成田空港のすぐ傍!「航空科学博物館」は大空のロマンが満載


2018.01.12

トラベルjp 旅行ガイド

成田空港利用者は千葉・東京~成田空港間を移動するため、成田空港からさらに先にはほとんど行かないですよね。実はその先にあるのがこの「航空科学博物館」。国内有数の実物航空機を展示しているこの博物館は成田空港に隣接しているのですから、空港まで来たのなら絶対に訪れておきたいところです。今回は同敷地内にある「空と大地の歴史館」と合わせて、この大空のロマンが詰まった名スポットをご紹介いたします。
広い敷地には実物がズラリ
成田空港の滑走路の南部に隣接する「航空科学博物館」は、その管制塔のような建物が目印です。ただし成田空港の滑走路を歩くわけにはいかないので、一般道を使って成田空港からバスで15分、芝山千代田駅からならバスで10分でアクセスします。バスの本数はそれほどないので、空港利用のついでなら時間に余裕をもっておきましょう。素早く見て周っても見学に1時間以上はかかります。
航空科学博物館の外の敷地にはずらっと実物の航空機が置いてあり、入る前からワクワクさせてくれます!ただこれらの航空機も展示物の一部ですので、中で入館料(大人500円)を払ってから見学してくださいね。
展示物の中に入れちゃいます!
早速、外にある実物展示場から見てみましょう。写真は国産旅客機YS-11ですが、タラップが降りていますね。そう、展示物の多くは中にも入れるようになっているんです。実際に触れるだけでも感激なのにありがたい展示ですよね。
展示されている航空機は飛行機だけに限りません。ヘリコプターも多く展示されており、これも写真のように中に入って実際にコックピットに座れます!(写真は海上保安庁で使用されていたシコルスキーS-62です)
もちろん航空機だけでなくレーダーや牽引車(トーイングカー)も展示されています。旅客機と異なり、普段近くでみることのできないものですから、これも存分に見学しておきましょう。
ちなみに後ろにあるプロペラ機やヘリコプターは100円を入れるとコックピットから実際にエンジンを起動することができる(もちろん飛びません。プロペラやローターが回転します)遊び心のある仕掛けになってます。
中の展示物も実物にこだわっています!
航空科学博物館内部の展示も実物にこだわっています。実際のジャンボジェット(ボーイング747)を輪切りにしてその構造とサイズ感を伝達しています。う~んジャンボ。この他実物のエンジンやタイヤなども展示してあり、以下に巨大かが伝わってくる展示になっています。
もちろん機内も忠実に再現。普段入れないフライトアテンダントの待機所兼キッチンルームにも入れますし、普段座れない!?ファーストクラスのシートも堪能できます。
「航空科学博物館」の上部にはレストランや展望室があり、そこも管制塔で使用されていた機器がずらりと並んでいます。臨場感あふれますね。なお、この展望室からは隣の成田空港滑走路が良く見えることから(飛行機を見たいなら双眼鏡を持ってくるとなお良し!)、本当に管制塔のようです。
もっと体験したいなら!イベントへ参加しよう♪
「航空科学博物館」では限られた回数(平日の場合1日に2回程度、整理券要)ではありますが、インストラクターによる体験型のイベントが行なわれています。そのひとつが目の前のボーイング747の大型模型を実際に操るシミュレーター(無料)。大型模型がただの展示物でないと知ってビックリします。
もっと本格的なシミュレーターをご所望なら、本当のパイロット養成のための機器を改修した旅客機(ダグラスDC-8)のシミュレーター(有料100円)がオススメです。東京、静岡、福島の3つの飛行ルートを楽しむことができます。これでパイロットの夢がかなう!?
やっぱり本物のボーイング747のコックピットに座りたい!ということなら、機内有料ガイドツアー(有料500円)に参加するのが良いでしょう。約20分ほどのガイドツアーですが写真の実物のコックピットに搭乗できます(搭乗証明ももらえます)。
こういったイベントは前述の通り、定まった1日の「運行スケジュール」に従って催行されますので、事前に下部メモ記載の公式HPより運行時間帯を確認しておくと便利です。
忘れてはいけない「空と大地の歴史館」
「航空科学博物館」の敷地内には入館無料の「空と大地の歴史館」もあります。こちらは大空のロマンを感じさせてくれる航空科学博物館とはうって変わって、隣接する成田空港をめぐる軋轢の記録に焦点を当てた、かなり大人向けの内容になっています。
もともと成田空港の土地は宮内庁下の三里塚御料牧場もあった、のどかな牧畜と農耕の土地でした。1966年にこの三里塚に空港建設が決まると、地域を守ろうとする地元農民が反対運動が起こし、これがこの軋轢の発端となったのです。
初期の反対運動は土地の収用を防ぐために写真のように所有者の承諾を得ないと伐採できない立木法に則って木を植えるなど、法的に立ち向かうスタイルです。
しかし1970年代に入ると安保闘争の延長線上の反政府運動と結びつき左翼運動家がこの反対運動に流れこんだことで、暴力による闘争に変化していくのです。「空と大地の歴史館」はこの三里塚闘争と後に呼ばれる空港開港派と建設反対派の軋轢の記録を克明に伝えるための施設なのです。
この「航空科学博物館」に最も近い芝山千代田駅(芝山鉄道)が反対派住民への補償のために開通したということもこの歴史館が教えてくれます。共生に向けた活動の一環というわけですね。この「空と大地の歴史館」は「航空科学博物館」の駐車場内にありますので、見過ごさないようにしましょう。入館無料ですから入っておかないと損ですよ~。
それでは気をつけていってらっしゃいませ~ 

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航空科学博物館
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4.0

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place
千葉県山武郡芝山町岩山111-3
phone
0479780557
opening-hour
10:00-17:00(最終入館16:30)
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航空科学博物館 入館チケット(千葉)

¥630

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更新日:2024/04/25

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