天然のプラネタリウムがここに!四国カルストから見る星空と雲海


2018.05.24

トラベルjp 旅行ガイド

四国の背骨。愛媛県と高知県の県境にある四国カルスト台地。石灰岩が織りなす台地で高い木もなく眺望は抜群!ここでしか見られないそして撮れない風景と、特に星空は日本屈指と言われています。晴れた日の夜には天の川だけでなく、流れ星を肉眼で見ることができます。また見晴らしがよいことから朝焼けや夕日の美しさもも格別。
昼間には牧場の牛を見ながらのんびり過ごすもよし。春と秋の早朝は運が良ければ雲海も見られます。
四国カルストと言えばやはり星空!!
四国カルストは日本三大カルストと呼ばれ、石灰岩で形成された台地のため周りに遮るものがありません。カルストとは、水に溶けやすい石灰岩などの岩が、溶食されてできた地形のこと指します。
ボコボコとした岩が並んでいるのが特徴。緑の大地の中で、溶けた石灰岩がごつごつと並ぶ様は、まるで羊がいるように見えることから“羊群岩”と呼ばれることも。そのような特異な地形と標高の高さと眺望の良さから各地からたくさんの観光客が訪れます。
まずご覧いただいたのはタイムラプス。1時間ほどの星の動きをタイムラプス動画にしています。3月から8月にかけては天の川シーズン。また天の川の見える南天が全国屈指の暗さで、しかも星空がきれいに見える条件の一つとされる光害の少なさや標高の高さなどを満たすエリアでもあり、しかもクルマで手軽に来れることからも星空観賞にはふさわしい場所と言えます。
満天に広がる星空はまさに天然のプラネタリウムです。また3月から8月ぐらいまでは四国カルストの天狗高原側から登ってくる天の川は肉眼でも見ることができます。四国カルストを横断する天空の道はロケーションは思いのまま。天の川の出る時刻は国立天文台のHPでチェックできますので、その時間にあわせて星空観賞をしてみてはいかがでしょうか?
天の川が出ていなくても、四国カルスト台地で見上げる星空には無数の流れ星。タイムラプスにさえ映り込んでくるその流れ星は、実際に空を見上げると頻繁に見ることができます。四国カルストでも五段山周辺の五段高原はとりわけ標高が高く、1400mを超えます。見る場所に迷ったらこのあたりで鑑賞されるのがお勧めです。
また、これは冬だけですが南十字星の一番上の星の 「ガクルックス」もよく見えます。
春と秋は雲海の季節
四国カルストは星空や眺望だけでなく美しい雲海でも知られています。四国カルストのような山間部で見られる雲海は、放射冷却によって霧、層雲が広域に発生する自然現象です。
ただいつでも見られるわけではなく発生するには時期と条件が関係します。雲海の発生条件は朝晩が冷え込む、または雨上がりで、弱風の夜明け前~早朝と言われています。
ここでは年間を通して発生しますが、特に多く発生しやすいのは、寒暖差の激しい春と秋。事前にチェックされてから訪れることをお勧めします。
雲海が発生した四国カルストの眺望は、まさに神秘的な空間に変わります。高感度のカメラをお持ちであれば、夜中のうちから発生する雲海をとらえることも可能です。星空から雲海を見るというスケジュールを組むと、さらに素敵な旅となることでしょう。
天空の道をドライブ
もちろん四国カルストは星空や雲海だけではありません。眺望が良いということは昼間の景観も素晴らしいのです。四国カルストを横断する県道383号線はまさに天空の道。空まで通じているような、一本道は快適そのもの!
天狗高原から姫鶴平の眺望は特に格別ですので、往復しながらそばで悠々自適に牧草をほおばる牛を見ながら、牧歌的な景色を味わうことができます。 

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四国カルスト(愛媛側)
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愛媛県・高知県
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