祭りの夜は異世界に!?京都「伏見稲荷大社・宵宮祭」


2018.06.11

トラベルjp 旅行ガイド

海外からも絶大な人気を誇る京都市伏見区の「伏見稲荷大社」では、四季を通じて多くの祭礼・神事が行われています。
なかでも夏の祭礼として特に風情がありぜひ一度は見ていただきたいのが「宵宮祭」。(※2018年は7月21日土曜の予定)
境内に数千の提灯が設置されて明かりが灯り、400あまりの行灯画も展示される「宵宮祭」の様子はまるで異世界に紛れ込んだかのような独特の光景となります!
伏見稲荷大社「宵宮祭」
商売繁昌・五穀豊穣の神様として古くから信仰を集める京都「伏見稲荷大社」は、渡来系の一族・秦氏によって今から1300年以上も前の奈良時代に農耕の神様・稲荷大神を祀ったのがはじまりです。
伏見稲荷大社では四季を通じて多くの祭礼・神事が行われていますが、例年7月土用入りした後、最初の日曜または祝日には、日々の御神恩に感謝する本宮祭(もとみやさい)が行われます。そしてその前日の夕刻18時より行われるのが、今回ご紹介する「宵宮祭」です。
※2018年は7月21日(土)に宵宮祭、7月22日(日)に本宮祭を開催予定
両日とも多数の露店が出店します。また、駐車場は閉鎖されるので公共交通機関で行きましょう。
明かりが灯る「楼門」
宵宮祭では稲荷山をはじめ境内の全域に散在する石灯篭や、数千に及ぶ献納提灯に明かりを灯す「万灯神事」も行われます。
国の重要文化財に指定される伏見稲荷大社の楼門も、宵宮祭では19時頃より多数の提灯に明かりが灯りとても幻想的な姿に。社殿や鳥居に加え提灯の朱色も加わって、境内の光景は一面朱色に彩られたようになります。
境内には数千個もの提灯が設置されますが、一際インパクトがあるのが楼門に設置される大提灯。背の高い方なら屈んで通らないといけないほどの大きさがあります。
また、お稲荷さんといえばその神使として知られるのが狐です。伏見稲荷大社でも楼門前の狛犬ならぬ狐像をはじめ、お守りやお土産などにも多数の狐のモチーフを目にすることができます。
祭りの日の狐は提灯や短冊に囲まれ、どこか誇らし気な表情にも見えてきます。
「伏見稲荷大社」外拝殿と内拝殿
楼門をくぐると外拝殿(左)や本殿前にある内拝殿が建ち並びます。
外拝殿や楼門周辺には例年宵宮祭と本宮祭の両日、日本画家や工芸作家らによって描かれた行灯画が展観されます。写真は行灯画や提灯でいっぱいの外拝殿。この外拝殿は通常あまり使用されることはないのですが、2月の節分祭にはここから神職や福娘らによる豆まきが行われます。
大きくせり出す唐破風が特徴的な内拝殿。この奥に本殿があり、通常の参拝ではこちらから本殿に向かってお参りします。伏見稲荷大社の本殿は、応仁の乱で焼失した後に明応3年(1494年)再建された五間社流造りと呼ばれる建物で、国の重要文化財に指定されています。
ここもはずせない!伏見稲荷大社と言えば…「千本鳥居」
伏見稲荷大社の特徴的な景観の1つとして海外からも高い人気を集める外せないスポットが本殿の背後にある「千本鳥居」です。普段からインスタ映えすると大人気の場所ですが、宵宮祭と本宮祭の両日は多数の提灯が設置されてより印象的な光景に!
宵宮祭の万灯神事は18時から20時までは明かりが灯り、21時を目処に消灯されていきます。
千本鳥居から少し奥へ行くとおもかる石などがある奥社奉拝所。絵馬やお守りなどにも狐のモチーフがいっぱいで、夜はまた何ともいえない雰囲気に。
例年 宵宮祭の晩はかなりの人手となりますが、千本鳥居から進み奥社奉拝所を過ぎるとグッと人も減って、異世界感はかなりなものに。ただし稲荷山の最高峰(標高233メートル)である一ノ峰まで約1時間、お山めぐりをするなら一周約2時間程かかります。もし山頂を目指すなら水分補給や暑さ対策をしっかりとして、お山参道から外れないように気をつけて登りましょう。
本宮踊り
宵宮祭の晩には楼門の側の広場で本宮踊りと呼ばれる盆踊りも開催されます。ややシニア層が多めの老若男女が熱心に踊る様は、見ているだけでこちらまでパワーを貰えるような気がしてきます。 

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伏見稲荷大社
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京都府京都市伏見区深草薮之内町68
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更新日:2024/04/25

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