見れたらラッキー!「まぼろしの滝」は富士山の期間限定のお楽しみ


2018.05.10

トラベルjp 旅行ガイド

富士山の須走口5合目近くに「まぼろしの滝」と呼ばれている期間限定で出現する滝があります。滝は5月初旬から6月初旬の限られた時期にしか見ることができず、毎日見られるわけでもない。まさしく「まぼろしの滝」。まぼろしといわれてはいますが、たどり着くのに非常に苦労するということもなく、滝まではハイキングコースにもなっています。出現率の高くなるお天気の良い午後などに訪れてみませんか?
起点はここから!須走口五合目
まぼろしの滝へは、車で行く場合、静岡・東富士五湖道路の須走IC、または東名高速御殿場ICから、ふじあざみラインを経由して行きます。もよりの登山口は小山町の富士山須走口になり、ここがまぼろしの滝を訪ねる起点になります。
まぼろしの滝は期間限定で見ることができ、通常は5月から6月にかけて出現しますが、2018年は雪解けが早いため、出現も早まりそうです。ですが、今年は3月に起きた土石流の影響で、アクセス道路であるふじあざみラインが不通になっており、開通は5月中旬頃になる予定です。(5月現在)
五合目にある東富士山荘のツイッターでは道路の開通状況やまぼろしの滝の出現状況などの情報発信をしているので、始まりの時期や終わりの時期、当日に滝が出現したかなどを詳細に確認することができますので、参考にして下さい。
富士山の滝や川は珍しい!
富士山は他の山と違って川がありません。富士山に降った雪や雨は通常、山肌にしみ込み、100年以上たってから富士山周辺の地表に湧き水として出てきます。
ですが、ここ須走口から歩いて30分ほどのところでは、1ヶ月ほどの期間限定で、富士山を流れる滝を見ることができます。
ハイキングも楽しめます
須走口5合目の駐車場に車をとめ、まぼろしの滝まで歩いて行けますが、高所なので軽装は避け、長袖を用意しましょう。
まぼろしの滝までの道は、須走口五合目の登山道とは反対方向の第3駐車場の奥に入り口があり、標識もたっています。ブルドーザー道があり、そちらは広い道なのでそちらに行きたくなるかもしれませんが、ブルドーザー道の横にある細い道を登っていきます。
まぼろしの滝まではハイキングコースになっており、しばらく林の中の上りが続くので、少々きついですが、ひらけたところにでるまでの辛抱です。
ひらけたところに出たら山腹を横切る形で歩いていきます。滝にたどり着くまでの注意点としては、ロープが張られているので、それに沿って歩き、ルートをはずれずに。霧が出てくることがありますが、ロープから離れないようにしましょう。晴れていれば、思いのほか近くに、下界の緑と山中湖を見ることができます。
出現!まぼろしの滝
片道およそ30分ほど。山腹を歩いていると岩場に突き当たり、そこでまぼろしの滝が流れているのを見ることができます。この滝は本来なら川がないはずの富士山に唐突に出現します。雪が解けて流れるため、滝ははるか上、残雪のあるあたりから流れています。滝の周りは岩場になっており、その上を流れているため、雪解け水は地中に吸い込まれずに、岩の上を滝となって流れ落ちていきます。
水量も日によって多かったり少なかったりで、お天気やその年の雪の量にも左右されます。晴れて気温が高ければ雪も解け、滝のように豪快に流れています。寒かったり、雪がほとんどなくなる6月になると水量も減り、ささやかな川になって流れます。
期間限定・まぼろしの滝!
富士山で滝や川が表出することは珍しく、ここ須走口にあるまぼろしの滝もふもとまでたどりつけず、流れていくうちに水量が少なくなり、山肌に染み込み、消えてしまいます。
まぼろしの滝は、その年の富士山の雪解け水が流れ落ちるため、5月から6月の一ヶ月ぐらいの間しか見ることができません。自然現象なので、天候に左右され、富士山に雪が多ければ長い間見ることができ、雪が少なければ早めに水が枯れてしまいます。
滝が出やすいのは気温が低い午前中よりも、暖かくなり雪が解けやすくなる午後。期間は例年5月初旬から6月初旬のほぼ一か月間。その年の雪解け具合によって、滝を見ることのできる期間は前後します。
一年のうち、一か月程度しか見られない期間限定の滝、それが「まぼろしの滝」なのです。 

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東富士山荘
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4.0

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place
静岡県駿東郡小山町須走17-39
phone
0550752113
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