樹齢は千年近く!奈良最古の佛隆寺「千年桜」は圧倒的迫力


2018.03.23

トラベルjp 旅行ガイド

4月になると、奈良県内でもたくさんの桜が開花し、観光客の目を楽しませてくれます。なかでも、県東部の宇陀市に位置する佛隆寺には「千年桜」と呼ばれている巨木があり、その名のとおり、樹齢は千年近くにおよびます。今回は佛隆寺とその門前にあって多くの観光客を魅了する「千年桜」をご紹介しましょう。
たくさんのお花見客で賑わう佛隆寺の「千年桜」
佛隆寺(仏隆寺/ぶつりゅうじ)は奈良県宇陀市の山間部にある古刹。その門前にはたくさんの桜が植えられており、近隣有数のお花見スポットとなっています。桜の咲く時期はご覧のような賑わい。駐車スペースが限られているため、出来るだけ公共の交通機関を利用して訪れてください。
とりわけ、「千年桜」と呼ばれる写真の巨木は佛隆寺を代表する名木として、それを目当てに訪れる方がたくさんいます。
「千年桜」は、ご覧のとおり、佛隆寺へいたる石段の途中にあるひときわ大きな桜。その見事さに魅了される方も多いでしょう。
それもそのはず、この「千年桜」、その名のとおり、樹齢は千年近くになるとされ、現存する桜としては、奈良県下、最古とされています。品種はヤマザクラとエドヒガンザクラの雑種である「モチヅキザクラ」の一種であることが判明しており、その希少性から、現在、県の天然記念物に指定されています。
近くから見る「千年桜」
「千年桜」を間近に見ると、その特異な形をご理解いただけるはず。「千年桜」は写真のように幹から11本の枝に分かれており、それぞれが枝を伸ばし、花を咲かせています。それが枝の広がりを強く印象づけているというわけです。
したがって、石段の上から振り返るように見ても迫力があります。遠景近景、さまざまな角度から眺めることをお勧めします。
十一面観音を本尊とする佛隆寺
「千年桜」を堪能した後は、その上方にある佛隆寺にも参拝しましょう。寺伝によると、佛隆寺は、嘉祥3年(850)、空海の高弟・賢恵によって創建されたとされます。本尊は十一面観音菩薩。写真は伽藍の中心に位置する本堂です。
堂内の中央には本尊の十一面観音菩薩立像が安置されています。穏やかな表情をした本尊で、平安時代の作です。
境内にある珍しい石室
本堂にお参りした後は境内をめぐりましょう。すると、ご覧のような不思議な建造物が目に入るはず。これは石室(いしむろ)で、佛隆寺を創建した堅恵の廟と伝わります。鎌倉時代の作で、現在は国の重要文化財に指定されています。
石室の内部にはご覧のような五輪塔が安置されています。
桜を愛でながらゆっくりしよう!
佛隆寺の境内や門前にはベンチも置かれています。写真は境内にある休憩スペース。しだれ桜がお花見客を楽しませてくれています。腰をかけて思う存分桜を眺めましょう。
満開の桜の下でお弁当を広げるのも良いですね。
いかがでしたか?「千年桜」の見頃は4月中旬から下旬にかけて。山間部にあるため、平野部の桜よりも10日ほど遅いため、お出掛けの際は開花時期をあらかじめ調べておきましょう。県下最古の巨木がつける見事な花をご堪能ください。 

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佛隆寺(仏隆寺)
place
奈良県宇陀市榛原赤埴1684
phone
0745822714
opening-hour
9:00-16:00
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