映画「君の名は。」の聖地、東京・四谷の須賀神社階段と界隈の坂道めぐり


2017.10.22

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2016年に公開され、大ヒットを記録したアニメ映画「君の名は。」では、都内をはじめ現実の場所が舞台になっていることでも有名です。映画では四ツ谷界隈の街並みも多く描かれ、キービジュアルやラストシーンなどでは須賀神社の階段も描かれています。今回は、そんな聖地巡礼と称して多くのファンが訪れることでも有名な須賀神社の階段坂を中心に、映画でも登場した界隈の坂道などを聖地巡礼気分で紹介してみたいと思います。
ラストシーンで登場の四谷・須賀神社男坂
映画の舞台にもなった須賀神社の階段へは、東京メトロ四谷三丁目駅からが近いです。須賀神社のある四ツ谷三丁目駅界隈には、元々江戸時代から存在する坂道が多く残るエリアです。この階段については特に坂名を記す案内板は現地にありませんが、神社の参道につくられることが多い男坂と同様に「須賀神社男坂」と呼んでいる専門家の方も多くいます。
見た目にもインパクトがあり、坂上からの眺望も良いのですが、界隈の坂道にあるような坂の碑(案内板)などもないため、以前はどちらかといえば地域の南北エリアをショートカットして行き来できる近道的な道としての印象もありました。
そんな地域にひっそりと昔から存在していた階段坂に脚光をあびせたのが、映画「君の名は。」です。まだ見ていない方には申し訳ありませんが、映画のラストシーンでは主人公の男女(宮水三葉と立花瀧)が再会する重要なシーンの舞台として描かれています。また映画の宣伝ポスターなどでよく使われていたキービジュアルでも坂上からの景色が描かれています。
なお、須賀神社の階段自体については、江戸時代に「四谷牛頭天王社」と呼ばれていた頃の須賀神社の江戸名所図会にも描かれています。ただ描かれている階段は境内にある須賀神社女坂のほうが位置的には似ており、古地図で確認しても現在の男坂の位置とはずれているため、今回の須賀神社男坂が江戸時代から存在していたかどうかについては確定できないというのが現状です。
宮水三葉も駆け上った東福院坂
「東福院坂」も映画に登場します。時間でいえば、2、3秒ほどですが、東福院坂の坂下から宮水三葉が、坂を上ろうとしているシーンなどで登場します。
実際の坂道は、須賀神社男坂の北側にあります。坂の途中から坂下方向を眺めると、急坂なこともあり谷越しに須賀神社男坂も遠くに見ることができます。坂名の由来は、坂の途中にある東福院に因んでおり、別名で天王坂とも呼ばれています。なお天王坂という別名については、明治以前の須賀神社が牛頭天王社と呼ばれ、周辺が天王横町と呼ばれていたことに由来しています。
立花瀧が駆け下りた円通寺坂
東福院坂の北西に「円通寺坂」はあります。この坂も映画に登場します。時間でいえば、こちらも2、3秒ほどで、立花瀧が坂上方向からやってきて、坂下方向にある東福院坂のほうに向かおうとするシーンで描かれています。また劇中では東福院坂でのシーン同様、坂の途中にある坂の碑(案内板)も一緒に描かれているので、そのあたりも参考にしてみるとわかりやすいかもしれません。
円通寺坂という名前については、坂の途中に今もある円通寺にちなんで名付けられたと言われています。なお円通寺坂と東福院坂は、ともに江戸時代の古地図にも坂名こそ書かれてはいませんが、同じ位置にあることからも、江戸時代から存在する由緒ある坂道であるとも言えます。
鉄砲坂とあの印象的なシーンに登場(!?)の場所
さらにこまかいですが、映画の前半で「鉄砲坂」の坂上からすこし南に歩いた場所も登場します。こちらも時間で言えば2、3秒ほどのシーンです。劇中では立花瀧が家から奥寺ミキとのデートのために待ち合わせ場所の四ツ谷駅に向かう展開の中で、鉄砲坂のある方向から駅に向かって走っていくシーンで描かれています。
鉄砲坂の名前については、江戸時代にこのあたりに鉄砲組屋敷があり、鉄砲訓練場や鉄砲鍛冶場などがあったことに由来しています。なお江戸時代の古地図にも「てっぽうさか」という記載があり、今と同じ場所にあったようです。
またこれは諸説あるようですが、すぐ近くには立花瀧が夜に彗星を眺めている印象的なシーンで描かれている舞台とかなり似ている実際の場所もあります。こちらは個人宅なため詳しい場所については深掘りしませんが、現地を歩いてみるとかなりの類似点があります。ただ、あのシーンの聖地はここだという確証はありませんので、気になる方は現地で実際に歩いて探してみていただければ幸いです。 

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須賀神社
rating

4.0

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place
東京都新宿区須賀町5-6
phone
0333517023

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