象で日本有数の暑さを記録する町。そんな暑~い館林の夏、城沼(じょうぬま)では涼やかに蓮が花開きます。城沼の蓮は、沼のほとりから眺めるには少々距離がありますが、遊覧船に乗って間近で観賞するという楽しみ方があります。暑い館林の夏を彩る蓮観賞クルーズはいかがですか?
館林市つつじが岡公園、名物はつつじだけじゃないんです
館林市つつじが岡公園は、東武鉄道館林駅から約2.5キロ東にある公園です。その名のとおりつつじの名所として知られていますが、広い公園の名物はつつじだけではありません。
公園に隣接する城沼には蓮が群生しており、夏になると大きな花を咲かせます。蓮の花が咲く頃には「花ハスまつり」が開催され、蓮を間近で見られる「花ハス遊覧船」が人気となっていて、毎年約5万人を集めています。
城沼は、かつて館林城のお堀の役割をしていた沼です。花ハス遊覧船は、つつじが岡公園の船着場から発着。約30分のクルージングが楽しめます。
遊覧船は屋根付きで、定員20人ほどです。座席は進行方向向きではなく、船の側面に向いています。小ぶりな船なので蓮の葉や花が触れるほど近くで見られて、臨場感たっぷりです!
いざ花ハス遊覧船でクルージングへ!
蓮は船着場から少し離れたところに咲いているので、そこまでは水の上を滑るような遊覧を楽しめます。数分も立たずに蓮の群生地が見えてきます。小さな遊覧船なのでゆっくり進むのかと思いきや、一気に蓮の群生の中へ入っていきます。
蓮の間に造られた細い隙間を滑るように進んでいきます。蓮の葉は大きく、船に当たってばちばちと大きな音を立てます。船の屋根より高く伸びている葉もあり、まるで亜熱帯のジャングルに迷い込んだ気分。予想外の迫力に、思わず歓声が上がります。
間近で見る蓮の花は大きく、子どもの頭ほどもありそうなものも。蓮の優雅なイメージを覆すような、野性味あふれる光景です。
葉の下に咲く蓮や、頭上に咲く蓮も
城沼にはもともとは蓮根栽培をしていたハス田があったのですが、この蓮がどんどん大きく広がっていき、夏に咲く花は城沼の風物詩となりました。
近年、この蓮の中に、縄文時代から自生していると推定される古代蓮の固有種があることがわかり、話題となりました。
蓮の花を船から見る面白さは、ジャングルクルーズのような迫力だけではありません。
最初に向かう群生地の蓮の花は葉よりも下に咲く種類なので、上からは見づらいのですが、蓮舟なら水面と葉の間に咲く花を見ることができます。
別の群生地では、目の高さより上に咲いている花もあり、蓮の花を下から見上げるという珍しい体験ができます。これも蓮の中に分け入っていく、蓮舟ならではの眺めですね。
蓮を見るには午前中早めがおすすめ!
沼の東側の群生地で船を止めます。この時には舳先に立って、蓮を上から眺めることもできます。蓮は場所によって種類が異なり、このあたりの蓮は葉の上に花が顔を出す種類。船を取り囲む蓮の葉と、その上に伸びあがった蓮の花が見られます。
花ハス遊覧船の運行時間は8:30~15:00となっていますが、蓮は通常、朝早く開き、お昼前には閉じてしまうもの。上の写真は10時頃のものです。午後まで開いている花もありますが、きれいに咲いている蓮をたくさん見たいなら、やはり早めの時間帯に船に乗るのがおすすめです。
花ハス遊覧船以外も楽しい花ハスまつり!
花ハスまつり期間中は、「世界の花ハス展」として園内に多数の蓮が展示されます。
こちらでは、日本の蓮だけでなく、中国、アメリカ、ロシア、ネパールの蓮が見られます。花の色や形もさまざま。花ハス遊覧船は2艘が運行していますが、混雑する時期は待ち時間が長くなることもあります。その間は、陸の蓮を楽しんでください。
園内の通路にも蓮の花が配されているので、まるで蓮の花回廊のようです。名札もついているので、蓮の種類を確かめながら鑑賞できます。ちなみに上の写真は中国産の「睡美人(すいびじん)」。“眠れる森の美女”の意味で、優雅で華やかです。
「花ハスまつり」期間中には、公園内のカフェ“Sugar Hill Cafe”で、期間限定メニューの「花ハスうどん」が販売されます。また、遊覧船と「花ハスうどん」がセットになったお得なチケットもあります。 

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つつじが岡公園
place
群馬県館林市花山町3181
phone
0276745233
opening-hour
0:00-24:00※つつじまつり期間…
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