比叡山麓の美景!夏の京都おすすめスポット・八瀬もみじの小径


2018.07.04

トラベルjp 旅行ガイド

比叡山延暦寺の麓、叡山電車・八瀬比叡山口駅からすぐの、叡山ケーブル・ケーブル八瀬駅横に広がる「八瀬もみじの小径」。1周約5分ほどと手軽に歩ける「八瀬もみじの小径」は多くのもみじが群生し、紅葉の美しさは有名ですが、緑が美しい夏もおすすめです。
回遊路には明治から昭和初期にかけての京都の近代化遺産も点在。周囲の高野川(八瀬川)や大沢池などの爽やかな水の光景とともに、ぜひ木陰の散策を楽しみましょう!
八瀬エリア周辺アクセス
八瀬エリアは京都北部、比叡山の麓にある自然豊かな地域です。鴨川の支流、高野川(八瀬川)の沿線に当たる八瀬は緑豊かで秋は紅葉も美しく、京都市左京区にある出町柳駅から叡山電車でアクセスすることができます。
八瀬からは、写真のケーブル八瀬駅から叡山ケーブルと叡山ロープウェイを乗り継いで比叡山へ訪れることもでき、八瀬からさらに北部に当たる大原方面へは京都バスが運行されています。
八瀬もみじの小径
叡山ケーブル・ケーブル八瀬駅周辺には、「八瀬もみじの小径」という美しい回遊路が整備されています。途中は木立が多くもみじのトンネルのようになっていて、1周約300メートル、時間にして5分ほどで歩くことができます。多少階段が急なところもありますが、小さな橋も架るなど趣向が凝らされ、変化に富んでいます。
「八瀬もみじの小径」からは、叡山ケーブルの車両の姿を見ることも。
この叡山ケーブルと、さらに叡山ロープウェイを利用すれば、京都の市街の展望を楽しみつつ比叡山頂まで楽々乗り継ぐことができます。しかも、比叡山頂駅を降りるとすぐそこは「ガーデンミュージアム比叡」の敷地。「ガーデンミュージアム比叡」は、フランス印象画家の作品を陶板名画として展示する庭園美術館で、夏季は夜間延長期間もあり避暑には持って来いなのです。足湯やカフェもあり、天気が良ければ琵琶湖方面の景色も楽しめます。(冬季休業あり)
さらに比叡山頂から比叡山延暦寺へは、シャトルバスを利用してアクセスすることができます。
京都近代化の遺産
「八瀬もみじの小径」は美しいもみじだけでなく、京都の近代化遺産を目にすることもできるスポット。例えばこの記念碑は、明治28(1895)年に行われた平安遷都千百年紀念祭の成功を記念して建立されたもので、当初は平安神宮の北部にあったもの。比叡山延暦寺の塔の相輪を模したこの記念碑は、丸太町通の拡張と市電敷設に伴い、昭和4年に比叡山の玄関口であるこの八瀬の地に移設されました。緑深い八瀬の地にある高さ18メートル以上というこの大きな塔は、存在感もバツグン。
こちらは回遊路の斜面にあるラジオ塔。ラジオ塔とは、主に昭和初期から戦前頃までに全国の公園などに設置された、ラジオを聴くための受信機を収めたもの。京都には復元されたものを含め、円山公園など数箇所で見ることができます。ラジオ塔の正面には、京都放送局のコールサインJOOKの符号が。
「八瀬もみじの小径」のルートの途中には、昭和41(1966)年に閉鎖された高野水力発電所跡もあり、遺構を目にしながらの回遊が楽しめます。高野水力発電所は明治33年(1900年)に京都電燈によって開設された発電所で、現在でも高野川から取水するための導水官や、水路など貴重な遺構が残ります。
八瀬の美景
ケーブル八瀬駅の周辺は「八瀬もみじの小径」だけでなく、高野川(八瀬川)を中心に美しい光景が随所に広がります。初めてきた人でも、夏休みに田舎の親戚の家にでも来たような、そんな既視感を味わえるかもしれません。
写真の橋は、ケーブル八瀬駅のすぐ北西にある西塔橋。橋上から見る川の光景も美しいですが、国道367号線からは、川の中ほどにある自然の石を橋台にする見事な二連アーチの姿を見せてくれます。
こちらは通称八瀬の池とも呼ばれる大沢池。ケーブル八瀬駅から叡山電車・八瀬比叡山口駅にかけて、池の周囲に遊歩道があり美しい光景を眺めることができます。初夏なら蛍が姿を見せることも。
こちらは叡山電車・八瀬比叡山口駅前にある木橋。西塔橋から1つ下流に当たります。
さらに川沿い下流に歩いて行くと、床もみじで名高い瑠璃光院へ行くこともできます。高野川の沿線には、瑠璃光院から20分ほど下流へ歩いた蓮華寺や崇導神社といった見所も。
蓮華寺や崇導神社へは、国道367号線経由なら京都バスの利用もできる他、徒歩でも西塔橋から約10分~15分ほどで行くことができます。ぜひ「八瀬もみじの小径」とあわせ、訪ねてみてはいかがでしょうか。 

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