“等身大の雛人形”にびっくり!藤枝・岡部宿「大旅籠柏屋 ひなまつり」


2018.02.26

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静岡県藤枝市の岡部宿「大旅籠 柏屋」では、毎年2月から約2ヶ月間「ひなまつり」を開催!平成30年は2月3日~4月8日の実施となります。
主役は、全国でも珍しい"等身大の雛人形"。人形師・二代目好光氏の力作で、15体も飾られる様子は圧巻!市指定有形文化財の壮麗な「御殿飾」も同時に観賞できます。
併設の施設では「可睡斎」所蔵の木目込雛人形・竹雛などを展示。柏屋はおひな様でいっぱいになります。
誰もが驚く!大旅籠 柏屋の「ひなまつり」
「大旅籠 柏屋(おおはたご かしばや)」とは、東海道21番目の宿場町、岡部宿にある1836年(天保7年)に建てられた旅籠。現在は歴史資料館として公開されています。
毎年、開催される「ひなまつり」の主役は、誰もが驚く"等身大のおひな様"。メディアにも注目され、年々有名になっています。
しかも、平成30年は前年同様、所蔵している15体全部を展示!"等身大雛人形"は珍しく、"15人飾り"ともなれば、他では見ることができません。
江戸時代後期に製作された豪華な「御殿飾」も同時に展示され、こちらも市の有形文化財に指定された全国的にも貴重なものです。
おひな様のことをサッパリわからなくても、大丈夫!ボランティア(または職員)のかたに丁寧に説明をしていただけます(※混雑時は説明ができない場合があります)。説明を聞いたあとは、より興味深くおひな様を楽しめますよ。
ひなまつり期間中も、歴史資料館としての見学や、旅装束の着付け体験ができます。入場料(大人300円)は同じなので、なんだかお得!「大旅籠 柏屋」については、"たびねす"の別記事に掲載しています。ご旅行の参考に、下記の「関連MEMO」よりぜひご覧くださいね。
"等身大の雛人形"について知ろう!
"等身大雛人形"は、内裏雛(親王・親王妃)・三人官女・五人囃子・随身(左大臣・右大臣)・仕丁3体の15体。
それぞれが、幅約100センチ・奥行き約100センチ・高さ80~120センチもあり、人間と変わらない大きさです。それが15体も揃うと大迫力!
製作したのは、人形師・二代目「好光」である藪崎好太郎氏。自らの技術向上のために思い立ち、約4年10ヶ月をかけ、家族の手だけを借りて、昭和44年に完成させました。
好光人形店は、明治29年創業の老舗で、岡部町に工房があります。『顔よし・衣装よし・値段よし。よしが3つでよしみっつ(好光)』というキャッチコピーで、ピンとくるかたも多いのでは。
その大きさのため、段飾りで飾ったのは「岡部体育館」でお披露目をした時の1回のみと言われています。そのほか、2回ほど県内のデパートで部分的に公開されましたが、ほとんど蔵にしまわれた状態に。
二代目好光氏は、生涯に"等身大雛人形"を40体ほど製作しましたが、現存しているのはこの15体のみです。
その後、藪崎家より旧岡部町に寄贈され、翌年の平成18年から「大旅籠 柏屋」で飾られるようになり、再び脚光を浴びるようになりました。
おひな様の奥深さを体感!打掛姿で記念撮影も
"等身大雛人形"の飾り方は、関東風(新式)。内裏雛の親王様を向かって左、親王妃様を右に飾る方式です。関西風(古式)は、その逆になります。
三人官女の左右2体が"立て膝"をしているのは珍しく、最年長の官女(眉毛を剃り落としている官女)が、真ん中ではなく、向かって右側に配されているのが特徴。説明していただかないと、なかなか気づくことはできませんね。
これだけ大きいと、おひな様のお顔の違いがよくわかります。親王様は、四代目好光氏がモデルと言われているそうですよ。
ユニークな仕丁(しちょう)達は、お内裏様に負けないインパクト!くだけた様子で楽しそうにしています。
仕丁は、関東風の雛飾りの場合、それぞれ台笠(だいがさ)・沓台(くつだい)・立傘(たちがさ)を持っているのが普通です。でも、この3体は何も持っていません。勤務が終わってくつろいでいるところかもしれませんね。
大旅籠柏屋といえば、旅装束の着付け体験が人気!ひなまつり期間は特別に、打掛をはおって"等身大のおひな様"と記念撮影をすることができます(無料・カメラやスマホ持参)。
たまにはお姫様気分になっていかがでしょうか。人物が入ることで、おひな様の大きさがわかりやすくなりますよ。
まるでフィギュアの世界!精巧で豪華な「御殿飾」
「ひなまつり」のもうひとつの主役は、京都御所をかたどった豪華な「御殿飾」。畳四畳を占める大きさで、こちらも大迫力!岡部宿の山内家(柏屋の本家)に伝わったもので、1856年(安政3年)に京都で製作されたものです。
保存状態が良く、製作から160年以上経つとは思えないほどの美しさ!現代のおひな様は"段飾り"のイメージが強いので、「えっ、これもおひな様なの」と驚きますが、実は、江戸後期の関西ではこの「御殿飾」が一般的でした。
山内家の「御殿飾」の特徴は、清涼殿・紫宸(ししん)殿・宜陽(ぎよう)殿を模した3棟を、渡り廊下でつなぎ、一組に仕立てているところ。
しかも、御殿はヒノキの板葺きで、寝殿造の建築様式を細部まで再現しています。「御殿飾」は1棟が普通であり、これほど立派で精巧なものは、滅多に見ることができません。
御殿の内外には、40体以上もの雛人形を配置してあり、参内しようと公家が御殿の階段を上る姿や、廊下を歩く官女の姿などが生きているように表現されています。絵巻物の華やかな宮中の描写がそのまま立体化したようで、いつまでも見ていたくなりますよ。
撮影は可能ですが、フラッシュは禁止ですので、ご注意くださいね。
「柏屋」はおひな様でいっぱい!
柏屋に併設している施設にも、たくさんのおひな様が飾られます。無料で入場できるので、気軽に寄ることができますよ。
「ギャラリー なまこ壁」では、2月7日~4月8日まで、袋井市の古刹「可睡斎」所蔵の木目込(きめこみ)雛人形や竹雛、「柏屋」所蔵の1851年(嘉永4年)銘の内裏雛・明治時代の押し絵雛・天神雛などを展示。
「多目的棟」では、ひな壇飾りと木喰さんの切り絵、「展示研修棟」では、小さな飾り雛や箱入り雛・「可睡斎」所蔵の連鶴などが飾られます。
「可睡齋ひなまつり」については、"たびねす"の別記事に掲載しています。こちらもお薦め!下記の「関連MEMO」より、ぜひご覧ください。
「和食処 一祥庵(いっしょうあん)」では、ひなまつり期間限定で、「ひなまつり弁当」を食べることができます(要予約 054-667-5215・11:00~14:00・1,620円)。
柏屋の土蔵を利用した和食処で、地元産の材料にこだわった、季節感のある料理が自慢。とても食べやすい味で、ご飯の上に桜の花の塩漬けが飾られ、見た目も綺麗ですよ。
そのほか、「おひなさまなどのストラップづくり」(2/17・25、3/10・21)・「ひなまつり音楽会」(3/3)などのイベントも開催!詳細は、下記の関連MEMO「かしばや ひなまつり」よりご確認ください。 

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岡部宿 大旅籠柏屋
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4.5

9件の口コミ
place
静岡県藤枝市岡部町岡部817
phone
0546670018
opening-hour
9:00-17:00(入館は16:30まで)

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