愛知の伝統芸能「棒の手」を猿投神社と棒の手会館で学ぶ


2017.12.03

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「棒の手」は日本武術から発生した伝統芸能。愛知県にはその「棒の手」の文化が集中しており10以上の流派が存在。豊田市猿投地区にある「棒の手会館」では「棒の手」の詳しい資料や写真が展示してあり、10月の猿投祭りで行われる「棒の手」演技の様子も映像で見られます。猿投祭りが行われるのは三河国三宮の「猿投神社」。「棒の手会館」から徒歩で行ける距離なので「棒の手会館」と同時に訪れてみてはいかがでしょう。
「棒の手」の詳細な資料が残る「豊田市棒の手会館」
愛知県の民俗無形文化財に指定されている「棒の手」について詳しい展示があるのは、豊田市猿投地区にある「豊田市棒の手会館」。こちらの施設は、豊田市の中心からバスで30分ほど北上したところにある小さな博物館ですが、「棒の手」の起源や流派、槍や棒などの道具が多く展示してあり、「棒の手」について詳しく知るならここに来るのがいちばんでしょう。
「棒の手会館」のあるエリアは「棒の手ふれあい広場」と呼ばれ、多目的広場やテニスコートなどがある市民の憩いの場となっています。広場の一角には「棒の手」の演技の様子を伝える像が建てられています。
近くで見るとなかなか迫力のある表情をしています。「棒の手」の由来には百姓が自分たちの村を守るための自営武術という説もあり、それを考えるとこの像の表情も納得です。由来はほかにも諸説あり、豊臣秀吉の「刀狩り」から逃れるために、会得した武術や武器を神事化した、という説なども、なるほどと思わせられます。
「棒の手」の各流派の演技もご覧になれます
「棒の手会館」の建物の中に入るとタッチパネルの大画面で、猿投地区の「棒の手」の流派について説明を聞くことができます。
猿投地区には、見当流、藤牧検藤流、鎌田流、起倒流の4つの流派があり、それぞれの演技も映像で見られます。
館内には鎌田流のぼり旗や武具などが数多く展示してあます。西暦1400年ごろには、すでに「棒の手」が行われていたと書かれてあり「棒の手」は、歴史の古い神事だったことがわかります。春に五穀豊穣を祈願し、秋に祈願成就をお祝いしていたとのことで、秋の祈願成就のお祝いが盛大になったものが猿投祭りだと思われます。
「棒の手」は地元の小学生などに伝承しているとのことですが、だんだんと演技ができる人が減ってきており、館内で展示してある武具などは、伝承と担い手が途絶えてしまった地区のものなのだそう。民俗無形文化財を子どもたちに伝え続けていく作業も少子化により難しくなってきているのでしょう。
<基本情報>
住所:愛知県豊田市猿投町別所23-1
電話番号:0565-45-7288
アクセス:豊田市駅からおいでんバスで約30分
猿投祭りの会場にもなっている「猿投神社」を参拝
「棒の手会館」から徒歩数分のところにある「猿投神社」は、三河国三宮にあたる由緒正しい神社です。毎年秋の猿投祭りもこの神社で行われます。
猿投祭りの際にはこちらの社殿の前で「棒の手」演技が奉納されます。「棒の手会館」で見られる「棒の手」演技は、撮影用に行われたものですので少々迫力に欠けるのが残念。いっぽう、猿投神社で祭り当日に行われる「棒の手」演技は、大きな掛け声などとともに行われ、「棒の手」は武術の一種だと感じることができるほどの大迫力。チャンスがあればぜひとも生で「棒の手」を見ることをおすすめします。
猿投神社独特の信仰「左鎌」の奉納
猿投神社は左鎌を奉納する信仰があります。災難を断ち切り、豊作・病気平癒等を祈ったという説明があります。
左鎌がたくさん奉納されているのがよく分かります。地元のトヨタ系の企業の名前が多く見られます。工場での作業中の安全を祈願しているのでしょう。
黒い鎌の形の絵馬がたくさん奉納されている様子は、この猿投神社ならではの風景です。
<基本情報>
住所:愛知県豊田市猿投町大城5
電話番号:0565-45-1917
アクセス:豊田市駅からおいでんバスで約30分 

豊田市棒の手会館
place
愛知県豊田市猿投町別所23-1
phone
0565457288
no image
猿投神社
rating

4.0

18件の口コミ
place
愛知県豊田市猿投町大城5
phone
0565451917
opening-hour
[授与所]9:00-16:30

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