縁起の良い名前と歴史にも注目!縁結びのパワースポット岐阜「結神社」


2018.06.02

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岐阜県安八郡安八町西結にあり、古くから縁結びなどにご利益がされているという「結神社」。最近は地域のが人が作る“縁結びの赤い糸”などが人気で話題を集めています。田園地帯にあるこぢんまりとした神社ですが、実は、織田信長が長篠の戦いの前に必勝祈願し、その際に届いた信長の朱印状と槍が今でも保管されているなど、歴史が残る神社なのです!今回はそんな神社の歴史と共に、今話題の縁結びお守りについてご紹介します!
縁結びの神社として有名な「結神社」
「結神社」があるのは、岐阜県安八郡安八町西結という周りが田んぼに囲まれた町です。岐阜県庁の前を通る21号線を西へ15分ほど進み、揖斐川にかかる新揖斐川橋の手前付近を南に曲がった集落内にあります。
地域の人たちの手で守られているこぢんまりした神社ですが、鳥居をくぐって本堂に続く一本道は趣があり、秋になると紅葉も綺麗になります。
結神社に祀られている御祭神は、神代最初の神様である、高御産霊尊(たかみむすびのみこと)、天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)、神御産霊尊(かみむすびのみこと)であり、江戸時代に猿田彦命(さるたひこのみこと)も合祀されています。
高御産霊尊と神御産霊尊は名前にある“産霊(むすび)”は、「むすび」は生産や生成、生命の誕生を意味しており、また、「むすぶ」は全てのことをまとめる和合円満を意味します。よって、昔から「結神社」に祀られている神様は縁結びの神様として崇められてきました。
「結神社」は明治37年までは現在の西方280メートルの位置に位置しており、「結大明神」と呼ばれる大きな神社でした。
元の境内は今の3倍の敷地があったと言われており、参道は美濃路(昔の鎌倉街道)に通じていました。江戸時代は参勤交代や歌人、商人や歴史人が通行した記録もたくさん残っています。
その一つが安八町指定文化財にもなっている「御手洗水鉢」。越前鯖江藩の藩主が参勤交代で江戸に行く時、結大明神の前を通過すると突然馬が動かなくなり、家来も頭痛や腹痛を起こしたのですが、御手洗鉢を「結大明神」に寄贈することを誓うと無事に出発することができたといわれています。
現在神社にある御手洗鉢の側面には「越前鯖江」と彫られているので、行かれた方はぜひ確認してみてください。
織田信長の朱印状と槍が保管されている!
「結神社」に関わる古文書として最も有名なのが、織田信長から送られた朱印状です。
織田信長が長篠の戦いの前に、7日間家来に命じて「結大明神」に立ち寄り戦勝祈願させた場所としても知られています。
長篠の戦いでは織田勢が武田勢に歴史的大勝利をおさめた戦いとして有名です。見事戦いに勝ったたため、朱印入りのお礼の書状と槍一筋が送られました。信長が送った礼状は各地で見つかっていますが、贈答品が送られた例はほとんどなく、それ故、この貴重な書状と槍は神社の中で大切に保管されています。
手作りの“縁結びの赤い糸”が大人気
「結神社」で大人気なのは、赤い紐が印象的なお守り“縁結ぶの赤い糸”です。
地元の若い女性が「縁結びの神様なら何かお守りのようなものが欲しい」という声があったそうで、そこからお守りの開発が始まったとのこと。
美しい丸の形を出せる紐のような糸を1年ほどかけて選定。一つひとつ心を込めて手作りをするというのもこだわり。もちろん、神社に御祈祷済のお守りです。
10年ほど前までは正月に3日間しか販売されておらず手に入れるのが難しかったのですが、人気を受けて、今では、神社を守る地域の人が年間約3,000個を手作りで用意してくれています。
購入できる場所は、神社の裏手にある太平工業の事務所。入ってすぐ横にお守りが売られているコーナーがあるので、のぞいてみてください。お守り販売コーナーは、基本的には太平洋工業が営業している平日のみになるので、どうしてもお守りを手に入れたい方は平日に訪れてみてください。
ハートをくり抜き、持ち帰ることのできる絵馬もかわいい
もうひとつの人気は、絵馬です。
「結神社」の恋愛成就絵馬の最大の特徴は、右上のハート部分が繰り抜け、持って帰ることができるということです。
絵馬に書いた願いが叶ったら、そのハートを再び神社に持ってきて戻すという仕組みになっています。
大型駐車場も完備
「結神社」の鳥居前にも数台停めることができる駐車場があるのですが、神社の東側には大型バスなども停められるほど大きな駐車場が最近整備されました。
田園地帯にある神社なので、車で訪れる方がほとんど。これだけ広い駐車場ができたのは嬉しいポイントのひとつです。 

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結神社
place
岐阜県安八郡安八町西結584-1
phone
0584625414
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