子供の登山デビューにも!高尾山自然研究路6号路の魅力


2018.05.02

トラベルjp 旅行ガイド

東京都八王子市の高尾山は、信仰の山としても、見どころが多彩な観光地としても、手軽に自然を体験することができる山としても人気があります。途中までリフトやケーブルカーで登ることもできますが、下から登ってみたい!と思った時に、いくつもあるコースのどれを選ぼうか悩まれる方も多いのではないでしょうか。今回は小学生ぐらいのお子さんの登山デビューにもオススメしたい、面白ポイントのある6号路をご紹介します。
高尾山子連れ登山、序盤はせせらぎの音を聴きながら
登山デビューに高尾山をおすすめする理由は5つ。駅前からスタートというアクセスの良さ、標高599mという手ごろな高さ、頂上からの眺め、標識などの整備が良いこと、そして難易度や興味に合わせて多彩なコースが選べることです。
気軽に登れる山とも言われますが、食べ物や飲み物、雨具、寒暖を調節できる服装、履きなれた靴などの基本装備は整えていきましょう。
高尾山自然研究路6号路(以下、6号路)の登山口は、ケーブルカーの「清滝駅」の左側の路地を、写真のようにケーブルカーを右に見て、さらに5分ほど進みます。「清滝駅」のすぐ左側にあるのは稲荷山コースの登山口なので、間違えないように。
「清滝駅」の左の路地を進んでいくと、橋の手前で左側に登山口が現れます。ここからしばらくは緩やかな傾斜。せせらぎの音を聴きながら、沢沿いの山道を登っていきます。
ポイントごとに高尾山の自然について紹介されている大きな看板があり、14番まで番号が振られていますので(14番の次が頂上)、歩くペースや休憩をとるタイミングの参考にしましょう。「もう〇番まで来たね!」「〇番まで歩いたら一休みしようか」そんな声掛けが、歩くのに飽きてしまうお子さんには有効かもしれません。
弘法大師の伝説が残る「岩屋大師」を過ぎると、登山道が枝分かれしており、右に行くとすぐ琵琶滝があらわれます。こちらは高尾山薬王院の水行道場の一つで、勝手に入ることはできません。手前のお堂にお参りをするなどして、登山道の分岐点に戻りましょう。
琵琶滝のお堂の先にも上へ向かう階段がありますが、こちらは「琵琶滝遊歩道」という少し上級者向けの登山道になりますので、特に子供連れの場合は、来た道を戻って6号路に復帰したほうが無難です。
6号路の中盤はまるで天然のアスレチック!
「琵琶滝」を過ぎると、徐々に歩くスペースと水の流れが近づいていきます。鳥や植物、水の中の生き物、石の種類など、興味を持ったテーマを観察しながら進んでみましょう。根っこの階段や倒れたままの大木。登山道としてほどよく整備されながら、こういう自然の姿に触れられるのも、6号路の魅力の一つです。
いよいよ面白ポイント、飛び石!水の流れの上を、足場を選びながら進みます。水量は少なく流れも緩やかなので、小さなお子さんでも大丈夫。滑らないように、踏み外さないように気をつけて、焦らず一歩一歩渡っていきましょう!
川、そして登山道は、ますます細くなっていきます。6号路はGWや紅葉シーズンには混雑を考慮して登りのみの一方通行になることがありますので、下りに通りたい場合は、規制情報を事前にチェックしておきましょう。
頂上まであと一息!富士山は見られるかな!?
飛び石が終わると登山道は沢を離れ、がらりと雰囲気が変わります。最後の正念場がこの階段!案外、小学校の階段を上り下りしている子供たちのほうが、元気に登っていくかもしれませんね。ここを登り切ると頂上はすぐなので、「あと一息!」と励ましあって登りましょう。
この写真は、階段を登りきったところにある標識。高尾山の登山道は、分岐点などにこのような標識が設置されています。何号路を通ってどこを目指すのか、要所ごとに確認しながら進みましょう。標識の頭についている管理番号は、万が一の時に位置を知らせる助けにもなりますよ。
そしてこちらが、登頂のごほうび!高尾山山頂から望む富士山です。よく晴れそうな日を狙って出かけたいところですね。
山頂には高尾ビジターセンターや数軒の飲食店がありますので、ひと休みを。お弁当持参の場合は、ベンチが埋まっていることもありますので、レジャーシートを持参しておきましょう。
高尾山で出会えるいきもの
登山は自然観察の絶好の機会。高尾山では四季折々たくさんの種類の花が咲きますので、写真に撮ったり名前を調べたりするのもいいですね。
よく探せば、小さな生き物たちにも出会えるかもしれません。高尾山にはムササビやニホンザル、ニホンリスなどの動物も暮らしていますが、登山客の前に姿を現すのは稀なこと。驚かさないように気をつけてあげてください。
帰り道は時間と疲れを考えてコース選択を
登山初心者なら6号路は登りに通るのがおすすめですが、その理由は3つあります。前述のように登り一方通行の日があること、足が疲れていると凸凹の道を下りるのは大変なこと、そして、登りでもし予想以上に疲れたり時間を使ってしまった場合、高尾山なら途中からケーブルカーやリフトを使って下るルートを選択できるからです。
高尾山薬王院への参拝をするなら1号路、もう少し自然の中を楽しみたければ吊り橋のある4号路。高尾山さる園への立ち寄りなど、高尾山を堪能して帰路につきましょう。 

read-more
高尾山
place
東京都八王子市高尾町
opening-hour
【ケーブルカー】8:00から運行…
すべて表示arrow

この記事を含むまとめ記事はこちら