江戸情緒とオシャレなカフェが出逢う名古屋「四間道」


2018.05.19

LINEトラベルjp 旅行ガイド

「四間道(しけみち)」は、名古屋城築城時に開削された堀川に沿う長さ400m程の通り。家康が命じた清洲越し(都市移転)による、豪商の壮大な屋敷が建つ一方、長屋も見られる町です。近年、そんな四間道沿いに建ち並ぶ蔵や町家が、江戸時代の風情そのままにカフェやワインバー、ギャラリーに生まれ変わりつつあり、小粋な雰囲気を楽しめます。路地を分け入ってパワースポットやグルメを堪能してみてはいかがでしょうか?
「四間道」は中橋から五條橋まで
「四間道」は名古屋駅前から徒歩で10分程度。名古屋駅バスターミナル発の観光ルートバス「メーグル」は、巡回するため16分で四間道北側のバス停(四間道)に停車します。
写真は四間道南側の中橋から五條橋を眺めたもの。緩やかなアーチや、風情ある欄干の擬宝珠(ぎぼし=橋の欄干の飾り)を望むことが出来ます。
名古屋城下は大量の物流を扱える水運に乏しかったため、開削されたのが堀川です。家康が命じた「清州越し」によって、清洲の街がまるごと名古屋に引っ越しましたが、その際、橋の名前まで引っ越したのが堀川にかかる堀川七橋。四間道の北端にある五條橋(写真)は、堀川七橋の一つです。
慶長七年(1602年)に作られたこの橋の擬宝珠には、清洲の五条川にかかっていたため「五条橋」と刻まれていましたが、現在の橋名は「五條橋」に変わっています。
もとは「しけんみち」と呼ばれた四間道。いつの頃からか「しけみち」に転訛しました。白壁の土蔵や総格子の町家の豪壮さに、浪速者も江戸者も舌を巻いたと云われています。
四間道で見逃せない風景、蔵というより壁?裏通り?
四間道はその名の通り、幅が四間(約7m)。これは、名古屋城下での大火の後、三間(約5.3m)から防火対策で拡幅された歴史を持ちます。四間道には、名古屋城下の碁盤割の西側を流れる堀川西岸側からの火災類焼を食い止める役割があったのです。
四間道の拡幅に加え、豪商の伊藤家、青木家のビッシリそびえ建つ蔵(写真左手)を防火壁とし、更に堀川の幅を含めた防火対策でした。
蔵と反対側の町家(写真右手)にとって四間道は表通りですが、これら蔵は伊藤家や青木家の中庭を挟んだ奥にあり、屋敷の裏通りなのです。
四間道の南の入口、中橋のほとりに建つのが浅間神社。樹齢300年を超える楠やケヤキの大木が境内に覆いかぶさるように緑陰をつくり、名古屋の中心部にあって江戸時代の情緒漂う別世界・四間道の入口となっています。
浅間神社は1647年の鎮座と伝えられ、祭神は木花開耶姫(このはなさくやひめ)。山の神、火の神、酒造の神として、農業、漁業・航海、安産・子授け、火難消除、織物業守護などのご利益があります。地元では名古屋城の西に建つ富士浅間神社を上社、ここ浅間神社を下社と呼んでいます。
<浅間神社の基本情報>
住所:愛知県名古屋市西区那古野1丁目1-29-3
電話番号:052-565-0626
四間道の中ほどにあるのが「四間道ガラス館」。店内には驚くほどたくさんの江戸切子やガラス雑貨などが並ぶ、工場直営のアンテナショップです。見るだけでも楽しいおしゃれな店内に立ち寄ってみてはいかがでしょう。オーナーから四間道界隈の話も聞けますよ。この他、四間道筋には、ギャラリーや骨董屋さんもあり、四間道のアクセントになっています。
<四間道ガラス館の基本情報>
住所:愛知県名古屋市西区那古野1丁目31-2
電話番号:052-551-1737
40軒以上あるレストラン!ランチはオシャレに?それともヘルシーに?
僅か400mの四間道界隈には、イタリアン、フレンチ、各国料理、カフェ、日本料理、日本酒バー、ワインバー、スイーツ処が40軒以上も軒を並べるほど集中し、選りどりみどりの激戦区。多くがオーナーシェフの本格派です。四間道西側に集中しているので、路地裏であれこれ迷ってみてはいかがでしょう。入口前にメニューを掲示しているお店が多く安心して探せます。
