梅の花観賞は町田の超穴場へGO!石像いっぱいの「祥雲寺」


2018.02.06

トラベルjp 旅行ガイド

「祥雲寺」は東京都町田市に位置する曹洞宗の寺院で、観光寺院ではありませんが、梅花の郷として町田では名の知れたスポット。したがって境内にはあちこちに梅の木が植えられていて、早春の時期は甘い香りが境内を包み込みます。地域密着型の寺院と言うこともあり、近所に住む方の憩いの場にもなっていますが、超穴場のため観光客は皆無!境内には石像様がたくさんおられるため、梅の花観賞とともに訪問してみよう。
非常に綺麗に手入れがされている客殿入口周辺
JR横浜線と小田急線が交わる町田駅から南東に約1kmは住宅街が広がるエリアですが、そんな一角に「祥雲寺」があります。ちょうどJR横浜線の線路沿いに位置するため、時折、JR横浜線が境内南側の築堤を走る姿も見ることができます。
境内はそれほど広くありませんが、公園風の庭園となっていて居心地は非常に良好。そのため、地元の方々が時折訪問するくらいで、観光目当ての人は皆無!じっくりと観光するには最高のロケーションです。
そんな「祥雲寺」は、小田原北條家の武運長久祈願と檀信徒の武運長久祈願のために、1526年に建立されました。日本ではちょうど戦国時代の真っ最中で、「祥雲寺」との関係があった相模小田原周辺の北條家の勢力が強かった頃です。
境内には非常に多くの石像が設置されている!
客殿入口から一歩境内に入るとすぐさま出迎えてくれる石像群。一番手前にはかわいらしい笑顔をした掃除小僧、そしてその奥側には十王像が並んでいます。手前の掃除小僧のかわいさとは裏腹に、十王像は非常な険しい顔立ちが特徴的で、その違いをじっと見比べてしまうほど!
生前に過ちを犯した人は、死後、裁判を受けなければならなく、その裁判を受け持つのが十王。初七日から三回忌までの間を10人の王が裁きを担当し、その中でも裁判長的な存在が閻魔王で、写真で言う他の十王より少し大きい石像がそれにあたります。
石像で忘れていけないものとして、「祥雲寺」には十二支の守り本尊像が本堂横に置かれています。十二支といえども、丑と寅などが一つの神様となっているため、実際には8体の石像様がおられ、これらの地蔵様に御真言を唱える事で、諸願成就され御利益があるとされています。十二支の守り本尊像の超ど真ん中には水子観音もいらっしゃいます。
綺麗な寺院建造物も見ごたえあり!
境内の最深部には本堂があり、背景の青々とした町田の雑木林とのコラボレーションは、真新しい本堂といえども貫禄十分!本堂を正面にして左側には観音堂、右には池泉式の庭園があります。特に池泉式庭園の周囲には七福神があちこちにいらっしゃるため、池の周りを散策しながら7つの神様を見つけるのも面白いですよ。
本堂周辺の庭園と墓所との境目にある総門。これこそが境内の入口とも言える建造物ですが、境内の中央に位置する総門は非常に珍しく、存在感が半端ありません!それもそのはず、総門の2階部分は鐘つき堂となっていて、鐘楼の役目も果たしているのです。そのため、境内の中央に位置しているわけです。総門の左右には仁王様が2体おられ、険しい顔つきで四六時中境内を見守ってくれています。
梅の花が咲き乱れる池泉式庭園へ!
さて、肝心の梅の木ですが、本堂の北側の庭園エリアにあります。本数はそれほど多くはありませんが、池泉式庭園との相性は抜群!特に白梅の枝ぶりは非常に綺麗で、常日頃から綺麗に手入れされていることがよくわかります。石灯籠とのコラボレーションの相性はもちろんのこと、梅の木の周囲を歩いてみると様々な石像様との相性が非常に良いです。
さらに寺務所側にも池の水面近くまで垂れ下がる枝垂れ白梅が植えられていて、水面とのコラボレーションは非常に美しいです。池にはきれいな錦鯉が泳いでいて、日本庭園の美しさを実感することができます。特に回廊は水際ギリギリまでアクセスが可能のため、水面と枝垂れ白梅を一緒にカメラに収めることも可能!綺麗な庭園を目の前に、日常の嫌なことを忘れることができそうです。 

read-more
祥雲寺
place
東京都町田市高ヶ坂7丁目15-1
phone
0427285641
すべて表示arrow
no image

この記事を含むまとめ記事はこちら