一人でも満喫できる!早春の鎌倉1日モデルコース(報国寺周辺)


2018.01.18

トラベルjp 旅行ガイド

鎌倉でも有名な鶴岡八幡宮から東側のエリア、つまり横浜市金沢区などへと抜ける金沢街道沿いには比較的梅の名所が多く、早春には1日で梅の花観賞スポットを周るのにはちょうどよいエリア。梅の花のみならず、それぞれの特徴を持った寺社は見どころ満載!そんな中からオススメの寺社を巡るモデルコースを紹介します。早春の休日を1日丸々利用して、一人でのんびりと鎌倉観光に充ててみてはいかがでしょうか?
見所は竹林だけではない!梅の花も咲く「報国寺」
「報国寺」は臨済宗建長寺派の寺院。建武の新政で知られる建武元年(1334年)、報国寺開山様が修行をするために、この地に休耕庵を建てたことが「報国寺」の始まりです。やがて竹が覆い茂るようになると、足利家時により寺院として開基されました。現在ではその名残とも言える綺麗な竹林が、境内最深部に広がっています。
「報国寺」は竹林で有名ですが、拝観料を払ってから竹林に入る手前に白砂が綺麗に敷かれた庭園があります。本数は多くはありませんが、白砂越しに梅の木が植えられているため、早春になると白砂と梅の花とのコラボレーションが実現!両者の色彩コントラストが非常に美しく、見ごたえあり!上の写真よりやや視線を右に移すと、本堂も構図内に含めることができるため、写真を撮る方は広角レンズも忘れずに用意すると良いでしょう。
「報国寺」をせっかく訪問したのですから、竹林に入ってみるのも良いでしょう。「報国寺」での観光の目安は、上で紹介したポイント以外にも様々存在するため、約1時間半を想定。お次の「浄妙寺」は金沢街道を挟んで向かい側に位置し、徒歩でも約5分ほどです。
<報国寺の基本情報>
住所:神奈川県鎌倉市浄明寺2-7-4
電話番号:0467-22-0762
アクセス:JR鎌倉駅より徒歩約30分、または京急バス[鎌23][鎌24][鎌36]で浄妙寺バス停下車徒歩約2分
「報国寺」とは道路挟んで向かいに位置する「浄妙寺」
「報国寺」から歩いても約5分と、お寺さんのハシゴには最適な位置関係にある「浄明寺」は、「報国寺」と宗派が同じ臨済宗建長寺派で、鎌倉五山の第五位。1188年に足利義兼によって創建されました。
山門から本堂にかけての参道と、本堂横の庭園には梅の木が植えられていて、早春に参道が紅白色に染め上がる光景は素晴らしいです。早春以外の季節に訪問しても、季節ごとの花が咲いているため、鎌倉では花のお寺として知る人ぞ知る名所でもあります。
本堂を前に左側へ進めば綺麗な庭園が見えてきますが、さらに奥へ進めば茶室「喜泉庵」。ここでは、お座敷に上がって綺麗な庭園を眺めながらお抹茶をいただけるという贅沢タイムへ!「浄妙寺」での観光の目安は1時間を想定していますが、時の流れに身を任せ、ここでしばし日ごろの疲れを癒してみるのもよいですよ。
お次の目的地「瑞泉寺」へは「浄妙寺」からマップで見ると直線距離にして近いように見えますが、鎌倉は起伏が非常に激しい街のため少し遠回りを余儀なくされます。したがって、金沢街道へ戻り、「荏柄天神社」「鎌倉宮」経由でアクセス。途中の「鎌倉宮」付近には蕎麦屋や小洒落れた定食屋もありますので、このあたりでランチを頂くとよいでしょう。
<浄妙寺の基本情報>
住所:神奈川県鎌倉市浄明寺3-8-31
電話番号:0467-22-2818
アクセス:JR鎌倉駅より徒歩約30分、または京急バス[鎌23][鎌24][鎌36]で浄妙寺バス停下車徒歩約2分
鎌倉一の梅の名所「瑞泉寺」へ!
「瑞泉寺」は臨済宗円覚寺派の寺院で、鎌倉では屈指の梅の花観賞スポット!1327年、二階堂道蘊(にかいどうどううん)が夢想国師を開基に向かい入れて創建した寺院です。木々が鬱蒼と覆い茂った鎌倉らしい参道をひたすら上がると見えてくる山門は、どこか別の世界への入口のように見えて、期待度が膨らむでしょう。
山門をくぐると空が広く見える境内庭園へ。あちこちに梅が咲く姿は、さすが梅の名所!と頷けます。本堂前が一番の梅の観賞スポットで、本堂の背後に聳える山々は起伏が激しい鎌倉らしさを十分に感じさせてくれます。本堂前だけでなく、様々な所に満開の梅の木が植えられているため、境内あちこちを散策してみましょう。
境内庭園の最深部には水辺エリアがあり、背後の山々に面した部分に設けられたやぐらは「天女洞」と呼ばれるもの。残念ながら近づくことはできませんが、この光景も鎌倉らしさを十分に出した光景。ちなみに、「天女洞」に面する庭園は夢窓国師による岩盤を削って作られた禅宗様庭園で、のちの書院庭園の起源となりました。
水辺エリアには水仙があちこちに咲き乱れていますが、「瑞泉寺」は梅の名所でもあり、水仙の名所でもあるのです。なお、「瑞泉寺」は境内が広大なため、観光の目安を1時間半に設定させていただきました。お次は「鎌倉宮」へ。来た道を徒歩で約10分戻ればたどり着くことができます。
<瑞泉寺の基本情報>
住所:神奈川県鎌倉市二階堂710
電話番号:0467-22-1191
