金魚も猫もゆるふわ!大阪市立美術館「江戸の戯画」


2018.04.24

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漫画のような浮世絵、戯画(ぎが)。国宝 鳥獣戯画などが有名ですよね。この戯画を集めた展示会が、2018年6月10日(日)まで大阪市立美術館で開催中です。
ベルギーからの里帰り作品も含め、約280点もの戯画が勢ぞろい。世界的に有名な葛飾北斎や歌川広重、河鍋暁斎の作品なども。
世界初となる歌川国芳の金魚づくしシリーズ全9図の一挙公開も。巡回なしの大阪のみで開催「江戸の戯画」の魅力をお伝えします。
無駄にうまい!クスッと笑えるゆる~い絵
(安達真速「鳥獣人物戯画 甲巻 模本」京都文化博物館管理)
18世紀のはじめ頃、戯画は鳥羽絵と呼ばれ浮世絵の1ジャンルでした。大阪では鳥羽絵本と呼ばれる本も出版され、江戸や京都など各地へ普及していきました。
(葛飾北斎「鳥羽絵集会 魚頭観音」ベルギー王立美術歴史博物館蔵)
今回は、有名な絵師たちの鳥羽絵も多数展示。富嶽三十六景の葛飾北斎や、ゴッホやモネにも影響を与えたとされる浮世絵師歌川広重など、美術展としてもかなり見ごたえのある展示になっています。
(河鍋暁斎「応需暁斎楽画 第六号」東京都立中央図書館蔵)
「きれいな技術が無駄に生かされている」と学芸員さん。プロの本気の遊び、とくとごらんあれ。
全力でいじられる忠臣蔵
(耳鳥斎「仮名手本忠臣蔵 三段目」 個人蔵)
シリアスな仇討ちのお話、忠臣蔵。こちらも鳥羽絵になるとこんな感じです。写真の絵は殺傷沙汰で閉ざされた裏門に、家来の早野勘平が慌てて駆けつけるという緊迫した場面…のはず。
ゆるい。微笑んでいるかのようにも見える、早野勘平のこの表情。なんとも言えません。
(歌川国芳「猫の百面相 忠臣蔵」個人蔵)
こちらは、まさかのケモミミ化で忠臣蔵に萌え(?)の要素が加わっています。猫好きとして知られる歌川国芳。さすがのクオリティですね。
着物の紋もなまずや鈴になっていたりして、細かいところまで美しいので、ぜひまじまじと見てくださいね。
(一鶯斎芳梅「滑稽浪花名所 住吉」)
名所で繰り広げられる人々のドタバタ劇を描いた、滑稽名所シリーズ。江戸・京都・大阪の名所が展示されています。
ご当地の大阪を舞台にした「滑稽浪花名所」は前期と後期を合わせて、表紙・目録を合わせた52枚すべてをみることができます。
写真の絵、よく見ると、住吉大社の太鼓橋から思いっきり落ちてますね。お笑いの様式美、ズコー!といった感じです。
かわいい!ゆるふわ金魚たち
前期(~5月13日)は、歌川国芳の金魚づくしシリーズ全9図が一挙公開されます。全9図揃っての公開は世界初。なんだか興奮しますね!
(歌川国芳「金魚づくし 酒のざしき」ベルギー王立美術歴史博物館蔵)
擬人化された、ゆるくとぼけた金魚たち。酒に酔っ払って踊ったり、にわか雨(ここではアメンボ)に慌てたり。実に表情豊かです。
(歌川国芳「金魚づくし にはかあめんぼう」ベルギー王立美術歴史博物館蔵)
この金魚図、8図しかないと考えられていましたが、9図めが発見された今、10図ある可能性もでてきたのだそう。
幻の10図目のヒントとなる作品「金魚 けんじゅつ」も併せて展示されています。
無類の猫マニアによる、本気の猫
(歌川国芳「たとえ尽の内」個人蔵)
歌川国芳による猫づくしも。無類の猫好きだったという国芳。猫好きが高じて、家には猫の仏壇や戒名付きの位牌まであったそうです。
懐に猫を抱いて絵を描いたという逸話も残っており、猫の仕草やちょっとした表情が非常に細やかに描かれています。
(歌川国芳「基まゝ地口猫飼好五十三疋」個人蔵)
こちらは東海道五十三次の宿場名の語呂合わせを猫で表したもの。大きなタコを引きずる「おもいぞ(大磯)」や、二本の鰹節に戯れる「にほんだし(日本橋)」など、言葉の語呂と併せて、ユーモラスな猫たちの姿が楽しめます。
世は空前の猫ブーム。国芳の猫は多数グッズ化もされています。美術館のショップにもありますので、猫好きさんは是非ゲットしてくださいね
お土産やフォトスポットもお楽しみ!
会場にはフォトスポットも。美術館の作品自体は撮影NGですが、こういうスポットがあると、記念に残せてうれしいですね。
ほかにも、ゆるふわな金魚たちのパネルもあったりしますので、探して一緒に記念撮影を。
会場外にあるショップでは、図録の他にもいろいろなグッズを販売しています。定番のポストカードやクリアファイルのほかに、国芳の猫グッズ・金魚グッズまで。
大阪のおばちゃんのコミュニケーションツール、飴ちゃんもおしゃれな箱でおめかしです。(写真右上)
さらにはこんな手ぬぐいまで。「どこで買ったの!?」と話題になること間違いなしです。
今回の展示会は、ここだけの開催。巡回はしません。お笑い文化にも通じる、大阪の美術館ならではの戯画の世界です。
笑う角には福来たる、あなたも笑いの本場大阪をちがった角度から堪能しませんか。 

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大阪市立美術館
rating

4.0

150件の口コミ
place
大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82
phone
0667714874
opening-hour
9:30-17:00(最終入館は16:30)

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