ユニークなものづくり図書館!福岡「ふくちのち」は赤ちゃん連れでも楽しい


2018.03.19

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2017年3月、福岡県田川郡福智町に新しく図書館と歴史資料館が一緒になった施設がオープンしました。それまで図書館が無かった街に完成したのは、常識を覆すようなユニークな施設でした。3Dプリンター、読書通帳、としょパン、多彩なイベントなど、赤ちゃんから大人まで楽しめる、魅力あふれる図書館・歴史資料館「ふくちのち」をご紹介します。
コンセプトは「知と地がまじわるところ」
「ふくちのち」は、2017年3月に福岡県田川郡福智町に誕生した町立図書館・歴史資料館です。
ふくちのちが目指すのは「訪れる人の生活の一部として、人生に寄り添うこと」、そしてそのコンセプトは「ふくちの知と地が交わる場所」。それらの想いを形にすべく、開館前から職員と町民が協力してアイデアを出し合ったという館内の施設には、様々な設備が見られます。
建物は旧赤池町庁舎で20年以上前に建てられたものをリノベーションしたものですが、新築かと思う程綺麗で清潔感があります。入口に見えるかわいいロゴの「ふ」は、ふくちのちの「ふ」、福智町にある「福智山」の稜線、本のかたち、福智町が3町合併によってできたことを表す数字の「3」と4つのイメージを元にデザインされ、福智町の歴史を伝えてくれる一文字となっています。
入口から正面に見える壁画は地元に400年以上続く国指定伝統的工芸品の「上野焼」の陶器を使った作品です。その他館内の随所に歴史資料が展示され、町の歴史が感じられます。
ものづくりのまちでぜひ体験したい!「ものづくりラボ」と「クッキングラボ」
館内に入ってすぐ右手に、透明のガラスで囲まれた「ものづくりラボ」があります。図書館ではなく図工室やアトリエにいるような雰囲気が味わえます。このものづくりラボでは、3Dプリンターをはじめとしてレーザーカッター、刺しゅうミシン、カッティングプロッター、CNCミリングマシーンと5種類のデジタル工作マシンが体験できます。製本機、ラミネーター、シルクスクリーンも揃えられています。
中でも一番人気は3Dプリンター。パソコンからデータを読み取って、樹脂から立体的な造形物を作る機械で、ラボ内には町の子ども達が作った作品が多く展示されています。他にも珍しい機器が揃えられているため、町内だけでなく町外からの利用者も多く、大人の方も多数来られるとのことです。初回は利用講習があり、2回目以降は1時間毎に機械を利用することができます。(どちらも有料です。)
上野焼が有名で「ものづくり」の町である福智町。「子ども達にも、ものづくりの楽しさを伝えていこう」、「こんなすごい機械が図書館にあったら嬉しいんじゃないか」という町の想いが込められています。ふくちのちへ来たらぜひ体験してみたいですね。(利用日1週間前までの予約制)
図書館にいるのを忘れてしまいそうになるのは、建物の突き当たりにある「クッキングラボ」。図書館の中なのに、調理が出来てしまいます。このラボも30分単位有料で町内・町外の方に貸出されています。仲良しグループで一緒に味噌を作ったり、子ども向けのワークショップで料理教室を開いたり、誕生日会を催したりと用途は様々です。館内の本でレシピを調べて、お友達と作ってみるのも楽しそうですね。
読書通帳にサイレントルーム?!ユニークな図書館設備
カウンターの近くには、福岡県初の導入となった「読書通帳機」が設置されています。この機械に「読書通帳」を通せば、借りた日、本の名前、作者、ページ数が印字され、自分の読書記録を作ることが出来ます。通帳機は地元の建築会社が寄贈し、多くの賛同を得て始まった取組みだそうです。
地元の小中学生には1人1冊無料で提供され、本を大切に選んで読むという良い影響が出ているそうです。一般利用者は1冊300円で作ることが出来ますが、すでに2800冊以上もの通帳が発行されています。自分だけの読書通帳を作ってみたり、お子さんのために借りた絵本を記録してみたり、来館の楽しみが広がりそうですね。
