時を超え、大都会・渋谷に侍が参上!「天心流SAMURAI DOJO」


2018.05.09

LINEトラベルjp 旅行ガイド

流行ファッションが並ぶ百貨店に映画館、そして歩行者のざわめきや拡声器で響く音の波。最新が集う街・渋谷は常に進化し続けている場所です。目抜き通りのひとつ、道玄坂も常に賑やかさが感じられますが、1軒の木造家屋からはしっとりした静寂が漂います。こちらでは「天心流 SAMURAI DOJO」が開かれ、およそ400年間継承された古武術を間近で見学でき、その迫力はまるで生死を賭けた決闘が行われているようです。
昼と夜で違う顔を持つ場所
「天心流 SAMURAI DOJO」があるのは、道玄坂の脇道沿い。この辺りを呼ぶ円山町(まるやまちょう)は、もともと甲州街道の影響を受け、宿場町、花町として栄えた歴史があります。
その背景を生かし、建物のデザインは江戸時代に旅人がつかの間の休息をとった宿泊施設、旅籠(はたご)をイメージしたもの。木目ならではの落ち着いた趣きが印象的です。
夜はあたたかな光に照らされ、“つくね侍 さかのうえ”としてオープン。つくね料理など国産銘柄にこだわった鶏料理で、訪れる人たちをもてなします。
伝統文化に普段から触れられる場所を作りたいという想いから、週末の午後はこちらで天心流兵法(てんしんりゅう ひょうほう)という江戸時代から続く古武術を体感できる、天心流SAMURAI DOJOを開設。約1時間半の内容で土曜日は日本語、日曜日は英語で行われます。
江戸時代にタイムスリップしたみたい
時間になると天心流SAMURAI DOJOは、重々しい音楽と白煙と共に始まります。その先に登場するのが凛とした立ち姿が印象的な天⼼流の⾨⼈。
登場後は、代々受け継がれてきた抜刀術や剣術が次から次へと繰り広げられ、その速さは目が追いつけないほど。手を伸ばせる距離で行われ、迫力は抜群。剣先を見つめる鋭い視線に、対峙していないはずのこちらまで圧倒されます。
演武はさらに激しさを増し、組み合う様子からは緊張感が伝わりますが、それは演者も同じ。もともと強さに憧れ幼少時より武道を学び、現在師家も務める鍬海(くわみ)さん(写真左)曰く、「武士が命のやりとりを行い洗練してきた剣術なので実践的です。歴史を辿れば、生きるか死ぬかの剣技なので現代の日常では感じられない緊張感があります。」
出立ちや装飾品で知る武士の文化
猛々しいオープニング終了後は、武士の服装や生活などを紹介。今では当たり前のちょんまげの髪型も、実は兜で蒸れないよう考えられたのだとか。扇子ひとつも、刀の代用や物の受け渡しに使うなど様々な活用方法は興味深い内容です。
100を超える抜刀術の型を持つ天心流。そのいくつかを披露してもらえるのも醍醐味のひとつ。オープニングでは速過ぎた剣さばきも、解説と共にスローモーションで分かりやすく実演します。
見て試して楽しい体験メニュー
武士について知識や興味が高まり始めたら、今度は自分の番。抜刀、手裏剣、刀剣鑑賞の3種類の体験メニューから1つを選択。抜刀では実際に模擬刀を腰に差し、鞘から抜くところから丁寧に指導してもらえます。
刀の長さは約60cm以上と、鞘に出し入れするには長すぎて難しいことも。徐々にコツを掴み、感覚を掴み始めた頃には気分も武士です。
手裏剣では、棒状の飛び道具を使い、的に当てていきます。刀剣鑑賞は、刀の手入れ方法や部位について教えてもらえます。その他にも、“目抜き通り”など刀の部位に由来する言葉も紹介してくれ、早速友達や家族に話してみたくなります。
明日から使える技が見つかるかも
後半も、流れるように連続して繰り広げられる剣技が披露され、見応えは十分。通常の太刀だけでなく、小刀など天心流の豊富な技法が続きます。
迫力満点だった天心流 SAMURAI DOJOですが、最後は坐禅で心を整えます。喧しい大都会の真ん中のはずですが、静けさが波紋のように広がり、心まで満たされます。
「最初のきっかけは、ただカッコイイとか侍を見てみたいなどで十分だと思います」と話す、鍬海さん。先ほど見せた鋭い眼差しから、場を和ますほほ笑みが印象的です。
緊張感ある状況で実力を発揮したり、周りの空気を自在に操れたりなど武士の持つ強さは、現代にも必要とされるもの。もしかしたら、私たちが武士のようになりたいと思う日が来るのも近いのかもしれません。ぜひ訪れた際は、江戸時代より磨き続けられている侍の強さを感じてみてはいかがでしょうか。 

つくね侍 さかのうえ
rating

5.0

9件の口コミ
place
東京都渋谷区円山町20-1 新大宗円山ビル 1F
phone
0368090450
opening-hour
夜 17:00 - 24:00

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