アクセス:JR鎌倉駅より徒歩約35分、または京急バス[鎌20]で大塔宮バス停下車徒歩約10分
境内入口の大鳥居が目印の「鎌倉宮」
「鎌倉宮」はその名の通り鎌倉を代表するお宮様で、後醍醐天皇の息子の護良親王を祭神としています。創建は1869年(明治2年)に天皇家中心の政権を臨んだ護良親王を祀る神社を造営するよう、明治天皇が命じたことから始まりました。遠目からでもすぐに見つけることができる境内入口の大鳥居は、迫力満点で一見の価値あり!
「鎌倉宮」も梅の名所として有名で、所々に咲き乱れる梅の花は境内に春を迎え入れてくれているようで、見ている側からするととても気持ちの良いものです。特に境内に多いのが白梅で、目を閉じていても梅の香りがわかるほど境内は甘い香りで包まれています。
本堂を前にして右側へとアクセスすると、武将を模った木像とその周りに無数の小さな人形があります。前者は通称「身代わり木像」と呼ばれ、「村上義光」がモデルになったもの。その名の通り、木像を撫でると辛いことを替わってくれるという身代わりの神様なのです。そして後者は「身代わり木像」の小さいバージョンである「身代わり人形」で、こちらは参拝者が願い事を書くことができます。
「鎌倉宮」での観光目安は約1時間。さて、お次の「荏柄天神社」へは鎌倉駅方面へアクセスすれば、約5分ほどで到着します。
<鎌倉宮の基本情報>
住所:神奈川県鎌倉市二階堂154
電話番号:0467-22-0318
アクセス:JR鎌倉駅より徒歩約25分、または京急バス[鎌20]で大塔宮バス停下車すぐ
「梅の名所」つながりで最後のスポット「荏柄天神社」へ
「荏柄天神社」は、学問の神様でおなじみの菅原道真公が祀られた天満様で、梅の名所でもあります。そして何より日本三大天神のうちのひとつ。参道は長く約200m!一の鳥居をくぐれば神のテリトリーに入ったような雰囲気で、徐々に近づいてくる二の鳥居、そして天満様の山門が見えてきます。
山門をくぐればそこは境内!お世辞にも広いとはいえませんが、それだけ神様が存在する濃度が濃いということ!本殿も山門の目の前に位置し、両サイドに紅白の梅が咲き乱れる姿は日本三大天神にふさわしい雰囲気です。
梅が咲く季節は受験シーズンと重なるため、境内にはたくさんの学生の姿があります。その多くは学問の神様である「菅原道真公」へのご祈願!本殿横に吊るされた絵馬の数を見ると、たくさんの学生が合格目当てで訪問していることがわかりますね。観光の目安は約1時間。
<荏柄天神社の基本情報>
住所:神奈川県鎌倉市二階堂74
電話番号:0467-25-1772
アクセス:JR鎌倉駅より徒歩約20分、または京急バス[鎌20]で天神前バス停下車徒歩約2分 

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荏柄天神社
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4.0

94件の口コミ
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神奈川県鎌倉市二階堂74
phone
0467251772
opening-hour
[拝観時間]8:30-16:30
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鎌倉宮
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神奈川県鎌倉市二階堂154
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9:00-16:30
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浄妙寺
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瑞泉寺
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神奈川県鎌倉市二階堂710
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[拝観時間]9:00-17:00(最終入…
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報国寺
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神奈川県鎌倉市浄明寺2-7-4
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0467220762
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9:00-16:00
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