激レア標本を展示する西伊豆・松崎「雲見くじら館」


2018.02.04

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「雲見くじら館」は、静岡県の松崎町雲見地区にある小さな資料館。国際捕鯨条約で捕獲が禁止されている世界的に貴重なセミクジラの骨格標本を展示しています。乱獲のため絶滅に瀕し、世界に千頭余りしか生息していない貴重なクジラで、国内で見られる場所は数カ所のみ。希少価値の高い標本を間近で見られる!実は凄い価値がある「雲見くじら館」をご紹介します。
外観からは想像がつかない!貴重な資料を展示する「雲見くじら館」
ご紹介する「雲見くじら館」は伊豆半島の南西部、松崎町雲見地区の国道136号線沿いの雲見大橋のたもとにあります。くじら館は、観光案内所に併設されていますが、知らずに通り過ぎてしまうほどの小さな建物。
海岸近くにあって夏は賑わいを見せますが、それ以外のシーズンは人通りが少なく閑散としてます。訪れる人が少なく、ここが資料館?と、疑ってしまうほどマイナーな見所です。
衰え知らずの威風堂々とした!偶然の産物
クジラ館の3階は観光案内所。2階が資料展示コーナーになっています。展示コーナーへ足を運び、展示室の入口のドアを開けると、いきなり現れるのがこちらの宙づりになったドデカい骨!
これがセミクジラの骨格標本で長さは12m。体重はおよそ20トンもあります。このセミクジラは1977年に雲見港に迷い込んだクジラで、日本でも数少なく貴重なものということで、ここにくじら館を建て保存することにしました。
くじらは、大きく分けてハクジラ類・ひげクジラ類に分類され、セミクジラはひげクジラ類に属します。ひげクジラ類のほどんどが大型種。展示されているセミクジラは、大人の背丈をはるかに超えてしまうほどの圧巻な大きさですが、このクジラは何とまだ子供のくじらというから驚きではありませんか? 人間に例えると推定年齢10歳の男の子なのです。
セミクジラは南北両半球の温暖海域に生息していて、日本の小さな港に迷い込むなんて滅多にないそうです。国内で見られる所は数えるほどで、まして現在は絶滅の危機に瀕し、国際条約で取引が禁止されている非常に珍しいクジラです。そんなクジラの骨を、すぐそばで見られてしまうなんてここぐらいのものでしょう!
セミクジラの骨格標本はかなりの年月が経っていますが、しっかりと骨の原型をとどめていますよ。
標本造りの裏側まで!知られざるエピソードも必見
展示室は、骨格標本を囲んで写真や漁具などの資料も展示しています。中でも見てほしいのが、壁に飾ってある数十枚の写真です。展示されているクジラは、発見した当日はまだ生きていて、翌日に死んでしまいました。はかない命でしたが、浜辺で尾を奮い立たせて暴れる躍動感溢れる写真など、当時の情景を思い浮かべながら見学できるのも魅力の一つです。
こちらは、からくり人形です。何で人形?と思われるでしょうが、この人形は、セミクジラのひげを利用したからくり人形なのです。セミクジラは、歯がない代わりにクジラひげを持ち、プランクトンを食べます。
ヒゲは4.5mにも達し、丈夫で昔から最良のバネ材として利用されたそうで、その実例として人形が展示されています。実際に、紐をひっぱって動かすことができるので、是非試して強度を感じてみてはいかがでしょうか?
ロマン溢れる浜辺を眺めながら足湯を堪能!
くじら館の前は、クジラが迷い込んだ港や浜辺が広がっています。波打ち際には、足湯ができる温泉もあるので、足湯をしながら浜辺を眺めてみても良いですね。
※11月~4月は外気に触れて源泉温度が低下するため、足湯を利用することはできません。 

雲見くじら館
rating

4.0

4件の口コミ
place
静岡県賀茂郡松崎町雲見387
phone
0558450844
opening-hour
9:00-16:00

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