2階には、静かな環境で読書や学習が出来る「サイレントルーム」があります。ここはなんと旧町庁舎の議会が行われていた場所がその内装のまま活用されているというユニークな部屋です。元議場で、議員席について読書や学習を楽しめるなんて、気分も高まりそうですね。
「ふくちやまラウンジ」と名付けられた2階の正面窓からは、福智山ビューを楽しめます。福智山は標高901メートルで、その山頂一帯が北九州国定公園に指定され、登山客にも親しまれている山です。晴れた日にはその山並みや山肌まで綺麗に観られる絶景スポットです。
2つのインショップ「としょパン」と「ブックスキューブリック」がオシャレ
読書を楽しんで一息つきたい時は、1階入口横にあるコミュニティカフェ「としょパン」がオススメです。バゲット、豆乳クリームパン、味噌メロンパン、サンドイッチ、ピザ食パン、ベーグルなど多くのパンが焼き立ての状態で並び、ドリンクと合わせてイートインできます。
ランチの人気メニューはキッシュ&スープセット。お好みのキッシュ、日替わりで選べるスープ、サラダの他にお代わり自由なパンの盛り合わせがついてきます。子ども連れの利用者には、パンを小さな子どもに取り分けられると好評です。
としょパンでは、2013年に焙煎技術の世界大会で1位となった「豆香洞コーヒー」が手掛けたオリジナルのコーヒー「福智ブレンド」も用意されています。4種類の上野焼のコーヒーカップから好きなものを選び、そのカップに入れて提供されます。図書館にいる事を忘れるようなカフェで、香り高いコーヒーと美味しいパンをぜひ味わってみてください。
また、としょパン横には福岡に数店舗ある人気書店「ブックスキューブリック」の小型店舗が常設されています。図書館の中に書籍を購入できる場所があるなんて、うれしいですね。
赤ちゃんから高齢者まで幅広い層へのケア
ふくちのちでは子ども・乳幼児向け・子育ての本が1階の大部分を占めています。紙芝居の読み聞かせなどできるスペースや、靴を脱いで上がってゆっくり読書できるカーペットのスペースもあります。本棚ではジャンルごとに設定されたオリジナルキャラクターが分類を示しているので本を選びやすくなっています。また、そのオリジナルキャラクターが並ぶフォトスポットや、おむつ替え・授乳が出来るベビールームも完備されています。
2階の「国際交流」コーナーには、同じ絵本の日本語版、英語版がそれぞれ置かれていたり、日本の昔話が英訳されている朗読CD付の本が置かれていたりと、子ども達が自然に英語に親しめるような環境が作られています。大人の利用者も、内容を知っているお話から英語学習を始めてみるのも楽しそうですね。
配慮が行き届くのは設備だけではなく、様々な年代向けに多種多様なイベントを企画・実施しています。地元の子ども達とひな祭りの飾り作り、子ども向けの英語読み聞かせ、大人・子ども・乳幼児それぞれに向けた映画上映会、料理教室、フラワーアレンジメント教室、星空観測会など、町内外問わず参加者も多く、どれも好評です。3月に開館してから早くも170回以上のイベントを実施し、動員数は約6000人を記録するそうです。
館内中央の広場での開催も多く、図書館には賑やかな雰囲気が漂っている事から、赤ちゃん連れでも来館しやすい図書館として認知され始めています。
実際、googleの「ふくちのち」の関連ワード検索では「オシャレ」、「3Dプリンター」と合わせて「子連れ」というワードが上位に入るそうですよ。
いかがでしたか。オープンして間もない図書館・歴史資料館「ふくちのち」ですが、早くも2017年10月には来館者数10万人を突破しています。町の文化や歴史を自然な形で後世に伝えようというあたたかい雰囲気が館内全体に感じられます。読書通帳、ものづくり体験や多彩なイベントへの参加を通して、またカフェで地産地消のパンやコーヒーを味わって、赤ちゃんから大人まで色々な事を吸収できそうですね。お近くにお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。 

ふくち調剤薬局
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福岡県田川郡福智町赤池970-2
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