2018年は京舞×花アート、舞妓と記念撮影も!「都をどり特別展 祇園・花の宴 草間彌生・花の間展」


2018.03.15

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京都の春と言えば「都をどり」!2018年、祇園では「都をどり特別展 祇園・花の宴 草間彌生・花の間展」が開催されます。歴史ある京舞とその歴史を楽しめる「花の宴」、草間彌生の花モチーフ作品を一堂に観ることができる「花の間展」、今年の今しか見られない雅やかな展示の数々とその見どころをご紹介します。
2018年「都をどり特別展」開催!「祇園・花の宴」の見どころは?
2018年「都をどり特別展」が開かれているのは、都をどりの本来の会場である祇園甲部歌舞練場の敷地内「八坂倶楽部」。祇園甲部歌舞練場はただいま耐震調査中で、2018年の都をどりは京都芸術劇場「春秋座」へ舞台を移して開催されるため、こちらでは「都をどり」をよりいっそう楽しむための特別展「祇園・花の宴」「草間彌生・花の間展」が開催されています。
都をどりをまだ観たことない? 都をどりは大好きで何度も観てる? どちらの人でも楽しめるのは、都をどりの本家本元「祇園甲部歌舞会」主催の特別展だからこそ。「祇園・花の宴」では都をどりの衣裳や可愛らしい小物、祇園甲部歌舞練場の精巧な模型、2017年の都をどり映像の放映など、その華やかさを見て回ることができますよ。
写真展「昭和の祇園街」「祇園の四季ごよみ」では都をどりと祇園町の歴史を切り取った写真、約50点が展示されています。写真家は京都花街の写真を撮り続けて40年以上、NHK京都文化センター写真講師も務める溝縁ひろし氏。被写体への尊敬と愛情に満ちた写真からは、昭和から今に至るまでの花街とそこに生活する人々の姿を見ることができます。
※芸妓・舞妓は実際には観覧の場には同席しません。
間近に観る京舞に感激!舞の後には記念撮影も
「祇園・花の宴」では4月1日~4月30日の間、京舞の披露も行われます。金屏風の設えられたミニ舞台での公演はなんと観覧無料! 一日5回、各回約15分ほどのステージで、もちろん舞うのは本物の芸妓・舞妓。本来の都をどりの舞台ではありえないほどの間近さで観覧することができるのです。(別途入場料が必要です)
演目は「祇園小唄」など日替わり。「衣装はすばらしく、演技は完璧な速さで行われた。(中略)たくさんのさまざまな踊りがあり、演技はほんとうにまったく美しかった」(金井円編訳『描かれた幕末明治』より/場内説明より抜粋)と明治時代に外国人に絶賛された頃から、今も変わらぬ伝統美を観ることができます。
日本舞踊の見方ってよくわからない…そんな人でも大丈夫。ほんの15分の舞台ですから難しいことは何もありません。衣装の綺麗さ、所作の美しさ、独特の音曲に華麗な手の動きなど、うわーキレイ!と見惚れているうちに、一舞台があっという間に終わったように感じられるかも。気負わず気軽に楽しめるのがミニ舞台の良いところですね。
舞の後は芸妓・舞妓との記念撮影も! こちらは有料で、希望者は館内にて当日のチケットを購入できます。本物の芸妓・舞妓と写真が撮れる滅多にない機会とあって、例年大人気となりますのでぜひ整理券はお早目に。(一人500円)
限定の特製弁当は、日本庭園を観ながらゆっくりと
また4月1日~4月30日の京舞の披露期間中、会場では特製弁当も販売されます。こちらは「都をどり特別展」のために作られた「京名物 百味会」による限定弁当で、料亭は辻留、中村楼、萬亀楼、竹茂楼、平八茶屋、瓢亭、菱岩の7つから日替わりとなります。
先着順で事前予約制となるお弁当は、保健衛生上持ち帰りもできないため、購入することができるのは「都をどり特別展」の来場者のみ。その日のみ・そこにいる人のみのこの特別感、ちょっと祇園のご贔屓になったような気分になれる特製弁当は、まさにその昔はご贔屓筋のための景観だったという庭園を眺めながらいただくことができます。(3,000円(税込)/支払いは当日現金のみ/5日前までの予約制・予約方法は関連MEMO内「都をどり特別展 公式サイト」参照)
歌舞練場正面玄関では、同時に「京名物 百味会」による展示・物販コーナーも設けられます。旅のお土産にしましょうか、それともお弁当と一緒にいただきましょうか、迷ってしまいますね。
「草間彌生・花の間展」は現代アートの花の楽園
「草間彌生・花の間展」は同建物内、フォーエバー現代美術館にて開催。草間彌生作品の中でも特に「花」モチーフの作品を集めた「花の間展」は、草間彌生の世界有数のコレクションで有名なフォーエバー現代美術館ならではです。
草間彌生自身が「自然の摂理のなんと広大なことか。こんな莫大なことは神様でなくてはできない」と語る「花」。その作品は目先の美しさを越えて生命の根源を感じるような、雄大でもあり深淵でもある魅力に溢れています。今回の「花の間」の一室に集められた草間彌生の花のアートは47点。草間彌生の「花」に焦点を当てた展示は珍しく、新たな草間彌生の一面を発見する人も多いかもしれません。
フォーエバー現代美術館のいいところ、畳へゆっくり座って眺められる展示スタイルはもちろんこの「花の間」でも健在。お気に入りの絵と対峙してじっくりと鑑賞する贅沢なひと時はいかがですか? とは言え場内が混雑していたら控えめに、譲り合って座ってくださいね。
特別展限定グッズをチェック!庭園のみどころは?
「都をどり特別展」のお土産グッズも忘れずに! 可愛らしい舞妓の日本画がモチーフとなった限定グッズが用意されていますよ。ところでこのグッズの舞妓の着ている衣裳の柄、手拭いたおるの柄なども、ちょっと見覚えがありませんか? そう、この記事の冒頭でもご紹介した、衣裳展で実際に展示されているあの青地に小花の柄なのです。
「都をどり特別展 祇園・花の宴 草間彌生・花の間展」の会期は2018年3月10日(土)~4月30日(月)。美しい日本庭園では、3月には梅の花、4月にかけて桜の花が次々と開花してくるころです。石の橋かかる池には色艶やかなにしき鯉、今回の会場であり大正2年に建てられた有形文化財である「祇園甲部歌舞練場」を庭園越しに振り返るのもまた素敵な景観です。
雅やかな京舞に、草間彌生の花に、都をどりの歴史に、優雅で豊かな京都の春をぜひ楽しんでくださいね。 

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