山間に佇む静かな湯宿!大分・長湯温泉「友喜美荘」で味わう炭酸泉


2018.06.20

トラベルjp 旅行ガイド

大分県竹田市に位置する「長湯温泉」は、炭酸が大量に含まれた温泉が有名な、山の中にある静かな温泉地です。「友喜美荘(ゆきみそう)」はその中でもさらに静かな環境にあり、豊かな自然を感じながら源泉かけ流しで個性的な温泉を楽しむことができます。辺りはゆったりとした時が流れており、日常の喧騒からかけ離れた環境で浸かる温泉は格別です。宿泊施設ですが、日帰りでも温泉を楽しむことができます。
ドイツの温泉地と姉妹都市関係にある日本一の炭酸泉
長湯温泉は、芹川沿いに日帰り温泉施設や旅館が軒を並べる、どこか懐かしい温泉地です。ドイツのバードクロチンゲンと姉妹都市を結んでおり、市営温泉の「御前湯」をはじめ、温泉街の至る所でドイツの雰囲気が感じられます。
また長湯温泉は「日本一の炭酸泉」「源泉かけ流し宣言」「ラムネ温泉」等でも有名です。「炭酸泉」を意味する「二酸化炭素泉」は大変希少な泉質で、日本国内でも滅多に出会うことができませんが、長湯温泉はその希少な温泉の湧出量がトップクラスで、かつ人が浸かれる適温の温泉が湧いていることより、「日本一の炭酸泉」の宣言を行った温泉地でもあります。
二酸化炭素泉は、身体に負担を掛けずに血行を良くする働きがあり、高血圧症や心臓病等に効果があります。ぬるい温泉でも血行が良くなるため、長く浸かると身体が内側から熱くなります。飲用すると胃腸の働きが活発になり、利尿作用や食欲増進などに効果があります。
上記効果がある為、長湯温泉の市営温泉「長生湯」では、「飲んで効き 長湯して利く 長湯のお湯は 心臓胃腸に血の薬」と長湯温泉を表現した詩が掲げられており、その泉質は医学的にも大変注目されています。
静かな温泉地の静かな湯宿「友喜美荘」
長湯温泉は、芹川沿いに多くの旅館や温泉施設が建ち並んでいますが、友喜美荘は芹川より離れた「長湯ダム」の付近に建っています。長湯温泉は山の中にある静かな温泉地ですが、友喜美荘の立地は長湯温泉の中でもさらに静かな環境です。
建物は平屋で長さもあり、駐車場から眺めると大きな広い建物の様に感じられます。広々としたアプローチや両引き戸で幅のある玄関は、宿泊者を優しく迎え入れるような安心感があります。玄関を入ると、高い天井や化粧梁、厳選された照明や家具が非日常感を醸し出していいます。
二酸化炭素を多く含んだ温泉
玄関を入って右側に受付があります。友喜美荘では立ち寄り湯も受け付けていますので、温泉を利用する場合はその旨を伝えて、料金を支払います。浴室は長い廊下を真っすぐ進んだ先にあり、男女別の大浴場の他に宿泊者のみが利用できる貸切風呂もあります。
浴室の扉を開けると内湯があり、その奥に開放的な露天風呂が確認できます。内湯の湯口から注がれる温泉は、内湯が満水になると露天風呂に流れる仕組みになっています。露天風呂は内湯と比べるとぬるめですが、長く温泉を楽しむには最適な温度です。自然の風に吹かれながら、温泉に揺られて過ごすひと時は格別です。
誰も浸かっていない温泉の表面には、湯の花が固まり膜ができる場合があります。浴槽の縁には析出物がビッシリと張り付き、これらの様子からも、温泉成分が大変濃い様が確認できます。
泉質は「含二酸化炭素-マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉」です。友喜美荘の温泉は、炭酸水素塩泉と大変希少な二酸化炭素泉(炭酸泉)に分類され、湯口の新鮮な温泉を口に含むと、炭酸の酸味や金気味、清涼感を感じます。湯温が高い為、二酸化炭素泉に見られる炭酸飲料のような「泡付き」は確認できませんが、二酸化炭素は確かに温泉に含まれています。
また、美肌効果も得られる温泉です。湯上り後はツルっと変化した肌をお楽しみ下さい。
宿泊すると、更に深く友喜美荘を楽しむことができます。市街地や温泉街から離れている為、夜は満天の星空を眺めながら温泉に浸かることもでき、宿泊者専用ですが貸切風呂も用意されています。客室数はわずか7室しかありませんが、その分他の宿泊者を気にせずに、ゆったりと癒しの時間を過ごすことができます。客室から眺める美しい庭園も魅力!長湯温泉にお越しの際は、是非友喜美荘をご利用下さい。 

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