戦艦や潜水艦など、映像や写真で見たことはあっても、普段実際に目にすることはあまりありませんよね。かつて軍艦業で栄えた呉市には、海軍の歴史や資料を展示している博物館や実際に軍艦を見られる公園だけでなく、軍艦の町を一望できる展望台や海上自衛隊をモチーフにしたご当地グルメもあるんです。そんな呉市の軍艦にまつわる観光スポットをご紹介します。
大和ミュージアムや海上自衛隊呉資料館は必見！
広島県南西部に位置する呉市はかつて軍艦業で栄えた町です。明治時代以降、海上自衛隊の拠点となり、戦艦大和など、数々の戦艦や潜水艦を建造する東洋一の軍港として知られていました。
まず呉市でぜひ訪れて頂きたいのが「大和ミュージアム」。大和ミュージアムは、戦艦大和や潜水艦を展示する博物館です。
開放感のある吹き抜けの広場に展示してあるのは、10分の1サイズに縮小された戦艦大和。設計図の一部と潜水調査などを基に復元されている為、非常に精密に造られています。実際の10分の1とはいうものの、模型の大きさは全長26.3ｍ、幅3.89ｍもあるんです。
戦艦大和は、旧日本海軍が1941年に建造した全長263ｍの戦艦で、通常の乗組員数は2,500名。史上最強の戦艦として世界から恐れられていましたが、1945年、沖縄に向けて出撃途中、九州南西沖でアメリカ軍に撃沈されました。
その他、実物の零式艦上戦闘機六二型や人間魚雷「回天」の資料、乗組員たちの遺品や証言ビデオなども展示され、軍港呉の歴史を模型や映像で紹介しています。
＜基本情報＞
住所：広島県呉市宝町5-20
電話番号：0823-25-3017
営業時間：9:00～18:00
アクセス：JR呉駅から徒歩5分
別名「てつのくじら館」と呼ばれている海上自衛隊呉史料館は、日本で初めて実際の巨大潜水艦を陸上展示した博物館です。屋外展示されている「あきしお」は、2004年まで現役で活躍していた潜水艦で、全長は76.2ｍ、高さは16.3ｍもある、見応えのある展示品です。
博物館内では潜望鏡や計器類の展示も行い、様々な資料を通じて海上自衛隊の活動を紹介しています。
＜基本情報＞
住所：広島県呉市宝町5-32
電話番号：0823-21-6111
営業時間：9:00～17:00
アクセス：JR呉駅から徒歩5分
軍艦で栄えた港町「呉」のおすすめ散策スポット
「呉市入船山記念館」は、1998年に国の重要文化財に指定された旧呉鎮守府司令長官官舎を中心に、郷土館や歴史民俗資料館等が併設されています。
この旧呉鎮守府司令長官官舎は木造平屋で、東側の洋館、西側の和館で構成されています。洋館部にはイギリス風の様式が取り入れられています。
＜基本情報＞
住所：広島県呉市幸町4-6
電話番号：0823-21-1037
営業時間：9:00～17:00
休刊日：毎週火曜日
アクセス：JR呉駅から徒歩13分、または広電バス5分
「歴史の見える丘」は、明治以降の呉の歴史や呉湾を一望できる場所として、1982年に完成されました。この丘からは、「旧呉鎮守府庁舎（現：海上自衛隊呉地方総監部庁舎）」や戦艦大和を建造した施設を眺めることができます。
＜基本情報＞
住所：広島県呉市宮原5
アクセス：JR呉駅からバス「子規句碑前」バス停下車、徒歩1分
「アレイからすこじま」には、海上自衛隊の潜水艦や護衛艦が並んでおり、国内で唯一、潜水艦を間近でみることができる公園でもあります。
「アレイからすこじま」の名前の由来は、大正時代に魚雷発射訓練場として埋め立てされた「からすこじま」という小島の名称と、英語で小道を表す「アレイ」が組み合わされたと言われています。
＜基本情報＞
住所：広島県呉市昭和町
アクセス：JR呉駅からバス。呉探訪ループバス、または広電バス「潜水隊前」バス停下車、徒歩1分
呉のご当地グルメ「海自カレー」
海上自衛隊の町である呉市の港エリアには、海上自衛隊や艦船などで食べられているカレーを忠実に再現した海自カレーを提供しているレストランがたくさんあります。
昭和の雰囲気を感じられる「呉ハイカラ食堂」では、海自カレーや肉じゃが、鯨カツ等が入っている「海自テッパンカレー(1,450円)」が食べられます。ここの海自カレーは潜水艦「そうりゅう」のカレーを基に作られており、甘さと辛さが楽しめる味です。
＜基本情報＞
住所：広島県呉市宝町4-21
電話番号：0823-32-3108
営業時間：11:00～15:00
定休日：毎週火曜日
アクセス：JR呉駅から徒歩3分
