島根県の暮らしに根付いたオシャレスポット「群言堂本店」


2018.01.15

トラベルjp 旅行ガイド

石見銀山の中心地として、世界遺産にも登録されている島根県大田市の大森地区。江戸時代の武家屋敷や豪商の家など歴史的な建造物が多く残されているこの町は、古民家の趣を活かしたカフェや雑貨屋さんが多いのも特徴。そんな大森の町に軒を構える「群言堂石見銀山本店」は、とことん素材にこだわった衣料品や料理を提供する、全国的にも注目のお店。今回はそんな群言堂の魅力を紐解いていくので、ぜひチェックしてみてください!
石見銀山の暮らしにに根付いたお店
かつて銀山の町として栄えた大森地区は、川沿いの谷間に延びる約2.8㎞の町並み。世界遺産にも登録されている情緒豊かな風景を眺めていると、江戸時代にタイムスリップしたような雰囲気になってくるかもしれません。
また、独特の赤茶けた屋根が印象的なこれらの家々は、石見地方の名産でもある石州瓦(せきしゅうがわら)が利用されていることでも知られています。丈夫で寒さにも強いという実用性だけではなく、美しさも兼ね添えたデザインで旅行者の目を楽しませてくれますよ!
大森地区のメインストリートに面した一角に軒を構えるのが「群言堂本店」。築およそ150年の商家を改築した建物で、約300坪という大きな敷地を有しています。
群言堂は「石見銀山生活文化研究所」という会社が母体となっており、大森地区の里山の暮らしを伝え、古いものを見直すことをコンセプトに運営されています。扱う商品は幅広く、衣類や雑貨をはじめ、食品、化粧品、さらには武家屋敷を改装した宿泊施設なども。ただし、このすべてにおいて昔ながらの素材にこだわったモノづくりが行われているのがポイントです!
手仕事のぬくもりが感じられる品々
群言堂本店のなかには洋服や雑貨などの商品がズラリ。なかでも衣類は全国から良いと思った生地を発注するという強いこだわりを持っています。合成繊維が当たり前となった今でも、絹や麻、綿など天然の素材を使い、職人さんたちによって染められ、織り上げられた生地を使用しているのが特徴。一見非効率とも感じられますが、温かみのある着心地のよい服を仕上げるには、手仕事による作業が欠かせないということです。
群言堂は自社のブランドだけではなく、日本全国の器や雑貨も取り扱っています。なかでも日用雑器の窯元が多い山陰の特性を活かし、食器類の品ぞろえも豊富。同じ大田市内にある「温泉津焼(ゆのつやき)」をはじめ、松江、出雲などの窯元の商品が揃っています。機械生産にはない、手のぬくもりが感じられる器を使うことで、日々の暮らしがチョッピリ豊かになった気がしますよ!
1つ1つ手で握ったおむすびは必食
ここには衣類や陶器のショップのほかにも、ギャラリーやカフェが併設されています。木漏れ日が印象的な中庭の隣にあるガラス張りの建物が群言堂のカフェ。なかはゆったりとした開放的な雰囲気に包まれており、ドリンク、デザート、ランチメニューを楽しむことができます。もちろん素材へのこだわりがタップリと詰まっており、食べて元気になれるような食事となっています。
カフェのランチメニューは「ハヤシライス」「お豆のカレー」「里山おむすび」の3種類。なかでもおススメは地元島根のお米と旬の食材を使った「里山のおむすび」!
塩おむすびと2カ月おきに変わる旬の食材を使った混ぜご飯のおむすびの3個セットです(2018年1月現在ドリンク付きで1000円)。1つ1つ丁寧に握ったおむすびは、美味しさと同時にぬくもりも感じることができますよ。
おむすびとセットになっているのは、シジミのお味噌汁、漬物、小鉢と味海苔。旅行者にとって島根県宍道湖の名物であるシジミも一緒に堪能できるのは、嬉しい限り。けっして派手ではありませんが、食材のうま味を十二分に引き出した味付けです。チョットした演出ですが、箸置きには季節の野花が添えられていて、心を和ませてくれるのも嬉しい癒しポイントです。 

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石見銀山群言堂 本店
rating

4.5

11件の口コミ
place
島根県大田市大森町ハ183
phone
0854890077
opening-hour
11:00-17:00(カフェL.O.16:30)…
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