古民家ビストロ「狸」は、オシャレ派におススメ。格子戸の玄関脇の「狸」の下にローマ字で書かれた「Ta nu qui」を見ると思わず「たー・ぬー・くぃー?」と声を出してしまいますよ。
豊富にそろうワインを楽しんでみては。おススメは、メニューのトップに出ている「ステーキ丼」。スープとサラダがついて1,500円。コーヒーや紅茶は100円追加でOK!ごはんの量も控えめで、歩いた後にピッタリのボリューム感です。
<古民家ビストロ狸の基本情報>
住所:愛知県名古屋市西区那古野1丁目34-11
電話番号:052-485-4039
ヘルシー派におススメなのが「円道寺横丁」。長屋を改造したこの店は、アクセサリーや雑貨などを販売しています。ドアや窓から中がよく見え開放感いっぱいです。
ランチは1,000円の「酵素玄米菜食(写真)」。たっぷりある酵素玄米は小にすることもできますよ。食べ応えのあるベジタリアン食です。酵素玄米のおにぎりを注文して持ち帰る客もいます。
<円道寺横丁の基本情報>
住所:愛知県名古屋市西区那古野1-23
電話番号:052-750-9434
路地裏の強力パワースポット「屋根神様」
蔵が途切れるあたりから西側に迷路のような細い道があるので、入ってみて下さい。突き当たりを右に曲がると行き止まりに「子守地蔵尊」の祠が。約250年前に作られ、120年ほど前に近くで井戸を掘ったら出て来た仏様がご本尊。「円城童子」の文字が刻まれているそうです。行き止まりの路地裏に、江戸の雰囲気が漂っていますよ。
<子守地蔵尊の基本情報>
住所:愛知県名古屋市西区那古野1丁目34-7
子守地蔵尊の南側角にあるのが「屋根神様(写真右上)」。一階屋根上の祠の大きさを感じて頂けるでしょうか。長屋が建ち並ぶ町内会には祠を建てるスペースがないため、屋根の上に祠を作り、共同で神様を祀ったのを屋根神様といいます。名古屋や愛知、岐阜に多く見られる独特の文化です。
この屋根神様は、疫病を防ぐ津島神社、火伏の神の秋葉神社そして熱田神宮を祀る強力パワースポットです。豪華な唐破風造形式は名古屋地域に多くみられるもの。銅板で葺いた屋根が目を引きます。
浅間神社の北側の路地を西へ突き当たると左手に見ることが出来るのが、中村家の「屋根神様」。木箱の中に神棚を入れたシンプルな「箱形造」です。
表通りは美濃路!伊藤家が建つ風景
四間道の一本内側、堀川沿いを通るのが美濃路。江戸時代、南下すると出あう東海道と、北を通る中山道をつなぐ脇街道でした。
名古屋に二つあるといわれる「伊藤家」。一つは松坂屋となった呉服商の伊藤次郎左衛門の伊藤家。もう一つは、米穀商で、この美濃路に店を構える通称・川伊藤屋です。いずれも清洲越しで名古屋に移転しました。川伊藤家の40m程も続く豪壮な町家風景は圧巻!
間口幅を誇る伊藤家。前を歩いてみるとその大きさを実感できます。四間道散策の際には、一筋東の美濃路も歩いてみて下さい。「四間道=裏通り」ということも納得できるのでは。
現在、美濃路筋には、北から伊藤家、森田家、青木家と並んでいます。青木家の蔵はカフェやレストランとして使われ、蔵の左後方に名古屋駅の高層ビル群が見ることができます。
青木家は半田の成岩(ならわ)で塩を製造していましたが、信長の時代に清洲へ店を移転。その時の主人が青木清兵衛、知多の出身者らしく「知多屋青木新四郎」を名乗り、米・塩を扱います。その後、清洲越しで堀川沿いのこの場所に店を構え、塩問屋となり、現在18代目の老舗企業です。 

浅間神社
rating

3.5

17件の口コミ
place
愛知県名古屋市西区那古野1丁目29-3
phone
0525650626
no image
四間道
place
愛知県名古屋市
四間道ガラス館
rating

3.5

7件の口コミ
place
愛知県名古屋市西区那古野1-31-2
phone
0525511737
opening-hour
11:00-17:00
no image

この記事を含むまとめ記事はこちら