鹿児島「かごしまメルヘン館」で子供も大人も絵本の世界にダイブ!


2018.08.26

トラベルjp 旅行ガイド

鹿児島県鹿児島市「かごしまメルヘン館」は、屋内ミニアスレチックやトリックアートがあり、絵本の世界に飛び込んでいくように物語を体験できる珍しい児童文学館です。子供の笑い声が絶えない絵本を体感する「かごしまメルヘン館」で、童話の主人公になってみませんか?
絵本の中をトリックアートで歩く「おはなしの散歩道」
「かごしまメルヘン館」は桜島を望む定番観光スポット・城山展望台を背にした緑豊かな場所に位置します。最寄りの市電駅「朝日通」からは徒歩7分ほど、鹿児島中央駅からも30分ほどでアクセスできます。地上3階、地下1階からなる館内はトリックアートやミニアスレチック、季節に合わせたイベントなど絵本の世界を体感できる仕かけがたくさんあり、子供だけでなく大人も惹きこまれる施設です。
まず、メルヘン館の3階へ進むと目に飛び込んでくるのは『不思議の国のアリス』のトリックアート。3階から始まるらせん状のスロープは「おはなしの散歩道」になっていて、トリックアートで物語が進んでいきます。『不思議の国のアリス』の物語は、アリスが白うさぎを追いかけて穴に飛び込むと深い井戸のような穴を落っこちるところから始まります。物語と先に続く長いスロープが重なり、アリスと一緒に不思議の国に飛び込んでいくように感じられます。
『不思議の国アリス』の他にも『西遊記』や『ジャックと豆の木』の遊べる壁画があり、写真撮影もOK。体験するだけでなく、絵本に入り込んだような写真をトリックアートで撮ることもできます。また、おはなしの散歩道の途中でモチーフになっている絵本を読むこともできます。
メルヘン館は併設されるかごしま近代文学館と共に1998年に開館し、2011年に子ども達が絵本に親しみをもてるようリニューアルされました。おはなしの散歩道もトリックアートだからこそ、絵本を読むだけでは得られない体験ができる展示のひとつと言えます。
屋内アスレチックで物語の主人公になりきる!
3階~2階部分には建物の中心に浮かんでいるような「絵本のお城」。お城の中は絵本の表紙がぐるりと並ぶ"絵本の塔"、絵本を手にとって自由に読むことができる"絵本の小部屋"、絵本に登場する人形たちが集まる"人形の小部屋"があります。2フロアで分かれているお城は、外側からスロープで行き来することもできますが、子供たちは絵本の塔の中を登れるようになっています。
『ジャックと豆の木』の豆の木のアスレチックで一気に1階へと降りていくこともできます。"おはなしの散歩道"を辿っていったり、気に入った絵本の主人公になりきって冒険したり、メルヘン館の歩き方は子供たちのイメージしだいで無限大!
見上げれば絵本の世界が広がる
1階の「おはなしのまち」は、『ヘンゼルとグレーテル』のお菓子の家や蜂の巣迷路、トランプトンネルなど、絵本をテーマにしたミニアスレチックがあり、大人でもどこにどんなものがあるか探検したくなってしまうほど。見上げてみると降りてきたスロープの物語に囲まれ、真ん中には太陽と雲が浮かびます。天候を気にせず、雨の日や暑い日でも思いっきり遊ぶことができる"おはなしのまち"は、靴を脱いで遊べるというのもうれしいポイント。
1階には他にも「親子読書コーナー」(無料ゾーン)があり、絵本など約4,200冊の本を読むことができます。子供たちの笑い声が絶えない館内なので、周りに気を遣わずに絵本を読んであげることができます。また、館内の文学ホールで行われている展示に合わせたイベントが行われるていることもあります。
真っ白な絵本をみんなで完成させる"わくわくスタジオ"
メルヘン館の地下にある「わくわくスタジオ」では、真っ白なスクリーンに主人公や進む道などが映し出され、見ている人たちみんなで選んだ答えで物語を完成させていく約20分間の"真っ白な絵本"がほぼ毎日9回上映されています。
読書と言うと受け身で一人でもくもくと…というイメージが強いですが、子供の読書はもっと自由!大人が絵本を読んであげる"読み聞かせ"から、語り手が自分の言葉で物語を語るストーリーテリング、絵本にあわせたゲームをしながら複数人で読むなど、子供の想像をふくらませる読み方が多くあります。"真っ白な絵本"も自分たちでストーリーを作っていく普通の上映とは違った楽しみ方ができます。
絵本の中を探検できるメルヘン館の観覧料は一般300円、小・中学生150円。併設されている「かごしま近代文学館」との共通券でも一般500円、小中学生250円で未就学児は無料とかなりお手頃!子供はもちろん大人も童話の主人公になったように遊べる文学館で他では残せない思い出を残してみてはいかが? 

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