今しか見られない景色がある!城マニアが語る城の見方・楽しみ方


2018.04.27

LINEトラベルjp 旅行ガイド

VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、プロジェクションマッピングなどを使った演出で、近年、新しい楽しみ方が広がりつつある「城」。知れば知るほど面白くなる、その魅力について、自他ともに認める"城マニア"で、トラベルジェイピー・ナビゲーターのいなもとかおりさんに教えてもらいました。
年間100の城を巡る「城マニア」、いなもとかおりさん
トラベルジェイピー・ナビゲーターのいなもとかおりさんが、それまでの会社員生活に終止符を打ち、観光ライターとして転身したのは3年前のこと。「日本には4~5万の城があると言われていますが、仮に4万の城に1日1城に行くとしたら109年58日もかかってしまう」と計算したことがきっかけでした。
「会社員としてオフィスワークをするよりも、城にもっと行きたい! 行かなきゃ!と思ったんです。そして、城に行きながら地域の魅力を伝えるライター業をやっていこうと決めました」と当時を振り返るいなもとさん。
なぜそこまで城にのめり込んでいったのでしょう。いなもとさんは「一目惚れです!」と即答。19歳の冬に福島・会津若松城(別名:鶴ヶ城)を訪れた際に、雪景色のなかに佇む会津若松城を見て、恋をしたような感覚を受けたそう。
「そこから、城について調べ始めたら、どんどん面白くなってきました。美しいのに棘があるバラと一緒で、ただ美麗なだけではなく、昔の人の知恵や工夫を知り、また攻め手の気持ちなども空想するようになり、楽しみが広がっていきました。」
現在は、複数のウェブ媒体で城の記事を執筆するほか、テレビやラジオでも城マニアとして活躍中。旅行会社の城巡りツアーのガイドをしたり、自身が主催する城巡りツアーも定期的に行なっているといういなもとさん。
「私は城に興味を持ってもらうために、入り口のような存在になりたいと思っています。研究者の先生を招待してのツアーも行いますが、その際は参加者に代わって初心者目線で質問し、参加者と城をつなぐ役割を果たしています。」
そんな彼女にとって、最近もっとも印象的だった仕事は、千葉県にある佐倉城の取材。「佐倉市から取材協力のお声がけをいただき、記事を執筆しました。今までは自分から取材を申し込む形がほとんどだったのですが、今回は市の職員や歴博の広報担当者の方から熱い想いをうかがいながら案内してもらうことができ、とても貴重な機会になりました。佐倉城の空堀はきれいに復元整備され、見てもらいたいという思いが伝わってきます。」
今を語り、伝える仕事
「例えば城の研究者の先生は歴史を読みとき、伝えることが仕事だとしたら、私の仕事は城の今を語る仕事だと思っています」と自身を分析するいなもとさん。現代の城は、観光とも密着に関係していると言います。
「なかにはVRが楽しめる城もあり、当時の姿を画面を通して感じることができます。また、私のおすすめは現在発掘調査中の駿府城です! 発掘調査中の史跡は立ち入れる場所も少なくなり、観光客にとっては行きにくいイメージでしたが、駿府城では発掘調査の『見える化』が行われ、様子が見えるようになっています。」
基礎を学ぶなら江戸城がおすすめ
初心者におすすめの城を尋ねると、「江戸城は、城の楽しみ方を知るのにベストな城です」という答えが返ってきました。東京にある、現在の皇居外苑を含む一体が江戸城に当たるそう。
「皇居の中には入れないと思っている人もいらっしゃるのですが、江戸城の本丸・二の丸・三の丸の一部が皇居附属庭園として整備され、週5日入場無料で一般公開されているんです。」
江戸城は徳川幕府を260年支えた最強の城。その大きさは千代田区がすっぽり収まる総延長14kmの、日本史上最大の城郭と言われています。富士見櫓や天守台、石垣、堀、土塁などの遺構が残っていて、いまも見ることができます。いなもとさんのおすすめは「石垣巡り」。
「石垣に注目して見てみると、加工と積み方が数パターンあることに気がつくと思います。強度を増すための工夫や見栄えを良くする工夫など、さまざまな特徴があります。ぜひ記事を読みながら巡ってみてほしいです」と教えてくれました。
今しか見られない景色を見てほしい!
ちょうど4月下旬以降に、桜が満開を迎える弘前城。現在は、10年がかりの石垣の修復工事中です。天守が動く工事は全国でも珍しいもの。
また、100年ぶりの大工事ということもあり、「生きているうちには今しか見られないんです!」といなもとさん。「工事は2023年に完了予定で、いつもと異なる弘前城の風景が見られるのもあと4~5年のみ。ぜひ見に行ってほしいです。私もまた見に行こうと狙っています。」
最近、城マニアの間で注目されているのが、愛知県の名古屋城とのこと。「3月に、名古屋城の目の前に『金シャチ横丁』という新しい城下町が誕生しました。地元グルメが集結し、観光客にもおすすめの場所です!」とその理由を語ってくれました。
いなもとさんによると、名古屋城の天守閣は取り壊しが決まり、これまでの鉄筋コンクリートから木造での復元が検討されているそうです。「ゴールデンウィーク明けの5月7日からは入城禁止となるので、今の天守閣に入れるのは今(2018年5月6日まで)しかないんです!」
さらに、10年にわたる復元工事が行われていた本丸御殿が6月8日に完成予定。ますます名古屋城に注目が集まりそうです。 

佐倉城
place
千葉県佐倉市城内町官有無番地
phone
0434841111
opening-hour
通年 24時間
no image
金シャチ横丁 正門エリア 義直ゾーン
place
愛知県名古屋市中区三の丸1-2-3・4・5
opening-hour
10:30-17:30(店舗により異なる…
no image
江戸城
place
東京都千代田区千代田
no image
弘前城天守
place
青森県弘前市下白銀町1
phone
0172338733
opening-hour
[4/1-11/23]9:00-17:00※4/23-…
名古屋城
rating

4.5

343件の口コミ
place
愛知県名古屋市中区本丸1-1
phone
0522311700
opening-hour
9:00-16:30※本丸御殿の入場は…
若松城(鶴ヶ城)天守閣
rating

4.0

919件の口コミ
place
福島県会津若松市追手町1-1 鶴ケ城公園内
phone
0242274005
opening-hour
8:30-17:00(最終入場16:30)
駿府城公園(東御門・巽櫓)
rating

4.5

6件の口コミ
place
静岡県静岡市葵区駿府城公園1-1
phone
0542510016
opening-hour
9:00-16:30(入園-16:00)

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